This is the documentation page for an unsupported version of Zabbix.
Is this not what you were looking for? Switch to the current version or choose one from the drop-down menu.

9. 仮想マシン監視

概要

Zabbixではバージョン2.2.0から、VMware環境の監視をサポートしています。

Zabbixは、ローレベルディスカバリルールを使用して、自動的にVMwareハイパーバイザーと仮想マシンを発見し、事前定義済みのホストのプロトタイプに基づいて、それらを監視するホストを作成することができます。

Zabbixのデフォルトのデータセットには、VMware vCenterまたはESXハイパーバイザーを監視するためにすぐに使えるテンプレートがいくつか用意されています。

最低限必要なVMware vCenterまたはvSphereのバージョンは、4.1です。

詳細

仮想マシン監視は、2つのステップで行います。まず、vmware collector Zabbixプロセスによりデータが収集されます。これらのプロセスは、SOAPプロトコルによりVMware Webサーバから必要な情報を取得し、それを前処理し、Zabbixサーバの共有メモリに保存します。次に、ZabbixシンプルチェックのVMwareキーを使用して、ポーラーによりデータが収集されます。

単一のVMwareサービスからのデータ収集は、必ず単一のcollectorによって行われます。複数のcollectorプロセスで共有することはできません。ただし、複数のcollectorは、複数のVMwareサービスを同時に処理できます。そういうことから、大規模システムのvCenterサービス全体を監視する代わりに、ESXハイパーバイザーを直接監視することを推奨します。

設定

仮想マシン監視を動作させるには、--with-libxml2および--with-libcurlコンパイルオプションを付けて、Zabbixをコンパイルする必要があります。

次の設定ファイルオプションを使用して、仮想マシン監視を調整することができます。

オプション 値 説明
範囲 デ ォルト
StartVMwareCollectors 0~250 らかじめ分割されたvmware collectorインスタンスの数。
VMwareCacheSize 256K~2G M Mwareデータを保存するための共有メモリサイズ。
A Mware内部チェックzabbix[vmware,buffer,…]を使用して、VMwareキャッシュ使用量を監視できます(内部チェックを参照してください)。
開始するように設定されたvmware collectorインスタンスがない場合は、共有メモリは割り当てられないことに注意してください。
VMwareFrequency 10~86400 0 一のVMwareサービスからデータ収集までの秒単位の間隔。
この間隔は、VMware監視アイテムの最小間隔に設定する必要があります。

ディスカバリ

Zabbixは、ローレベルディスカバリルールを使用して、自動的にVMwareハイパーバイザーと仮想マシンを発見することができます。

上のスクリーンショット内のディスカバリルールキーは、vmware.hv.discovery[{$URL}]です。

ホストのプロトタイプ

ローレベルディスカバリルールで、ホストのプロトタイプを作成することができます。仮想マシンが発見されると、これらのプロトタイプが実際のホストになります。プロトタイプは、発見される前は、リンクされたテンプレートに起因するもの以外は、独自のアイテムやトリガーを持つことはできません。発見されたホストは、既存のホストに属すことになり、ホストの設定用にその既存のホストのIPを利用します。

ホストのプロトタイプ設定では、ホスト名、表示名、ホストグループのプロトタイプの各フィールドにLLDマクロが使用されます。ホストステータス、既存のホストグループへのリンク、テンプレートのリンクは、その他のオプションとして設定できます。

発見されたホストには、接頭の文字に作成したディスカバリルールの名前を付加します。発見されたホストは、手動で削除できます。また、発見されたホストは、ディスカバリルールの[存在しなくなったリソースの保持期間(日)]の値に基づいて自動的に削除されます。設定オプションのほとんどは、ホストとホストインベントリの有効化/無効化を除いて、読み込み専用です。発見されたホストは、それ自体のホストのプロトタイプを持つことはできません。

すぐに使用できるテンプレート

Zabbixのデフォルトのデータセットには、VMware vCenterまたは直接ESXハイパーバイザーを監視するためのすぐに使えるテンプレートがいくつか用意されています。

これらのテンプレートには、あらかじめ設定されたLLDルールが含まれており、さらに仮想システム監視用のチェック機能が多く組み込まれています。

VMware vCenterおよびESXハイパーバイザー監視には、「Template Virt VMware」テンプレートを使用する必要があることに注意してください。「Template Virt VMware Hypervisor」と「Template Virt VMware Guest」テンプレートはディスカバリによって使用され、通常は手動でホストにリンクする必要はありません。

ホストの設定

VMwareシンプルチェックを使用するには、ホストに次のユーザーマクロが定義されている必要があります。

  • {$URL} - VMwareサービス(vCenterまたはESXハイパーバイザー)SDK URL(https://servername/sdk)。
  • {$USERNAME} - VMwareサービスユーザー名
  • {$PASSWORD} - VMwareサービス{$USERNAME}ユーザーのパスワード

次の例は、Zabbixで迅速にVMware監視をセットアップする方法を示しています。

  • zabbixサーバを必要なオプション(--with-libxml2 and --with-libcurl)を付けてコンパイルします。
  • Zabbixサーバ設定ファイルのStartVMwareCollectorsオプションを1以上に設定します。
*新しいホストを作成します。
       *次のように、VMware認証に必要なホストマクロを設定します。
           {{..:..:assets:en:manual:vm_monitoring:vm_host_macros.png|}}
       * 次のように、ホストをVMwareサービステンプレートにリンクさせます。
           {{..:..:assets:en:manual:vm_monitoring:vm_host_templates.png|}}
       * ホストを保存します。

本ページは2014/08/05時点の原文を基にしておりますので、内容は必ずしも最新のものとは限りません。
最新の情報は、英語版のZabbix2.2マニュアルを参照してください。