現在、アップグレードSQLスクリプトは存在せず、データベースのアップグレードは、Zabbixサーバ/プロキシにより実施されます。
データベースのアップグレードは、自動的に行われます。バックアップがあることを確認してから、新しいZabbixサーババイナリを開始してください。
SQLiteでは、自動データベースアップグレードはサポートされていません。
Zabbix 2.2以降、「読書可能」権限は「読込専用」権限よりも優先されます。以前は、ユーザーが(2つの異なるユーザーグループに属することで)特定のホストに対して「読込専用」および「読書可能」の両方の権限を持つ場合、そのホストに対しては、「読込専用」権限のみが有効でした。現在は「読書可能」権限が有効となります。
以前のバージョンでは、メンテナンス期間を2日ごと、3日ごとなど日数で設定していた場合、初回メンテナンスは[開始日時]の2日後、3日後など設定した日数が経過したときに発生していました。本バージョンでは、初回メンテナンスは[開始日時]に発生し、その後、2日後、3日後など設定した間隔で発生するようになりました。
現在、Zabbixは、スタンドアロンの非分散型のセットアップにおいて、内部オブジェクトIDは符号付き64ビット範囲をサポートしています。これにより、1つのタイプのオブジェクトで使用できる最高の数は、263-1となっています。
以前、すべてのODBCパラメータは、次のフォーマットでアイテム追加パラメータフィールドに保存されていました。
Zabbix 2.2.0では、ODBCパラメータの保存が次のように変更されています。
データベースのアップグレードを行うと、データベースモニタアイテムが新しいフォーマットへ自動的に変換されます。唯一の例外は、次の制限を超えるアイテムです。
上記の制限のために変換されないアイテムがある場合は、変更されないまま残され、警告メッセージがログファイルに書き込まれます。そのようなアイテムは、次のようにして手動で変換する必要があります(問題のパラメータを短縮して、新しい制限に適合させます)。
次は、アイテム変換失敗の警告メッセージの例です。
25208:20130807:103348.467 Failed to convert host "dbmonitor" db monitoring item because key "db.odbc.select[query4__123456789_123456789_123456789_123456789_123456789_123456789_123456789_123456789_123456789_123456789_123456789_123456789_123456789_123456789_123456789_123456789]" is too long. See upgrade notes for manual database monitor item conversion.
25208:20130807:103348.467 Failed to convert host "dbmonitor" db monitoring item because ODBC username "123456789_123456789_123456789_123456789_123456789_123456789_123456789_" is too long. See upgrade notes for manual database monitor item conversion.
25208:20130807:103348.467 Failed to convert host "dbmonitor" db monitoring item because ODBC password "123456789_123456789_123456789_123456789_123456789_123456789_123456789_" is too long. See upgrade notes for manual database monitor item conversion.
Zabbixは、ダイレクトデータベース監視について、unixODBCおよびiODBCをサポートしていました。iODBCは、積極的なメンテナンスが行われておらず、Zabbixで使用しているユーザーの存在が不明であったため、2.2ではiODBCのサポートを解除しました。データベース監視では、unixODBCが使用されているはずです。
現在、zabbix[items] 内部チェックは、データベース内のアイテムの総数の代わりに監視対象アイテムの数を返します。 プロキシにより監視されるホストの内部チェックは、現在、プロキシによって処理されます。
失敗時にEOFを返していたいくつかのアイテム、vfs.file.contents、vfs.file.regexp、web.page.get 、web.page.regexp は、現在、空白文字列を返します。
Windowsイベントログアイテムでは、ソースフィルタオプションが変更され、正規表現をサポートしています。 データベースをアップグレードすると、eventlogアイテムキーの第4パラメータが正規表現に自動的に変換されます(既存のすべてのeventlogアイテムキーについて、第4パラメータの最初と最後にそれぞれ^と$という文字が加えられます)。
現在、Zabbixサーバおよびプロキシデーモンは、SNMPチェックを実施する際、タイムアウト設定パラメータを適切に使用します。さらに現在、デーモンは、SNMPリクエストが1つでも失敗すると(タイムアウト/不正な資格)、リトライを実施しません。以前は、SNMPライブラリのデフォルトのタイムアウトおよびリトライの各値(それぞれ1秒およびリトライ5回)が実際に使用されていました。
Zabbixエージェントによるさらに厳格なパラメータ検証が導入されました。以前は、アイテムのパラメータがサポートされていない場合、そのパラメータは無視されていましたが、現在、そうしたアイテムは、ZBX_NOTSUPPORTEDを返して取得不可となります。
2.2以降、Zabbixエージェントは、net.dnsチェックのタイムアウト値またはカウント値が無効な場合、ZBX_NOTSUPPORTEDを返します。以前は、検証が存在せず、デフォルト値か0という値が使用されてきました。今後、ゼロという値もエラーとして取り扱われます。
Zabbix 2.2より前は、system.unameの値は、Unixシステム上で「uname -a」を呼び出して取得していました。Zabbix 2.2以降、この値は、uname()システムコールを使用して取得します。そのため、このアイテムの値は、アップグレード後に変更される可能性があり、他のソースに基づいて「uname -a」が出力する追加情報を含みません。
{EVENT.ID}、{EVENT.TIME}、{EVENT.DATE}、{EVENT.AGE}、{EVENT.ACK.HISTORY}、{EVENT.ACK.STATUS}などのEVENT.*マクロは、Zabbix 2.2から実装された復旧通知レポートにおいて、動作が異なります。
以前は、リカバリメッセージでの使用時、復旧イベントの情報を返しました。Zabbix 2.2では、本来の障害イベントの情報を返します。
復旧イベントについての情報を返すには、{EVENT.RECOVERY.ID}、{EVENT.RECOVERY.TIME}など、別々の復旧(EVENT.RECOVERY.*)マクロを導入します。詳細については、場所ごとにサポートされるマクロを参照してください。
以前は、1つのエスカレーションステップにより複数のメッセージが生成されると、{ESC.HISTORY}マクロの値は送信先ごとに異なっていました。現在、通知レポートが複数の送信先へ送信される場合、{ESC.HISTORY}は、同一エスカレーションステップ内では同一のメッセージ内容を作成します。
正規表現のテスト結果を表示するロジックが改善されました。結果が示されるのは、条件の適用後であり、適用前ではありません。
APIのバージョンが2.2.0に変更され、今後はZabbixのバージョンと一致するようになります。
最新データページは、現在、折り畳まれたものを含むすべての項目についてデータを送信します。これにより、場合によってはページサイズがかなり増加します。
DisableHousekeepingサーバ設定オプションはサポートされません。その代わりに、Webインターフェースに詳細なコントロールが配置されており、[管理]→[一般設定]→[データの保存期間]で選択します。これにより、特定のテーブルについてデータの保存期間のプロセスの有効/無効を選択できます。
データの保存期間は、2.2へのアップグレード後、デフォルトでは無効化されています。データの保存期間の機能が必要な場合は、手動で有効にしなければなりません。
以前は、若干正しくないJSONも、Zabbixサーバに受け入れられました。Zabbix 2.2以降、構文の検証が実施されます。正しくないJSONの構文でカスタムLLDルールが使用されていた場合、動作が停止する可能性があります。そのような場合、カスタムルールが適切なJSONを返すように修正する必要があります。
デーモン設定パラメータの検証が変更され、非UTF-8文字列が認められないようになりました。
ログアウトでは、現在、URLに有効なSIDが渡される必要があります。
ホストトリガーのステータスおよびホストグループトリガーのステータスのスクリーン要素は、それぞれホストの障害およびホストグループの障害に名前が変更されました。
以前は、イベントを伴わないトリガーは、これら2つのウィジェットにも最新20個の障害ウィジェットにも表示されませんでした。 現在、イベントを伴わないトリガーも、3つの場所すべてに表示されます。
2.2へのアップグレード後、カスタムダッシュボードレイアウトがなくなります。これは、以前はcookieに保存されていたダッシュボードウィジェット位置が、現在はデータベースに保存されることが原因です。
アップグレード後、ブラウザにもう使用されないダッシュボードのcookieが残っている場合があります。新しいバージョンには、それらを使用して動作する機能がないためです。
Zabbix 2.2.0の前は、アクティブなエージェント/senderにより送信された値に対するトラッパーの応答は、次のフォーマットの情報フィールドを含んでいました。
Zabbix 2.2.0からは、この情報フィールドのフォーマットが変更され、読みやすくなりました。
Zabbix 2.2.0から、Zabbix senderは、値をすべて送信して無事に終了した場合のみ、終了ステータス0で終了するようになります。値のうち1つでも処理に失敗すると、終了ステータスは2になります。データ送信に失敗すると、終了ステータスは1になります。さらに、引数またはサーバが指定されていない場合、終了ステータスは1となり、-hやーVオプションの場合、終了ステータスは0になります(Zabbix 2.2.0より前は、上記の状況における終了ステータスは255でした)。
また、ファイルからデータを読み取る場合(-i)またはリアルタイムモードで動作する場合(-r)、Zabbix senderは、入力行の構文解析または送信に失敗すると、直ちに正しい終了ステータスで終了します。
アップグレード後は、新規インストールと比較すると、アラートテーブルの列の順序が異なります。(Oracleのみ)。これは、Oracleでは列のタイプをvarcharからnclobへ変更できないこと、および列を特定の場所に挿入できないことによるものです。これによる機能面の相違はまったく生じません。
以前はhelp_itemsテーブルに保存されていた標準のアイテムキーは、現在、frontends/php/include/classes/items/CHelpItems.php内のPHP CHelpItemsクラスで定義されています。help_itemsテーブルは削除されました。
現在、Zabbixサーバは、Ez Textingサービスを使用してアラートを送信するとき、SSLホストの検証を有効にします。
本ページは2014/08/05時点の原文を基にしておりますので、内容は必ずしも最新のものとは限りません。
最新の情報は、英語版のZabbix2.2マニュアルを参照してください。