手動で新規にZabbix用のサーバを構築する、または、既存のサーバをZabbix用に再構築する代わりに、ユーザーはZabbixアプライアンスをダウンロードして、利用することができます。
Zabbix アプライアンスを開始するには、アプライアンスを起動して、ブラウザでDHCP越しに取得したIPを指定します。
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Zabbixアプライアンスのバージョンは、以下のOpenSUSEバージョンに基づいています。
Zabbixアプライアンスのバージョン OpenSUSEのバージ | ン |
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2.2.0 | 12.3 |
以下のフォーマットで利用可能です。
MySQLで動作するように設定されたZabbixサーバおよびWebインターフェースを利用できます。
このアプライアンスは、 SUSE Studioを使用して構築されています。
基本のOpenSUSE設定には、さまざまな変更が適用されています。
初期設定では、アプライアンスはIPアドレスを取得するためにDHCPを使用します。固定IPアドレスを以下のように指定します。
DNSを設定する場合、/etc/resolv.confにネームサーバエントリを追加します。ネームサーバ192.168.1.2のように、各ネームサーバをその行で指定します。
ネットワーク設定を行う別の方法として、yast設定を使用する方法もあります。
デフォルトでは、アプライアンスはシステムクロックのためにUTCを使用します。タイムゾーンを変更する場合は、/usr/share/zoneinfoから適切なファイルを/etc/localtimeにコピーします。 例:
Zabbixアプライアンスの設定には以下のパスワードと他の設定の変更が含まれます。
システム:
データベース:
Zabbix Webインターフェース:
Webインターフェースのパスワードを変更する場合、Web監視を設定するパスワードの設定を忘れずに行ってください (「Zabbixサーバ」というホスト向けに[設定]→[ホスト]、[Web]を選択します)。
データベースユーザーのパスワードを変更する場合、以下の場所でパスワードを変更する必要があります。
アプライアンスのライブCDバージョンを起動している場合や、固定記憶域が何らかの理由で所有できない場合、すべての設定や収集したデータを含め、データベース全体のバックアップを作成できます。
バックアップを作成するために、以下を実行します。
dbdump.bz2ファイルを別のマシンに転送できます。
バックアップから修復する場合、アプライアンスにファイルを転送し、以下を実行します。
修復実行中は、Zabbixサーバが停止していることを確認します。
デフォルトでは、以下からWebインターフェースへのアクセスが許可されます。
ルート(/)は、Webサーバ上の/zabbixにリダイレクトされるため、http://<host> とhttp://<host>/zabbixの両方でWebインターフェースにアクセスできます。
ルートは、/etc/apache2/conf.d/zabbix.confでカスタマイズできます。このファイルを変更してから、Webサーバを再起動する必要があります。その場合、ルートとしてSSHを使用してログインして、以下を実行します。
初期設定では、22(SSH)と80(HTTP) の2つのポートのみが開いています。たとえば、Zabbixサーバポートやエージェントポートなどの付加的なポートを開く場合は、SuSEfirewall2 ユーティリティを使用して、iptablesルールを変更します。
ファイアウォールルールをリロードします。
Zabbixサーバを、以下のサポートのためにコンパイルします。
提供されている設定のZabbixサーバ自体は、ベースパラメータ用にローカルにインストールされているエージェントのサポートを受けて監視され、Zabbix WebインターフェースはWeb監視によっても監視されます。
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Webインターフェースの監視にログインすることによって、監査ログへのエントリが追加されます。
適切なinitスクリプトが提供されています。Zabbixサーバを管理する場合は、以下のいずれかを使用します。
serverをZabbixエージェントデーモン用のagentdと置き換えます。
スケジュールされたスクリプトである/var/lib/zabbix/binがあり、Zabbixサーバを起動していない場合に、このスクリプトが、サーバを再開するために10分ごとにcrontabから実行されます。このスクリプトは、タイムスタンプが押された障害と/var/log/zabbix/server_problems.logでの起動の試行をログに記録します。
Zabbixサーバの停止をする場合は、crontabが無効になっていることを確認します。
以下のステップを試行する前に、すべてのデータのバックアップを作成します。
アプライアンスで利用可能なディスク容量が十分ではない場合があります。この場合、ディスクを拡張することができます。ディスクを拡張する場合は、仮想環境内でブロックデバイスを拡張してから、以下の手順に従います。
fdiskを起動し、パーティションサイズを変更します。rootとして、以下を実行します。:
この処理によって、sda上でfdiskが開始されます。その後、以下を発行して、セクターを切替えてください。
cを入力して、DOS互換性モードを無効化しないでください。このモードが無効になっている状態で処理を進めると、パーティションが損傷します。
既存のパーティションを削除し、要求されるサイズで新しいパーティションを作成します。通常は、利用可能な最大値を許容するため、仮想ディスク向けに利用可能とされたサイズまでファイルシステムを拡張します。この場合、fdiskプロンプトに以下のシーケンスを入力します。
付加的なパーティション(スワップなど)のためにスペースを残したい場合、最終セクター用に別の値を入力できます。この作業を終了した際は、以下を実行することによって変更を保存します。
仮想マシンを再起動します(変更したパーティションが使用されています)。再起動後、ファイルシステムのサイズ変更が実施されます。
これでディスク容量の増加が終了したため、ファイルシステムはパーティションサイズまで拡張します。
Xenサーバでイメージを使用する場合は、以下を実行します。
Xenイメージを使用する場合の詳細情報については、以下のページを参照してください。
XenServer向けにイメージを変換
XenイメージをCitrix Xenserverで使用する場合は、ディスクイメージを変換する必要があります。その場合、以下の処理が必要です。
Brian Radford氏のブログからの参考情報
vmdkフォーマットのイメージは、VMware Player、サーバ、ワークステーションで、直接、利用可能です。ESX、ESXiとvSphereを使用する場合、VMware コンバータを使用して変換する必要があります。
ディスクイメージに関する詳細情報については、http://en.opensuse.org/openSUSE:SUSE_Studio_Disc_Image_Howtosを参照してください。
Windowsアーカイブ管理ソフトウェアは、アプライアンスのアーカイブの処理を誤ることが知られています。展開に失敗した場合は、別のソフトウェアを試してください。オープンソースツールである7-zip は使える可能性があります。
環境によっては、アプライアンスがIPv6アドレス(たとえば、オペレーティングシステムの更新によって)を受け入れる可能性がありますが、IPv6を使用することはできません。IPv6を無効にする場合は、/etc/sysctl.confでnet.ipv6.conf.all.disable_ipv6 = 1を追加し、アプライアンスを再起動します。
本ページは2014/08/05時点の原文を基にしておりますので、内容は必ずしも最新のものとは限りません。
最新の情報は、英語版のZabbix2.2マニュアルを参照してください。