以前のバージョンでは、Webシナリオでメンバーをテンプレート化することができなかったため、複数のホストにシナリオを適用するのが非常に困難でした。
Zabbix 2.2.0バージョンからは、アイテム、トリガー、グラフ、スクリーンおよびローレベルディスカバリルールと同じように、Webシナリオがテンプレートの仲間入りをしました。複数のホストにテンプレートを適用した場合、すべてのホストがテンプレート内のWebシナリオを継承します。
Webインターフェースでは、アイテム、トリガーなどと同様に、[設定]→[テンプレート]および[設定]→[ホスト]それぞれで、シナリオが作成されます。[設定]→[Web]メニューはなくなりました。
Webシナリオ設定フォームに、新しいパラメータが追加されました。
新しいリトライパラメータが導入され、タイムアウトおよびネットワーク関連の問題が発生した場合の、Webシナリオ手順の試行回数を設定することができます。
HTTPプロキシの使用については、Webシナリオ設定フォームで、直接指定することができます。
{変数}=値の標準的な変数の構文に加えて、{変数}=regex:<正規表現>という形の正規表現のサポートが加わり、Webページ上で正規表現に対して照合を行います。「regex: 文字列」と記載すると、regex:の後の文字列が正規表現として扱われます。
例:
は「hostid is」という文字列を検索し、次に、後に記載された数値を抽出してから変数「hostid」に代入します。
変数に関しては、シナリオレベルだけではなく、ステップレベルでも定義することができるようになりました。ステップレベルの変数は、シナリオレベルの変数または以前のステップの変数をオーバーライドします。
以前のバージョンでは、下記の例のように、サーバまたはプロキシがWeb監視を行った際に不具合があった場合、シナリオおよびステップ名のみが記録されました。
Web監視のテンプレート化に伴い、問題が発生したホストを把握する必要性が高まったため、メッセージにその情報も含まれるようになりました。
デバッグレベル3では、より多くのメッセージが出力されます。
Zabbix 2.2.0の新しい機能として、VMware仮想マシン監視があります。この機能を使用すると、VMware vCenter およびvSphereを監視して、さまざまなVMwareハイパーバイザーおよび仮想マシンのプロパティおよび統計情報を取得することができます。
Zabbixは、ローレベルのディスカバリルールを使って、自動的にVMwareハイパーバイザーおよび仮想マシンを検出し、それらを監視するホストを事前定義済みのホストプロトタイプに基づいて作成することができます。さらに詳しい情報については、仮想マシン監視を参照してください。
Zabbixの以前のバージョンでは、IPMIしきい値(アナログ) センサーのみがサポートされていました。Zabbix 2.2.0では、IPMIディスクリートセンサー の状態の読み込みが追加されました。新しい関数band(ビット演算AND) および改善された関数countに関しては、ディスクリートセンサーのビット数の状態確認に使用できます。
ローダブルモジュールは、Zabbix 2.2で追加された機能であり、ユーザーパラメータオプションや外部チェックよりも性能を重視した機能拡張を行うことができます。性能向上およびどんな機能も実装できる拡張性に加え、開発したモジュールをZabbixコミュニティ内で共有することも可能です。
ローダブルモジュールはUnix系システムに対応しており、Zabbixサーバやエージェントによって使用される共有ライブラリとして機能し、起動時に読み込まれます。Zabbixサーバおよびエージェントは、モジュールを扱うために、LoadModulePath
とLoadModule
という2つの新しい設定パラメータをサポートしています。モジュールは、LoadModulePath
によって指定されるディレクトリに置く必要があります。LoadModule
パラメータは複数指定することが可能です。
Zabbix 2.2では、src/modules/dummy配下にC言語で記述されたサンプルモジュールが用意されています。ローダブルモジュールオプションのさらに詳しい情報については、このセクションをご覧ください。
グラフ名における参照アイテム値は、標準の{host:key.func(param)}
というマクロ構文を用いて、Zabbix 2.2で利用できるようになりました。
マップラベルと同様に、パラメータとして秒数が入る avg、last、maxおよびmin関数のみが、グラフ名において当該マクロ内でサポートされます。また、値のマッピングもサポートされます。
さらに、アイテムキーのパラメータにおいてLLDマクロがサポートされているため、 {Cisco switch:ifAlias[{#SNMPINDEX}].last(0)} のようなマクロを使用することが可能です。
{HOST.HOST<1-9>}というマクロを使用して {{HOST.HOST}:ifAlias[{#SNMPINDEX}].last()}
で示されるホストを参照することができます。グラフには複数のホストからのアイテムが含まれることがあるため、{HOST.HOST} および {HOST.HOST1} は最初のホストを参照し、 {HOST.HOST2} は2番目のホストを参照します。
以前のZabbixバージョンでは、サポートされていないアイテムに対して通知ができませんでした。例えば、あるアイテムがサポートされなくなった場合(かつ、データ収集を停止した場合)には、そのことが長時間通知されませんでした。サポートされていないアイテムを見つけるための唯一の方法は、常にアイテムのリストをチェックすることであり、実用的な方法ではありませんでした。
Zabbix 2.2からは、新しいコンセプトである内部イベントが導入されました。内部イベントは、アイテムがサポートされなくなったときだけではなく、ローレベルディスカバリルールがサポートされなくなったとき、またはトリガーが不明な状態になったときにも発生します。
内部イベントのメリットは、ユーザーがトリガーイベントに基づいてアクションを設定するのと同様に、内部イベントに基づいてアクションを設定することができ、サポートされていないアイテム(サポートされていないLLDルール、不明トリガー)に関する通知を受け取ることができることです。詳細については、手順セクションのサポートされていないアイテムに関する通知設定をご覧ください。
Zabbix 2.0の値マッピングは、数値の整数データ型に対してのみ使用することができました。バージョン2.2.0では、文字型および数値の浮動小数型に対してフルサポートが実施されます。例えば、バックアップ関連の値マップは、以下のようになります。
[監視データ]→[最新データ]には、20字の記号に短縮された値が表示されます。値のマッピングが使用される場合、この短縮処理はマッピング値には適用されず、別途、原データだけに適用されます。(括弧内に表示)。
値マッピングは、テキストデータ型およびログデータ型には使用できませんので、ご留意ください。
トリガー表現の最大長制限が、255から2048に引き上げられました。これは、「原データ」の制限であり、ほとんどの場合、実際の表現文字列はこれよりもかなり長くてもかまわないことにご留意ください。
トリガーの構文解析が向上され、トリガー関数においてオプションパラメータを省略できるようになりました。例えば、トリガー関数 「last(#1)」 は「last()」、「last(#1,1h)」は「last(,1h)」と記述できます。
計算を行うアイテムの関数の場合も同様です。
マップ設定に、最小のトリガー深刻度を定義するオプションが加わりました。これにより、定義したレベル以上の深刻度のトリガーのみが表示され、定義したレベルよりも低い深刻度のトリガーは表示されなくなります。
上記の例では、[警告]レベルで始まるトリガーのみが表示されます。[情報]および[未分類]レベルのトリガーは、マップに反映されません。
マップ設定において選択されるレベルは、[監視データ]→[マップ]でマップを閲覧する際に、オプションとして上書きすることができます。
マップ要素ラベルおよびリンクラベルの最大長制限が、255から2048に増加しました。
以前のバージョンでは、マップ要素を設定する際には、作成された順番にアイコンがリストアップされていました。最新バージョンでは、アルファベット順にソートされています。
以前のバージョンでは、DisableHousekeeping サーバ設定オプションを使って、Zabbixデータ保存プロセスを完全に無効にすることができました。これは、ヒストリのテーブルが大きい場合など、問題が存在する場合に推奨されている対処法でした。しかし、これは同時に、実際に問題が存在するのはひとつのタスクだけであるにもかかわらず、すべてのデータの保存期間タスクを無効化することを意味していました。
Zabbix 2.2では、データの保存タスクに対して制御の向上を実現しました。DisableHousekeepingパラメータは廃止され、代わりに、[管理]→[一般設定] →[データの保存期間]から、Webインターフェースのデータの保存タスクに対してより良い制御が提供され、タスクごとにデータの保存タスクの有効化および無効化を行うことができます。
以前のバージョンでは、ユーザーが(2つの異なるユーザーグループに属することで)特定のホストに対して「読込専用」および「読書可能」の両方の権限を持つ場合に、そのホストに対しては、「読込専用」権限だけが有効でした。これは非常に紛らわしいものでした。
Zabbix 2.2では、「読書可能」権限が「読込専用」権限よりも優先されるよう修正されました。これにより、ホストに対する権限を制限できるのは「拒否」だけとなりました。
以前のバージョンでは、同じアプリケーション名を持つテンプレートを同じホスト(またはテンプレート)に紐付けることができませんでした。Zabbix 2.2ではこの紐付けが可能になりました。
[監視データ]→[最新データ]、[監視データ]→[グラフ]、[監視データ]→[ウェブ]の手順で無効状態ホストを選択して使用することができます。最新データへのアクセスには、無効状態ホストのグラフおよびアイテムのリストへのアクセスが含まれます。
アクセス可能な無効状態ホスト情報については、ホストのドロップダウンメニューのリストにおいて、赤字で強調表示されます。
以前のバージョンでは、メンテナンス期間を2日ごと、3日ごとなど日数で設定していた場合、初回メンテナンスは[開始日時]の2日後、3日後など設定した日数が経過したときに発生していました。本バージョンでは、初回メンテナンスは[開始日時]に発生し、その後、2日後、3日後など設定した間隔で発生するようになりました。
SNMPv3コンテキスト名のオプション設定は、アイテム、アイテムプロトタイプ、ローレベルディスカバリルールまたはネットワークディスカバリルール設定において、サポートされます。ユーザーマクロはこのフィールドで解決されます。
SHA認証/AESプライバシープロトコルのサポートが追加されました。以前のバージョンでは、MD5認証/DESプライバシープロトコルのみがサポート対象でした。
SNMPv3アイテム、アイテムのプロトタイプ、ローレベルディスカバリルールまたはネットワークディスカバリルールを設定する際には、 [セキュリティレベル] としてauthNoPrivが選択されている場合は追加でSHAオプションを使用することができ、authPrivが選択されている場合はSHAとAESの両方を使用することができます。
本改善の目的は、正規表現一致が見つかったときに、行全体を返すのではなく、ターゲットから目的の値のみを抽出することにあります。
Zabbixには、ファイル、ログまたはWebページを検索して、正規表現に一致するものを見つける機能がすでに備わっていました。 当該機能は、vfs.file.regexp[]
、log[]
、logrt[]
、web.page.regexp[]
などのエージェントアイテムによって提供されていました。しかし、これまでのバージョンでは、一致した正規表現を見つけた場合、それを含む行全体が返されていました。
Zabbix 2.2では、検索行数を制限し、これらの行から目的の値のみを抽出できるようにアイテムを拡張しました。これは、アイテムに<開始行>、<終了行>、<出力>という新しいパラメータを追加することで実現しました。例えば、''vfs.file.regexp[] '' のアイテムは、新しい3つのパラメータすべてが加わりました。
<開始行>および <終了行>は任意のパラメータであり、検索の際に開始行および終了行の行番号を指定することができ、<出力>には、検出範囲のサブグループを指定することができます。
例えば、
この場合、対象ファイルの3行目~5行目の行末にある検索対象の数字を返すことができます。Zabbixが数字のみを返す理由は、出力が最初で唯一のサブグループ ([0-9]+)を参照する\1によって定義されるためです。
また、数を抽出して返す機能を利用し、取得した値をトリガーの定義として使用することができます。
同様に、他の拡張アイテム、log[]
、 logrt[]
およびweb.page.regexp[]
、にも任意の<出力>パラメータを追加しました。
関連する変更:
vfs.file.regmatch[]
に、<開始行>および<終了行>のパラメータを加えました。Zabbixエージェントアイテム文書もご覧ください。
以前のバージョンでは、Zabbixプロキシの稼働状況を監視するための簡単な方法がありませんでした。Zabbix 2.2.0のバージョンからは、プロキシによって監視されるホストの内部チェックはプロキシによって処理され、プロキシの性能メトリクスを監視することが可能になりました。
プロキシによってサポートされる内部チェックを以下に記載します:
詳しい仕様については、内部チェック文書をご覧ください。
FreeBSD およびOpenBSD のテンプレートが、ネットワークインターフェースのディスカバリルールを含むようになりました。 Zabbixサーバのテンプレートが更新され、値キャッシュ関連のアイテムおよび他の項目が含まれるようになりました。
エージェントレスのテンプレートに含まれていた各種サービスは、別々のテンプレートに分散されました。
「Template App Zabbix Server」および「Template App Zabbix Proxy」に含まれているすべてのトリガーは条件が緩くなり、ヒステリシスを使うようになりました。
すべてのテンプレートはサフィックスと累計の関数を使うようになりました。
すべてのOS用テンプレートはメモリのグラフを含むようになりました。
Zabbix 2.2.0からは、異なるプロキシ上で見つかったホストは、常に異なるホストとして扱われます。これによって、複数のサブネットで同じIP範囲が使用されている場合でもその範囲のIPアドレス上でディスカバリを行うことができます。
ODBC監視はZabbix において長年使われてきましたが、適切に文書化することができなかったために、公式な機能ではありませんでした。新しいバージョンでは、この機能を文書化し、公式に採用しました。
また、Webインターフェースにおいて、データベース監視のアイテム設定が改善されました。以前のバージョンでは、DSN、ユーザー名、パスワードおよびSQLクエリーといったパラメータがひとつのフィールドに入力されていました。最新バージョンでは、DSNはアイテムキーの第2パラメータに移動し、一方、ユーザー名およびパスワードはそれぞれ別のフィールドを持ち、SQLクエリーだけが元のフィールドに残されることにより、複数行のクエリーを入力した場合でも読みやすくなりました。
「数値(浮動小数)」タイプの情報を持つアイテムは、値の受信と指数表現を使った乗数指定ができるようになりました。例)1.234e+5
logrt は、Windows上でマルチバイトパス名をサポートします。
例) logrt[c:\логи\app1.*]
system.swap.sizeは、WindowsおよびTru64上で 「used」パラメータをサポートすることが可能になりました。例) system.swap.size[all,used]
eventlogは、Windows Vistaに導入された新しいイベントシステムログ(「Windows Eventing 6.0」)からのイベントログメッセージをサポートすることが可能になりました。
eventlog は、ソースフィルターで正規表現をサポートすることが可能になりました。
zabbix[items] 内部チェックは、データベース中のアイテムの合計ではなく、監視アイテム数を返します。
system.swap.size はAIX上でサポートすることが可能になりました。
net.if.discoveryは、 FreeBSD、OpenBSDおよびNetBSD上でサポートすることが可能になりました。 system.sw.arch は、NetBSD、OpenBSD、Mac OS X、AIX、HP-UX、Solaris、Tru64、FreeBSD およびWindows上でサポートすることが可能になりました。 proc.num、net.if.in、net.if.out およびnet.if.total は、HP-UX上でサポートすることが可能になりました。// 注)// net.if.in, net.if.outおよびnet.if.total アイテムからは、ループバックインターフェースは提供されません (例:lo0)。 sensor はLinux 2.6+上でサポートすることが可能になりました。
zabbix[hosts] 内部チェックは、監視ホスト数を返します。
wmi.get は、WMIクエリーサポートを提供するために、Windowsエージェントに加えられました。
符号なし数値データ型アイテムのトレンドの平均値の計算が改善しました。以前のバージョンでは、平均値は整数として保存されましたが、2つの数値間の差異が小さい場合には、精度が失われました。例えば、1~5の平均結果の値は1になりました。この計算方法は、データベースに保存する際に、値の合計を保持し平均値のみを算出するように変更されました。結果はこれまでどおり整数としてデータベースに保存されますので、ご注意ください。例えば、アイテムの値として0と1がある場合には、平均値は0.5ではなく、0になります。
10進(数)アイテムには変更はなく、平均値は、小数部を持つ数値として算出されます。
さらに厳しいパラメータ検証がZabbixエージェントによって導入されました。以前のバージョンでは、パラメータをサポートしないアイテムのパラメータは無視されていましたが、今回のバージョンでは、そのようなアイテムはZBX_NOTSUPPORTEDを返し、サポート対象外となります。
新しい関数band (ビット演算AND) がサポートされるようになりました。例えば、試験的にバイトにおける最上位および最下位ビットを1に設定した場合、トリガー表示は次のようになります。
関数count()は、サポート対象オペレータに「band」を加えることにより、強化されました。例えば、最近10分間の値のうち、最下位3ビットが(二進数で)「110」の値の数を数えたい場合は、次のように記述します。
ここでは、「6」は言い換えれば「110」に対応する数字であり、「7」はビットマスクされた数字で二進法で言い換えれば「111」です。
標準Zabbixタイムサフィックス (「s」、「m」、「h」、「d」および「w」)がトリガー条件式の作成テストページに加えられ、値のテストに使用することができるようになりました。
以前のバージョンでは、新しいアイテムを追加したとき(例えば、アイテムを作成して、ホストに追加した場合、またはホストをテンプレートに紐付けた場合)には、nodata関数を設定したトリガーがある場合、アイテムが値を送信する前に、nodata関数が実行される可能性がありました。Zabbix 2.2.0では、関数のパラメータに指定された時間が経過した後にのみ、nodata()関数が実行されるようになりました。
通知内容の充実を図り、内部イベントに基づく通知受信用に追加されたZabbitの新機能をサポートするために、大幅に拡張したマクロセットが通知機能でサポートされるようになりました。
詳細については、サポートされているマクロ(場所別)をご覧ください。
ローレベルディスカバリ(LLD)マクロが、トリガー条件式の独立定数において使用することができるようになりました。例えば、
上記の{#MY_CUSTOM_MACRO}を次のトリガープロトタイプで使用することができます:
正しく展開するために、マクロは数値を返す必要があります。マクロの値が数値でない場合、または値が見つからない場合には、トリガーを作成することはできません。
以前のバージョンにおいてトリガーの名前でサポートされていたマクロセットは、トリガーの説明でもサポートされるようになりました: {HOST.HOST}、{HOST.NAME}、{HOST.CONN}、{HOST.DNS}、{HOST.IP}、{ITEM.VALUE}、{ITEM.LASTVALUE} および {$MACRO}。
これらのマクロは、[監視データ]→[トリガー]でトリガーのコメントを閲覧する場合に展開され、さらに、通知で使用される場合の{TRIGGER.DESCRIPTION}マクロにおいても展開されます。
グローバルスクリプト コマンドおよび確認テキストにおいて、ユーザーマクロがサポートされるようになりました。
また、グローバルスクリプトの確認テキストによって、ホスト名マクロ{HOST.HOST}、{HOST.NAME}およびホスト接続マクロ{HOST.IP}、{HOST.DNS}、{HOST.CONN} が展開されるようになりました。
ユーザーマクロが、トラッパーアイテムの許可されたホストフィールドにおいてサポートされるようになりました。
Zabbix 2.0の再設計に伴い、ブラウザーのウインドウサイズを狭くしたときに(または小型のフォームファクタのデバイスにおいて)一部のWebインターフェースのページが見づらいことがありました。Zabbix 2.2では大幅な改良が行われ、ほとんどのページを縮小することができ、非常に見やすくなりました。例えば、デザイン変更前後のWebインターフェース一般設定ページを幅が同じ状態で見比べると、以下のように、かなり異なる外観であることがわかります。
デザイン変更前 デザイン変更 |
ページ再読み込みなしの展開/折りたたみ
最新版のデータページは、ページの再読み込みを行わずに各エントリ(アプリケーションごと、またはホストごと)を展開または縮小できるよう改善されました。ページサイズを拡大する際に、リクエスト量が大幅に減っているので、ユーザーはより快適に操作できます。
[詳細を表示]オプション
フィルターに[詳細を表示]オプションが新しく追加されました。このオプションを使用することで、各アイテムについて、更新間隔、ヒストリおよびトレンドの設定、アイテムのタイプ、アイテムのエラー情報(正常稼動/非サポート)など、より詳細な情報を表示することができます。
また、アイテム設定への直接リンクも使用することができ、監視セクションからアイテムを素早く引き出すことが可能です。
ホストインベントリ詳細( [インベントリ]→[ホスト]からアクセス可能) のタブが[概要]と[詳細]の2つになりました。 [詳細]は、以前と同様に、ホスト内で維持されるすべてのインベントリを表示し、[概要]は、ホストに関する有益な一般情報のほか、定義済みスクリプトのリンク、さまざまなホスト設定、および、監視データを表示します。
ダッシュボードフィルターは、 [選択したグループを表示]機能だけではなく、[選択したグループを隠す]機能も加わりました。これによって、ホスト表示がより柔軟になります。
例えば、グループAにホスト001、002、003、グループBにホスト002、003を設定します。同時にグループAの表示、グループBの非表示を選択した場合には、ホスト001からのデータのみがダッシュボードに表示されます。
[ホストグループ]フィールドで[選択]が選ばれたときに、表示/非表示機能を有効にするために、ダッシュボードフィルターフォームに新たに2つのフィールドが導入されました。[選択したグループを表示]と[選択したグループを隠す]の両方がオートコンプリートになっているため、グループ名をタイプすると一致したグループのドロップダウンメニューが表示されます。
[選択したグループを表示]で何も選択されない場合には、[選択したグループを隠す]フィールドで非表示に設定されたものを除いて、すべてのグループが表示されます。
以前のバージョンでは、ユーザーエイリアスのみが障害対応イベントと一緒に表示されましたが、特に、システムユーザーが多いシステムでは、十分な情報が提供されないことがありました。
障害対応情報をより充実させるために、「エイリアス(氏名)」型式で氏名が表示されるようになりました。氏名は、それぞれの(任意)ユーザー設定フィールドから取得します。
氏名は、以下の場所に表示されます。
以前のバージョンでは、[監視データ]→[トリガー]ページからイベントなしでトリガーを閲覧する際には、トリガーが障害対応済であることを確認することはできましたが、障害対応コメントを確認することができませんでした。最新バージョンでは、[障害対応済]をクリックすることによって、詳細を閲覧することが可能になりました。
[監視データ]→[概要]セクションでは、新しくアプリケーションごとのフィルタリングのオプションが追加されました。
以前のバージョンでは、すべてのアイテムおよびトリガーがホストの概要に表示されたため、目的の情報にフォーカスすることができませんでした。最新バージョンでは、特定のアプリケーションを選択することにより概要を絞り込むことが可能になり、選択したアプリケーション下のアイテムおよびトリガーのみが表示されます。
[設定]→[スクリーン]から、概要フィルタリングオプションを利用することもできます。スクリーン要素 として [データの概要]および[トリガーの概要]を設定するときには、新しいアプリケーションフィールドを使用して、目的のアプリケーション名を入力することができます。
結果として、[監視データ]→[スクリーン]から閲覧する際に、非常に簡潔で見やすいスクリーン要素を提供します。
以前のバージョンより、ホスト または アイテムの一括更新を行うときには、ホストグループおよびアイテムアプリケーションを置換することができます。以前は、ホストグループ/アプリケーションの紐付けが解消され、指定されたものへと置換が行われていました。
置換機能は最新バージョンでも使用できますが、ホストグループまたはアイテムアプリケーションを追加するための機能が、一括更新フォームに新たに加わりました。当該フィールドを使って、既存のグループ/アプリケーションおよび新しいグループ/アプリケーションを追加することが可能です。
この新しいフィールドはオートコンプリートになっており、フィールドにタイプすると一致したグループ/アプリケーションのドロップダウンメニューが表示されます。新しいホストグループ/アプリケーションもドロップダウンメニューに表示され、文字列のあとに[(新規)]として表示されます。スクロールダウンするだけで、選択が可能です。
スクリーン要素[ホストトリガーのステータス]および[ホストグループトリガーのステータス]はスクリーンの、[ホストの障害]と[ホストグループの障害]にそれぞれ名称が変わりました。
以前のバージョンでは、イベントのないトリガーは、これらの2つのウィジェット内と [最新の20件の障害] ウィジェットのどちらにも表示されませんでした。最新バージョンでは、3箇所すべてにイベントのないトリガーが表示されるようになりました。
グローバルスクリプトはカテゴリー別に分けることができるようになりました。スクリプトをカテゴリーに当てはめるには、スクリプト名を設定するときに、プレフィックスとして希望のパス名を付けてください(例:Default/)。
監視セクションのメニューからスクリプトにアクセスしたときに、所定のカテゴリー別にまとめられます。
以前のバージョンでは、ディスカバリルール内でディスカバリチェックの作成と削除しかできませんでした。既存チェックを編集するには、最初に削除してから新しいチェックを作成する必要があり、複数のパラメータを有するチェックには非常に扱いにくいものでした。Zabbix 2.2では、ディスカバリチェックを直接編集できるようになりました。
|<| |<| |-| |<|
Webインターフェースのいくつかの場所において、ホスト、テンプレート、ホストグループ選択フィールドが改善されました。以前は選択する際にポップアップが表示されましたが、オートコンプリートフィールドが使えるようになりました。
タイプすると、一致したエンティティーのドロップダウンメニューが表示されます。
この新しい選択フィールドは以下で実施されます。
以前のバージョンでは、同タイプのアクションの実行条件を選択した際に、同時に複数の値を選択することができませんでした。ホストを10個選択した場合には、10個のホストすべてをひとつずつ追加しなければいけませんでした。
最新バージョンでは、トリガーベースのアクションにおけるホスト/テンプレート/トリガー/ホストグループ条件に対して、複数選択フィールドが使用できるようになり、複数の値を選択して1回で追加することが可能です。内部イベントベースのアクションにおけるホスト/テンプレート/ホストグループ条件に対しても、同様の改良が加えられました。
この選択フィールドはオートコンプリートになっており、フィールドにタイプすると一致したすべての値のドロップダウンメニューが表示されます。スクロールダウンするだけで、選択が可能です。
関連した改善としては、選択したアクションの実行内容の値が、引用符で囲まれるのではなくイタリック体で表示されるようになり、読みやすくなりました。
以前のバージョンと比較すると、グローバル検索結果は、次へのリンクが可能になりました。
ホストの一括更新フォームが改善され、ホストのプロパティにより似たものになりました。タブを導入することにより、希望のコントロールを簡単に見つけることができ、インベントリフィールドをはじめとするオプションによって、他のフィールドと簡単に区別することが可能になりました。
正規表現の編集フォームが再設計されました。
以前のバージョンでは、「結果が偽」など否定的な条件を考慮に入れずに、即座に照合結果が表示されました。 照合と条件の両方を検討した後に結果が表示され、正しい結果が表示されるようになりました。 |
メンテナンス期間設定フォームが再設計され、レイアウトがコンパクトになった他、チェックボックスおよび削除選択リンクの代わりに削除リンクが作成されました。
ほとんどのフォーム最初のフィールドに入力位置として自動的にフォーカスされます。
アクションリストには、通知送信時に使用されるメディアタイプが表示されるようになりました。
以前は、送信先が同じである2つのアクション実行内容が、異なるメディアを使用した場合でも同じに見えました。 使用メディアタイプを確認することによって、違いが明らかになりました。 |
また、メッセージの送信先であるシステムユーザーは、エイリアスの後に、(ユーザー設定で設定されたとおりに)ユーザー氏名が括弧で囲まれて表示されます。
Zabbix 2.2以前のバージョン Zabbix | .2 |
以前のバージョンでは、時刻選択フィールドを使ってメンテナンス期間を設定した場合には、現在の時刻が常にデフォルトで表示されました。最新のバージョンでは、0時間と0分というように表示されるようになりました。
Zabbix 2.2以前のバージョン Zabbix | .2 |
Zabbixインターフェースには、グラフやネットワークマップのプロパティなど、色を指定できる場所が複数あります。以前のバージョンでは、色コードの検証は、場所ごとに別々に行われ、エラーメッセージの品質にはバラツキがありました。最新バージョンでは、すべての場所が単一の検証プロセスを用い、エラーメッセージの改善および一本化を実現しました。
「アクセスは拒否されました」のページは、常にログインオプションが表示されるよう統一されました。
以前のバージョンでは、アイテムの例外の更新間隔が制限に達した時点で、Zabbixは間隔を追加することを許可しませんでしたが、ユーザーに対してその理由を示しませんでした。Zabbix 2.2.0からは、アイテムに[例外の更新間隔]が7つ設定された場合、「例外の更新間隔の設定数が上限に達しました」というメッセージが表示されます。
ユーザーメディアプロパティの [送信先] フィールド長は、長い電子メールアドレスを容易に入力できるように拡張されました。
データベースアクセス機能を最適化し、メモリ使用量を22%~95%減らすことにより、WebインターフェースおよびAPIの全体メモリ使用量が縮小されました。
以前のバージョンでは、ゲストユーザーに対してデバックモードを有効にしても、デバッグ情報を見ることができませんでした。Zabbix 2.2では、デバッグ情報を見ることが可能になりました。
以前のバージョンでは、新しいマップ要素は、マップの[標準]ではなく、[下]に設定したラベルが付いた状態で追加されていました。最新バージョンでは、新規要素は、マップの[標準]に設定されたラベルが付くようになり、後で変更することが可能となりました。また、デフォルトの位置は、「-」(ダッシュ)の代わりに、「標準」という文字を使って示されるようになりました。
Webインターフェースでは相対リンクのみが利用されるようになりました。以前のバージョンでは、複数の場所で絶対リンクが用いられていたために、リバースプロキシなどの特定のWebサーバ設定に関する問題が生じました。
一括アクションにおいては、アイテムが選択されていないとき、または当該ページの全アイテムがLLD作成アイテムであった場合に、リスト下のドロップダウンメニューおよび [実行] ボタンは無効に設定されるようになりました。当該ページ上の全アイテムがLLD作成アイテムである場合、「すべて選択」も無効になります。
以前のバージョンでは、プリント機能はページ全体の再読み込みでした。これが完全にJavaScriptソリューションに変更され、より早くかつ強力に機能するようになりました。
若干曖昧であった「<エンティティー>が設定されていません」のメッセージが変更され、実際にどのタイプのエンティティーが見つからなかったのかが説明されるようになりました。例)「メンテナンスが設定されていません」が、「メンテナンス期間が設定されていません」に変更されました。
以前のバージョンでは、Webインターフェース設定ウイザードは、必要条件チェックの間、はい/いいえを使ってPHP設定パラメータステータスを表していました。それがphp.iniでの設定に合わせるために、オン/オフを表示するように変更されました。
トリガー重要度フィルターの選択肢としての「すべて」は、「未分類」オプションと重複して冗長だったため、削除されました。GETのパラメータ「show_severity=-1」は、前バージョンでは「すべて」を返していましたが、「未分類」に相当する「デフォルト」に変更されました。
2.2.0のバージョンから、 Zabbixサーバおよびプロキシは、自動的にデータベースのアップグレードを行うようになりましたー手動でSQLパッチ実行を行う必要がなくなりました。
SQLiteのデータベースの自動アップグレードは、サポート対象外です。
Zabbixプロキシについては、ヒストリのID範囲を増加させたため、PostgreSQLを併用したときに、長時間継続的に稼働することができます。
Zabbixプロキシからは、アイテム設定と一緒に値(ホスト名およびアイテムキーのような値)が送信されます。以前のバージョンでは、ローカルのデータベースから当該データが検索されていましたが、Zabbix 2.2.0からは、ヒストリデータに限定して、設定キャッシュからデータが検索されます(ネットワークディスカバリおよびアクティブエージェント自動登録イベントは除きます)。
以前のバージョンでは、SNMPローレベルディスカバリではOIDの最後の値のみが使われていました。そのため、インデックスが長いときには問題が発生しました。例えば、次に挙げるOIDでは、最後の2つの数値はともにインデックスを表しています。
CISCO-POP-MGMT-MIB::cpmDS1ActiveDS0s.6.0
CISCO-POP-MGMT-MIB::cpmDS1ActiveDS0s.6.1
CISCO-POP-MGMT-MIB::cpmDS1ActiveDS0s.7.0
長いインデックスのサポートなしで、Zabbixは最初の2つのOIDから(0と1として)2つのアイテムを作成していましたが、3つめのOIDからのアイテム作成に失敗しました。最新のバージョンでは、OIDのフルパートを使用することが可能になりました。
さらに、Zabbix 2.2.0からはインデックスとして文字列のサポートが提供されます。
トリガー表示、計算済み/集計値アイテムおよび一部のマクロの計算の高速化を図るため、Zabbixサーバによって新しい値キャッシュオプションがサポートされます。
このインメモリ型キャッシュは、データベースに対して直接的にSQLコールを行う代わりに、ヒストリデータにアクセスするために使うことができます。キャッシュにヒストリの値が存在しない場合には、データベースから欠落データが検索され、それに応じてキャッシュが更新されます。
この新しい機能を有効にするために、Zabbixサーバ 設定ファイルによって、新しいオプションであるValueCacheSize パラメータがサポートされます。
値キャッシュを監視するために、新しく2つの内部アイテムがサポートされます。 zabbix[vcache,buffer,<mode>] およびzabbix[vcache,cache,<parameter>]。詳細については、内部アイテムをご覧ください。
以前のZabbixバージョンでは、「アイテム」テーブルでそれぞれの新しい値に対して複数のフィールドを更新していましたが、結果として大量のSQL更新実行が発生し、明らかに性能の障害となりました。更新実行数を低減するために、共有メモリを使用して、アイテムの更新の前後の値をフィールドに保存することによって、サーバ性能に大きな効果をもたらしました。
さらに、データベースにアクセスする代わりに、キュー関連内部チェックが共有メモリからの情報を使用するようになりました。
Zabbixサーバおよびプロキシのデーモンは、設定およびヒストリキャッシュへの一括アクセスをサポートします。それによって、セマフォを使ったシステムコール実施回数を低減することができ、システム性能にプラスの影響を与えます。
具体的には、Zabbixトラッパープロセスに関しては、アクティブなエージェントまたはプロキシから、収集した値を受信したときに、以前はキャッシュからひとつずつアイテム設定を取得していましたが、毎回キャッシュがロックされました。Zabbix 2.2からは、1回の実行ですべての必須情報を取得できるようになりました。
同様に、Zabbix Javaゲートウエイポーラーが、1回の実行で収集すべきデータの全アイテムについての情報を検索します。
アクティブエージェントに設定データを送信したときにも、同様の原則が適用され、1回の実行でキャッシュからアイテム設定が検索されます。
Zabbixサーバデーモンは、時間に関する関数の並列処理をサポートします。ユーザーは、新しい設定 パラメータStartTimersでタイマープロセス数を指定することができます。
Zabbixデーモンは、使用設定ファイル名を起動ログメッセージに含むようになりました。例えば、エージェントデーモンの起動メッセージには、以下のような新しい行が追加されます。
10159:20130404:184230.963 Starting Zabbix Agent [A Test Host]. Zabbix 2.1.0 (revision 34816).
10159:20130404:184230.963 using configuration file: /usr/local/etc/zabbix_agentd.conf
以前のバージョンでは、若干間違ったJSONでも、Zabbixサーバにそのまま受け入れられました。Zabbix 2.2からは、JSONデータを分析する前に、構文検証が実施されるようになりました。無効なJSONデータをオープンすると、即座にエラーメッセージが返され、構文解析エラーは警告として記録されます。
以前のバージョンでは、アクティブエージェントの自動登録を用いるときに、ホストを区別するためだけにホスト名を使うことが可能でした。これは、(例えば、Amazonクラウドノード利用時など)状況によっては、元のホスト名を維持しておき、エージェントによって自動登録用に送信される他の情報も使用したい場合に役立ちます。
このような追加情報の使用を可能にするために、2つの新しいエージェント設定パラメータのサポートが加えられました:
ホストメタデータは、ホストの自動登録プロセスのみで使用されます。
Zabbixプロセスは、コマンドラインを変更することにより、プロセスの種別、インスタンス番号(当該プロセス種別に複数のプロセスがある場合)、最新の動作状況および前の動作状況からの統計情報を表示することができます。
zabbix22 4584 1 0 14:55 ? 00:00:00 zabbix_server -c /home/zabbix22/zabbix_server.conf
zabbix22 4587 4584 0 14:55 ? 00:00:00 zabbix_server: configuration syncer [synced configuration in 0.041169 sec, idle 60 sec]
zabbix22 4588 4584 0 14:55 ? 00:00:00 zabbix_server: db watchdog [synced alerts config in 0.018748 sec, idle 60 sec]
zabbix22 4608 4584 0 14:55 ? 00:00:00 zabbix_server: timer #1 [processed 3 triggers, 0 events in 0.007867 sec, 0 maint.periods in 0.005677 sec, idle 30 sec]
zabbix22 4637 4584 0 14:55 ? 00:00:01 zabbix_server: history syncer #4 [synced 35 items in 0.166198 sec, idle 5 sec]
zabbix22 4673 4670 0 14:55 ? 00:00:00 zabbix_proxy: configuration syncer [synced config 15251 bytes in 0.111861 sec, idle 60 sec]
zabbix22 4674 4670 0 14:55 ? 00:00:00 zabbix_proxy: heartbeat sender [sending heartbeat message success in 0.013643 sec, idle 30 sec]
zabbix22 4688 4670 0 14:55 ? 00:00:00 zabbix_proxy: icmp pinger #1 [got 1 values in 1.811128 sec, idle 5 sec]
zabbix22 4690 4670 0 14:55 ? 00:00:00 zabbix_proxy: housekeeper [deleted 9870 records in 0.233491 sec, idle 3599 sec]
zabbix22 4701 4670 0 14:55 ? 00:00:08 zabbix_proxy: http poller #2 [got 1 values in 0.024105 sec, idle 1 sec]
zabbix22 4740 4738 0 14:55 ? 00:00:00 zabbix_agentd: listener #1 [waiting for connection]
zabbix22 4741 4738 0 14:55 ? 00:00:00 zabbix_agentd: listener #2 [processing request]
メインプロセスのコマンドラインの表示は変更されません(以前のバージョンでは、BSDプラットフォーム上で「main process」と表示していました。)
「ps」および「top」のZabbixプロセス性能の表示もご覧ください。
** 新しいホストプロトタイプ API **
ローレベルディスカバリルールのVMサポートの開発に伴い、ホストプロトタイプAPIが実施され、ホストプロトタイプを管理するために使用することができます。これは、標準のget、create、update、delete、isreadable、およびiswritableメソッドが適用されます。
** 「get」メソッドの「output」パラメータの変更 **
すべての「get」メソッドにおいて、「output」パラメータはプロパティ名の配列が受信可能になったため、要求されたデータのみを返します。「短縮」値はサポート対象外となりました。「refer」値は評判が良くなかったため、Zabbix 2.4では削除予定です。
** 「get」メソッドのサブクエリの改善 **
すべての「get」メソッドのサブクエリも、プロパティ名の配列が受信可能になったため、要求されたデータのみを返します。リターン結果の標準化を図るため、常にオブジェクトの配列を返します。
** 「webcheck」APIが「httptest」に名称変更 **
他のWeb関連オブジェクトのネーミング規則と一致させるため、「webcheck」APIは、「httptest」に名称が変更されました。「webcheck」の名称は、廃止されました。
** 新しい「テキスト」データタイプ **
長いテキスト文字列を保存するために、新しい「テキスト」データタイプが導入されました。当該データタイプは、警告メッセージ、テキストおよびログ履歴値を保存するために使用されています。当該タイプのフィールドは、「get」メソッドの「filter」パラメータではサポートされませんので、ご留意ください。
** 検証の改善 **
API入力が改善され、ほとんどのメソッドに対して厳密さを増しました。
** その他変更およびバグ修正 **
変更およびバグ修正についての完全な詳細リストについては、API変更ログをご覧ください。
** オブジェクトIDのフル64-ビット範囲 **
Zabbixでは、スタンドアロンで非分散型設定において、内部オブジェクトIDを符号付き64-ビット範囲でサポートしています。よって、1種類のオブジェクトの利用可能な最も大きい数値は、263-1 となります。
** ネットワークディスカバリの、アクションの実行条件におけるサービスのタイプが追加 **
ネットワークディスカバリのアクションの実行条件において、サービスのタイプとして、HTTPSおよびtelnetが使用できるようになりました。
** Zabbix MySQLデータベーススキーマからの重複インデックスの削除 **
いくつかのZabbix MySQLデータベーステーブルから、冗長インデックスが削除されました。これによって、以下の場合に、性能を向上し、MySQLユーザーのデータベースの大きさを少しだけ縮小することができます。
** 外部キー制約条件のある子テーブル列上でのインデックスの追加 **
当該インデックスは、MySQL上で自動的に作成されていましたが、ZabbixサーバおよびWebインターフェース操作のデータベースアクセス性能を向上させるため、PostgreSQL、 Oracle、 DB2上でも作成されるようになりました。
** Windows 上でのZabbixセンダー機能を備えた動的リンクライブラリ **
Windowsプラットフォーム 上で、Zabbixセンダーの基本機能を備えた動的リンクライブラリが使用できるようになりました。これによって、Zabbixセンダープロセスを経ることなく、サーバ/プロキシにデータを送信することができます。詳細については、ドキュメントをご覧ください。
** Zabbixセンダー終了ステータスの変更 **
すべての値の送信および処理が完了した場合に、Zabbixセンダーの終了ステータスは0になります。ひとつでも値の処理が完了しなかった場合には、終了ステータスは2になります。データ送信が失敗した場合には、終了ステータスは1になります。さらに、設定項目またはサーバが指定されていない場合には、終了ステータスは1になり、 -h および -Vオプションについては、終了ステータスは0になります。(Zabbix 2.2.0以前のバージョンでは、記載条件における終了ステータスは255でした)
** Webインターフェースにおけるエラーレポートの改善 **
以前のバージョンでは、SNMP、 JMXおよびIPMIホストが使用不能になったときには、トリガーのエラーメッセージはZabbixエージェントのエラーとして見えていました。Zabbixエージェントはこれらのケースには関連がないため、その代わりとしてZabbix 2.2では、当該メッセージは明確にSNMP、JMXおよびIPMIを参照するようになりました。
** 内蔵アイテムキーヘルプの情報の最新化 **
内蔵アイテムキーのヘルプデータについては、更新回数を頻繁にして最新の情報を提供しています。以前のバージョンでは、ヘルプデータはデータベースに保存され、メジャーバージョンのみで更新を行っていました。2.2のバージョンからは、Webインターフェースに保存し、Webインターフェースが更新されるたびに新規または改善されたアイテムに関する情報が提供されるように変更されました。
本ページは2014/08/05時点の原文を基にしておりますので、内容は必ずしも最新のものとは限りません。
最新の情報は、英語版のZabbix2.2マニュアルを参照してください。