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10. 仮想マシン監視

概要

Zabbixでは、バージョン2.2.0からVMware環境の監視に対応しています。

Zabbixは事前に定義されたホストプロトタイプに基づき、ローレベルディスカバリルールを使用して、
VMwareハイパーバイザーと仮想マシンを自動的に検出し、監視するためのホストを作成することができます。

Zabbixのデフォルトデータセットには、VMware vCenterやESXハイパーバイザーの監視に適した
テンプレートが用意されています。

VMware vCenterまたはvSphereの最低必要バージョンは5.1です。

詳細

仮想マシンの監視は、2つのステップで行われます。
まず、vmware collector Zabbixプロセスによって、仮想マシンのデータが収集されます。
これらのプロセスは、VMware社のWebサービスから必要な情報をSOAPプロトコルで取得し、プリプロセスを行い、
Zabbix server の共有メモリに格納します。
そして、このデータはポーラーによってZabbixのシンプルチェックVMware keys を使用して取得されます。

Zabbixバージョン2.4.4から、収集されたデータは2つのタイプに分けられます。
VMwareの設定データとVMwareのパフォーマンスカウンタデータです。
両データはそれぞれ独立した vmware collectors によって収集されます。
このため、監視するVMwareサービス数より多くのコレクタを有効にすることをお勧めします。
そうしないと、VMwareパフォーマンス・カウンターの統計の取得が、
VMware 構成データの取得(大規模なインストールでは時間がかかる)によって遅延する可能性があります。

現在、データストア、ネットワーク・インターフェイス、ディスク・デバイスの統計情報
およびカスタム・パフォーマンス・カウンターの項目のみが、VMwareのパフォーマンス・カウンターの情報に基づいています。

コンフィギュレーション

仮想マシンの監視を行うには、Zabbixが --with-libxml2 and --with-libcurl のオプションで
compiled されている必要があります。

次の設定ファイルオプションを使用して、仮想マシンの監視を調整することができます。

  • StartVMwareCollectors - フォークされたVMwareコレクターインスタンスの数です。
    この値は、監視するVMwareサービスの数に依存します。
    Servicenum < StartVMwareCollectors < (servicenum * 2)
    ここで、servicenum は VMware サービスの数です。例:監視するVMwareサービスが1つの場合
    監視するVMwareサービスが1つの場合、StartVMwareCollectorsを2に設定し、
    3つのVMwareサービスがある場合、StartVMwareCollectorsを5を設定します。
    ほとんどの場合、この値は2未満であってはならず、監視するVMwareサービスの数の2倍を超えないようにしてください。
    またこの値は、VMware 環境のサイズと VMwareFrequencyおよびVMwarePerfFrequency
    構成パラメータ(以下を参照)にも依存することに留意してください。
  • VMwareCacheSize
  • VMwareFrequency
  • VMwarePerfFrequency
  • VMwareTimeout

詳細は Zabbixserver , proxy の設定ファイルのページを参照してください。

データストアのキャパシティメトリクスをサポートするために、Zabbixは
VMwareの設定vpxd.stats.maxQueryMetricsパラメータに64以上の値を設定する必要があります。
VMwareナレッジベース article を参照してください。

ディスカバリー

Zabbixはローレベルディスカバリールールを使用して、VMwareハイパーバイザーと
仮想マシンを自動的に検出することができます。

すべての必須入力フィールドには、赤いアスタリスクが表示されます。

上記のスクリーンショットのディスカバリールールのキーは次のとおりです。 vmware.hv.discovery[{$VMWARE.URL}].

Configuration examples

For a basic example of how to set up Zabbix for monitoring VMware using the VMware FQDN template, see Monitor VMware with Zabbix.

For a more detailed example of how to create a host, a low-level discovery rule, and a host prototype for monitoring VMware, see Setup example.

拡張ログ

VMwareコレクターによって収集されたデータは、デバッグレベル5を使用して
詳細なデバッグのためのログを記録することができます。
このレベルは serverproxy 設定ファイルまたは
ランタイムコントロールオプションを使用して設定します。
実行時制御オプションの使用(-R log_level_increase="vmware collector,N" (Nはプロセス番号)) を使用します。
次の例は、デバッグレベル 4 がすでに設定されている場合に、拡張ロギングを開始する方法を示しています。

vmware collectors 全体のログレベルの加算: 
       shell> zabbix_server -R log_level_increase="vmware collector"

second vmware collectorのログレベルの加算: shell> zabbix_server -R log_level_increase="vmware collector,2"

VMware コレクターデータの拡張ログが必要ない場合は、-R log_level_decrease オプションを使用して、
ログを停止することができます。

トラブルシューティング

  • メトリクスが利用できない場合、最近のVMware vSphereのバージョンで利用できなくなったり、
    デフォルトでオフになったりしていないか、また、パフォーマンス メトリックのデータベース クエリに
    何らかの制限がかかっていないかどうかを確認してください。
    ZBX-12094を参照してください。
  • 'config.vpxd.stats.maxQueryMetrics' is invalid or exceeds the maximum number of characters permitted** エラー が発生した場合、
    vCenter Server の設定に config.vpxd.stats.maxQueryMetrics パラメータを追加します。
    このパラメータの値は、VMware の web.xml にある maxQuerysize の値と同じにする必要があります。
    このVMwareのナレッジベース articleを参照してください。