ノードを使用して、階層型の分散監視を構築することができます。
各ノードは、Zabbixサーバそのものであり、それぞれが置かれた場所の監視を担当します。Zabbixは、分散設定により、最大1000個のノードをサポートします。
ノードの設定を使用する利点は、以下のとおりです。
ノードは、他のノードには関係なく、独自のプラットフォーム(OS、ハードウェア)やデータベースエンジンを使用できます。また子ノードは、ZabbixのWebインターフェースなしでもインストールできます。
上位レベルのノードには、高性能なハードウェアにMySQL InnoDB、OracleまたはPostgreSQLといったバックエンドを組み合わせて使用する必要があります。
分散監視セットアップは、バックエンドのデータベースがSQLiteでは動作しません。
標準的なインストール手順に従ってインストールされたZabbixサーバは、分散監視向けのノードとして設定されていません。
ノードとして設定するには、次のことをおこないます。
このコマンドは、1度だけ実行します。2度実行すると、データベースが壊れるため、必ず正しいノードIDで実行するようにしてください。
変換作業の前に、Apache Webサーバを停止させることを強くお奨めします。
例えば、次のように実行できます(ノードIDが「1」の場合)。
zabbix_serverに-nオプションを付けて実行すると、サーバのプロセスは開始されません。
設定オブジェクトIDのいずれかが99999999999999より大きい場合、またはヒストリオブジェクト(イベント、アラートなど)のIDのいずれかが99999999999999999より大きい場合、このコマンドを実行すると失敗します。
非常にシンプルなセットアップで、このノード(NodeID=1)をマスターとしてみなすことができたので、同じ手順を使用し、ノードの識別子を変えるだけで、例えば「2」を適用して、別のZabbixサーバを子ノードとして設定を続けることができます。2つのノードを設定したら、次はZabbixのWebインターフェースでそれらを追加し、非常にシンプルなマスターと子の関係とします。
マスターノードを設定するには、次のように、そのノードのZabbixのWebインターフェースを開きます。
ノードの属性:
パラメータ 説明 | |
---|---|
名前 一 | なノード名 |
ID | 一意なノードID。これは、設定ファイルのノードIDの値です。 |
タイプ ** | ーカル** - ローカルノード |
IP | ローカルノードのIPアドレス。Zabbixトラッパーは、このIPアドレスでリッスンしている必要があります。 |
ポート ロー | ルノードのポート番号。Zabbixトラッパーは、このポート番号でリッスンしている必要があります。デフォルトは10051です。 |
続いて、次のように、子ノードを追加します。
ノードの属性:
名前 子 | ードの一意な名前。 |
ID | 一意なノードID。これは、子ノードの設定ファイルに設定したノードIDです。 |
タイプ 次の | つの利用可能な値のうち、1つ目を選択します。 子 - 子ノード マスター - マスターノード |
マスターノード この子ノード | マスターノードを選択します。 |
IP | 子ノードのIPアドレス。Zabbixトラッパーは、このIPアドレスでリッスンしている必要があります。 |
ポート 子ノ | ドのポート番号。Zabbixトラッパーは、このポート番号でリッスンしている必要があります。デフォルトは10051です。 |
子ノードを設定するには、次のようにそのノードのZabbixのWebインターフェースを開きます。
続いて、次のようにマスターノードを追加します。
ノードの属性:
名前 マ | ターノードの一意な名前。 |
ID | 一意なマスターノードID。これは、マスターノードの設定ファイルに設定したノードIDです。 |
タイプ 次の | つの利用可能な値のうち、2つめを選択します。 子 - 子ノード マスター - マスターノード |
IP | マスターノードのIPアドレス。Zabbixトラッパーは、マスターノード上で、このIPアドレスでリッスンしている必要があります。 |
ポート マス | ーノードのポート番号。Zabbixトラッパーは、このポート番号でリッスンしている必要があります。デフォルトは10051です。 |
シンプルな分散型セットアップの設定を完了させるには、マスターノードのデーモンからzabbix_serverデーモンを開始します。
ノードが定義されるとすぐに、ZabbixのWebインターフェースに、1つまたは複数のノードを選択するドロップダウンリストが表示されます。
選択すると、Webインターフェースに、選択したノードから送信されるすべての情報が表示されます。
概要化した原則を使用して、より複雑な複数レベルの監視の階層を構築することができます。
この例では、Riga(ノード4)が、すべての子ノードからイベントとヒストリを収集します。
本ページは2014/08/05時点の原文を基にしておりますので、内容は必ずしも最新のものとは限りません。
最新の情報は、英語版のZabbix2.2マニュアルを参照してください。