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3 Zabbixエージェント

概要

ローカルのリソースやアプリケーション(ハードウェアデバイス、メモリ、プロセッサの統計など)を能動的に監視するためには、Zabbix エージェントを監視対象上で動作させます。

Zabbix エージェントは、稼働情報データをローカルで収集し、Zabbixで処理を行うためにZabbixサーバに情報を報告します。 ハードディスクがいっぱいになった、あるいはサービスプロセスが壊れたなどの、障害が発生した場合、Zabbixサーバはその障害が発生したマシンの管理者に対して、障害発生したことを能動的に警告することができます。

Zabbixエージェントは、統計情報を収集するのにネイティブのシステムコールを使用するので、極めて効率的に動作します。

パッシブチェックとアクティブチェック

Zabbixエージェントは、パッシブチェックとアクティブチェックを行うことができます。

パッシブチェックでは、 エージェントはデータの要求に対して応答します。Zabbixサーバ(またはプロキシ)が、例えばCPU負荷のデータを要求すると、Zabbixエージェントが結果を返信します。

アクティブチェックでは、より複雑な処理が必要です。Zabbixエージェントは、個々の処理のために、最初にZabbixサーバからアイテムのリストを取得します。 その後、更新された値をサーバに定期送信します。

パッシブチェック、アクティブチェックのどちらで動作するかは、それぞれの監視対象のアイテムのタイプを選択することによって設定されます。 Zabbixエージェントは、「Zabbix エージェント」または「Zabbix エージェント(アクティブ)」のアイテムのタイプを処理します。

サポートしているプラットフォーム

Zabbix エージェントは次のOSでの動作をサポートしています:

  • Linux
  • IBM AIX
  • FreeBSD
  • NetBSD
  • OpenBSD
  • HP-UX
  • Mac OS X
  • Solaris 9, 10, 11
  • Windows: 2000, Server 2003, XP, Vista, Server 2008, 7
インストール

Zabbixエージェントのインストール方法を参照してください。

<note important>一般に32ビットのZabbixエージェントは64ビットのシステムで動作しますが、場合によっては正常に動作しないことがあります。 :::

UNIX用のエージェントの処理(スタンドアロンデーモン)

Zabbixエージェントは監視対象となるホスト上で動作されます。Zabbixエージェントは、デーモンプロセスとして動作します。

Zabbixエージェントを起動するためには、以下を実行します:

shell> cd sbin
       shell> ./zabbix_agentd

以下のコマンドラインパラメータがZabbixエージェントで使用可能です:

  -c --config <file>    設定ファイルを指定します。デフォルトは /etc/zabbix/zabbix_agentd.conf です。
         -h --help            ヘルプを表示します。
         -V --version         バージョン情報を表示します。
         -p --print           サポートされている測定基準を出力して終了します。
         -t --test <item key>  指定した測定基準をテストして終了します。

例えば、ヘルプを表示するには、次を実行します:

shell> zabbix_agentd -h

他のコマンドラインパラメータの例を次に示します:

shell> zabbix_agentd -c /usr/local/etc/zabbix_agentd.conf
       shell> zabbix_agentd --help
       shell> zabbix_agentd --print
       shell> zabbix_agentd -t "system.cpu.load[all,avg1]"
プロセスユーザー

Zabbixエージェントは、非rootユーザーとして動作するように設計されています。どんな非rootユーザーであれ、起動されれば、動作します。したがって、何の問題もなく、どんな非rootユーザーとしてでも、あなたはZabbixエージェントを動作させることができます。

rootとして動作させる場合には、システムに必ず存在する、ハードコードされた「zabbix」ユーザーに切り替わります。Zabbixエージェントの設定ファイル内で 「AllowRoot」パラメータを編集した場合にのみ、エージェントをrootとして動作させることができます。

設定ファイル

zabbix_agentdの設定の詳細については、設定ファイルのオプションを参照してください。

Windowsのエージェントの動作

インストールの情報については、Zabbix Windowsエージェントのインストールを参照してください。

Zabbixエージェントのサービスを開始するには、コントロールパネルを使用するか、または次を実行します:

zabbix_agentd.exe --start

コマンドラインの構文:

zabbix_agentd.exe [-Vhp] [-idsx] [-c <file>] [-t <metric>] 

Zabbix Windows エージェントでは、以下のコマンドラインパラメータが使用可能です:

オプション:

  -c --config <file>   かわりの設定ファイルを指定します。(デフォルトは  c:\zabbix_agentd.conf です)
         -h --help            ヘルプを表示します。
         -V --version         バージョン情報を表示します。
         -p --print           把握したアイテムを出力して終了します。
         -t --test <item key> 単体のアイテムをテストして終了します。

ファンクション:

 -i --install       Zabbix エージェントをサービスとしてインストールします。
        -d --uninstall    Zabbix エージェントのサービスをアンインストールします。
        -s --start        Zabbix エージェントのサービスを開始します。
        -x --stop          Zabbix エージェントのサービスを停止します。
設定ファイル

Zabbix Windows エージェントの設定について詳細は設定ファイルのオプションを参照してください。

終了コード

バージョン2.2以前では、Zabbixエージェントは、正常終了した場合は0を返し、異常終了した場合は255を返していました。バージョン2.2以降では、Zabbixエージェントは、正常終了した場合は0を返し、異常終了した場合は1を返します。


本ページは2014/08/05時点の原文を基にしておりますので、内容は必ずしも最新のものとは限りません。
最新の情報は、英語版のZabbix2.2マニュアルを参照してください。