Zabbix内に収集データを保存する方法として、ヒストリおよびトレンドの2種類があります。
ヒストリが各収集値を保存するのに対して、トレンドでは1時間に1回、平均化された情報を保つため、リソースを節約することができます。
希望のヒストリ保持日数を設定することができます。
古いデータはデータ保存により削除されます。
一般的に、ヒストリ保持期間をできる限り短い日数に設定し、データベースが大量にヒストリ値を保持しないようお勧めします。
長いヒストリの代わりに、長いトレンドデータを保つことができます。例えば、14日分のヒストリおよび5年分のトレンドを保持することができます。
ヒストリとトレンドのデータに必要なスペースを見積もる際には、データベースサイジングページを参照してください。
古いデータを表示するためにグラフではトレンド値が使用されるため、保持するヒストリが短い場合でも、グラフで古いデータを見ることができます。
ヒストリを「0」に設定した場合、Zabbixでは最終値をチェックするトリガーの計算しか行うことができません。アイテムそのものの最終値を除き、データベースにヒストリ値は保存されません。
トレンドとは、数値データタイプの1時間あたりの最低値、最高値、平均値および合計値を保存するために組み込まれたヒストリデータ低減メカニズムです。
希望のトレンド保持日数を設定することができます。
通常、トレンドは、ヒストリよりもずっと長期間のデータを保存できます。古いデータはデータ保存から削除されます。
トレンドを「0」に設定した場合、Zabbixサーバではトレンドを計算、保存することができません。
トレンドは、元の値と同じデータ形式で計算および保存されます。符号なしデータタイプの平均値を計算した結果、値は丸められ、値間隔が小さければ小さいほど、計算結果の精度は落ちます。例えば、アイテムが0と1の値を持つ場合、平均値は、0.5ではなく0になります。
また、サーバを再起動することにより、その時間の符号なしデータタイプ平均値の計算の精度が失われる可能性があります。
本ページは2014/08/05時点の原文を基にしておりますので、内容は必ずしも最新のものとは限りません。
最新の情報は、英語版のZabbix2.2マニュアルを参照してください。