Zabbixで事前に定義されていないエージェントチェックを実行するのが必要となります。ユーザーパラメータは、その際に役立ちます。
希望のデータの検索を行うコマンドを書き、エージェント設定ファイルのユーザーパラメータ(「UserParameter」設定パラメータ)に含めることができます。
ユーザーパラメータの構文は以下のとおりです。
ユーザーパラメータにはキーも含まれます。アイテムを設定する時にキーが必要になります。参照が容易なキーを決めて(ホスト内で一意である必要があります)入力します。エージェントを再起動します。
次に、 アイテムを設定する時に実行したいコマンドをユーザーパラメータから参照するキーを入力します。
ユーザーパラメータは、Zabbixエージェントが実行するコマンドです。データは512KBまで返すことができます。** /bin/sh**がUNIXオペレーティングシステムでコマンドラインインタープリターとして使用されます。このようにして、Zabbixエージェントの機能を強化することができます。
ユーザーパラメータの使用方法については、ステップ式チュートリアルを参照してください。
単純なコマンドの一例
エージェントは、「ping」キーを持つアイテムに対して、常に「1」を返します。
より複雑な例:
MySQLサーバが動作中の場合には、「1」を返します。それ以外は「0」を返します。
柔軟なユーザーパラメータは、キー付きのパラメータを受け取ります。柔軟なユーザーパラメータは、複数のアイテムを作成する際の基礎となります。
柔軟なユーザーパラメータの構文は以下のとおりです。
パラメータ 説明 | |
---|---|
キー 一 | なアイテムキーを設定します。 [*] は、当該キーが括弧内のパラメータを受け入れることを定義します。 アイテムを設定する時にパラメータが指定されます。 |
コマンド キーの | を評価するために実行するコマンド。 アイテムキー内の各パラメータを参照するには、位置参照として$1~$9を使用します。 Zabbixは、アイテムキーの[ ] 内に記載されているパラメータを解析し、コマンドの $1,…,$9を置換します。 $0 は元のコマンドに置換され($0,…,$9の展開前)実行されます。 |
位置基準を変更せずに使用するには、awk '{print $$2}'というように、ドル記号を入れてください。この場合、実際には$$2
はコマンドを実行した時に$2
に変わります。
$記号内の位置基準は、ダブル(”) またはシングル (') クォートに囲まれているなしに関係なく、Zabbixエージェントによって解釈されます。
UnsafeUserParametersエージェントデーモン設定オプションが無効に設定されている場合、当該記号を含む柔軟なパラメータの受渡しが許可されません。 \ ' ” ` * ? [ ] { } ~ $ ! & ; ( ) < > | # @
テキストを返すユーザーパラメータ(文字、ログ、テキスト型の情報)は、空白のみを返すことができるようになりました。その場合、戻り値は空白文字列に設定されます(2.0以降でサポート)。無効値が返された場合には、エージェントからZBX_NOTSUPPORTEDが返されます。
非常にシンプルな例:
フォーマットping[任意文字列]を有するすべてを監視するために、数に制限無くアイテムを定義することができます。
より具体的な例:
このパラメータは、MySQLデータベースの稼働率を監視するために使用することができます。ユーザー名およびパスワードを渡すことができます。
1つのファイル内で、正規表現に一致する行数を求めるパラメータの例
このパラメータは、1ファイル内の行数を算出するために使用されます。
本ページは2014/08/05時点の原文を基にしておりますので、内容は必ずしも最新のものとは限りません。
最新の情報は、英語版のZabbix2.2マニュアルを参照してください。