最大128アイテムの一括リクエストを取り入れることで、SNMP監視パフォーマンスが大幅に改善されます。Zabbixサーバや監視先のSNMPデバイスの負荷が大幅に軽減されます。
* GetRequest-PDUは多数の変数バインディングを備えており、これは正規のSNMPアイテムに役立ちます。
* GetBulkRequest-PDUの「max-repetitions」フィールドが大きい値をとります。これはSNMPv2および SNMPv3に対するSNMPローレベルディスカバリルールに役立ちます。
* 上記の改善内容は両方とも、動的インデックスを含むSNMPアイテムに役立ちます。1つはインデックスの検証、もう1つはキャッシュの構築に利用されます。
SNMP一括処理についてのさらなる情報を参照してください。
log[]
およびlogrt[]
の両アイテム)が大幅に改善されました:
logrt[]
アイテムをチェックする際、以前に比べ効率よくログファイルを選択できます。log[]
アイテムの場合:ログファイルに障害がある場合(例:ログファイルが存在しないまたは読み込めない)、log[]
アイテムはその時点で取得不可となります。変更前(の2.2.2以前)は、エージェントのバグの為、log[]アイテムは取得不可の状態になりませんでした。logrt[]
アイテムの場合: * UNIXプラットフォーム上では、ログファイルが見つかるはずのディレクトリが存在しない場合、''logrt[]''アイテムは取得不可となります。
* Microsoft Windows上では、ディレクトリが存在しなくても(例えば、アイテムキー中でディレクトリのスペルが間違っている)アイテムは取得不可となりません。これは現在のエージェントの制限です。
* ''logrt[]''アイテムのログファイルが存在しなくても、アイテムは取得不可となりません。
* ''logrt[]''アイテムのログファイルの読み込みエラーは警告としてZabbixエージェントログファイルへ記録されますが、アイテムは取得不可となりません。
* Zabbixエージェントログファイルは、''log[]''または''logrt[]''アイテムが取得不可となった理由を見つけるのに役立ちます。DebugLevel=4の場合を除き、Zabbixは自身のエージェントログファイルを監視できます。
* ''log[]''および''logrt[]''アイテムチェックのパフォーマンスが改善されましたが、ログファイルレコードの最大解析数、および、1回のチェックでサーバへ送信される一致レコード数の限界は変更されていませんので注意してください。例えば、''log[]''または''logrt[]''アイテムの//更新間隔//が1秒の場合、デフォルトではエージェントが解析できるログファイルレコード数は400以下となり、1回のチェックでZabbixサーバへ送信される一致レコード数は100以下となります。エージェント設定ファイル中の**MaxLinesPerSecond**パラメータで増やすことにより、または、アイテムキー中の**maxlines**パラメータを設定することにより、ログファイルレコードの解析数を最大4000まで、1回のチェックでZabbixサーバへ送信される一致レコード数を最大1000まで限界を引き上げることができます。//更新間隔//を2秒に設定した場合、1回のチェックの限界値は//更新間隔//が1秒の場合の2倍に設定されます。
* Java gatewayの起動、停止両スクリプトは起動時のエラーメッセージを表示するようになりました。これらのスクリプトは現在、無効のPIDファイルも検出するので、/bin/shで動作する必要があります。
* 値キャッシュは実際に利用可能な値よりも大きい値で空き領域を報告していましたが、これが修正されました。
* VMwareアイテムのエラーメッセージが改善されました。現在は、包括的なエラーメッセージ「Simple check is not supported」の代わりに、不具合の内容を明確に示したメッセージが表示されます。
* Zabbixの以前のバージョンとの互換性を維持するため、データ転送の最大サイズが64MB から128MBへ拡大されました。データ転送限界が128MBのあるプロセスから64MBが限界の別のプロセスへデータを送信する場合、受信側プロセスは、自身の限界サイズを超えるデータを削除します。
* 設定できる最大キャッシュサイズが2GBから8GBへ拡大されました。
* Oracleデータベースでは現在、一括挿入のためにバインド変数が使われているので、その結果パフォーマンスが格段に向上しています。
本ページは2014/08/05時点の原文を基にしておりますので、内容は必ずしも最新のものとは限りません。
最新の情報は、英語版のZabbix2.2マニュアルを参照してください。