トリガーの依存関係を確実に正しく動作させるためには、まずトリガーの評価順序が正しく動作していることが重要です。
以前のバージョンでは、トリガーの評価順序はトリガーIDに基づいて決定されていました。これは、重要度の高いトリガーが先に評価される限り問題ありませんでした。しかし、依存元のトリガーが先に評価されるような状況では、依存関係は正しく動作しません。例えば、重要度の高いルートトリガーがまだ評価されておらず「障害」に変わっていない場合、依存元のトリガーは「障害」状態に陥ります。また、ルートトリガーがまだ評価されておらず「正常」にも変わっていないため、依存元のトリガーは「正常」に変わりません。
これを解決するため、現在依存関係にあるトリガーは常に、最も重要なトリガーから最初に評価されます。「トリガーAはトリガーBに依存し、トリガーBはトリガーCに依存する」という依存関係では、現在Cが常にBより先かつAより先に評価されます。
Zabbix 2.2.0へ自動選択フィールドが導入されました。これにより、十分周知されたフィールドの値(例えば、ホストのテンプレート)を選択する際、クリック動作の冗長さが解消されました。これにより、探している値の名前がわかっているユーザーには選択しやすくなる一方で、ポップアップ型の選択と同様、有効な値のコンテンツ全体をブラウズする機能は失われました。また、何を探せばよいかがわからないユーザーには選択しにくくなりました。
そこでZabbix 2.2.4では、値選択ポップアップを復活させ、自動選択フィールドと並べています。
[監視データ]→[最新データ]、[監視データ]→[概要]、および[データの概要]スクリーン要素には、デフォルトで最新24時間以内の値だけが表示されるようになりました。
この制限は、ページ数が多い最新データの初期読み込み時間を改善する目的で導入されました。include/defines.inc.phpのZBX_HISTORY_PERIOD定数の値を変更することにより、この制限を変更することもできます。
logrt[]
およびlog[]
アイテムにおいて、ログファイルローテーション/打ち切り処理が改善されました。複数のログファイルの最新変更時間が同じ場合に、とりわけ注意を払っています。更なる詳細は、ログファイルの監視のセクションの重要な注意事項を参照してください。本ページは2014/08/05時点の原文を基にしておりますので、内容は必ずしも最新のものとは限りません。
最新の情報は、英語版のZabbix2.2マニュアルを参照してください。