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10 キュー

概要

キューは、更新を待っているアイテムを表示します。キューは、単にデータを論理的に表示するものです。Zabbixには、IPCキューなどのキューメカニズムはありません。

キューが示す統計は、Zabbixサーバのパフォーマンスの正確な指標となります。

キューは、JSONプロトコルを使用して、Zabbixサーバから直接取得されます。その情報は、Zabbixサーバが動作している場合のみ利用できます。

キューの読み込み

キューを読み込むには、[管理]→[キュー]を選択します。右側のドロップダウンリストで[概要]を選択します。

この図は、全体的に「グリーン」なので、サーバが順調に動作していると考えられます。

このキューは、1つのアイテムが10秒間、もう1つのアイテムが5分間待機していることを示しています。ここで、これらが何のアイテムかを調べます。

アイテムを調べるには、右上の角のドロップダウンリストで[詳細]を選択します。これで、遅延しているアイテムのリストを見ることができます。

このような詳細が得られれば、これらのアイテムが遅延している理由を見つけることができます。

遅延しているアイテムが1つか2つの場合、おそらく警告の原因にはなりません。間もなく更新されるかもしれません。しかし、遅延が長すぎるアイテムが多い場合、より深刻な問題が存在しているかもしれません。

この場合はエージェントがダウンしているのでしょうか?

リモートノードのアイテムに対する遅延

子ノードからのキュー情報は、最新ではありません。マスターノードがヒストリデータを受信する際には、一定の遅延(ノード間のデータ転送では通常最大10秒)が発生するため、それだけ情報は遅れています。

また、子ノードからの情報も、次のものに依存します。

  • 子ノードのパフォーマンス
  • マスターノードと子ノード間の通信
  • マスターノードと子ノード間で生じ得るローカル時間の差

キューアイテム

特殊な内部アイテムzabbix[queue,<from>,<to>]を使用して、Zabbixのキューの状態を監視することができます。これは、設定した時間ごとに遅延したアイテムの数を返します。詳細については、内部アイテムを参照してください。


本ページは2014/08/05時点の原文を基にしておりますので、内容は必ずしも最新のものとは限りません。
最新の情報は、英語版のZabbix2.2マニュアルを参照してください。