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1 アクション

概要

イベントが定義済みの一連の条件に一致する場合にのみアクションが実行されるように定義できます。 アクションの設定時に条件を設定します。

条件一致では大文字と小文字が区別されます。

トリガーアクション

トリガーベースのアクションでは、次の条件を使用できます。

タイプ オペレータ 説明
ホストグループ 等しい
等しくない
除外するホスト グループまたは除外しないホスト グループを指定します。
等しい - イベントはこのホスト グループに属します。
等しくない - イベントはこのホスト グループに属しません。
親ホスト グループは、ネストされたすべてのホスト グループを暗黙的に選択します。 親グループのみを指定するには、ネストされたすべてのグループを 等しくない で追加設定する必要があります。
テンプレート 等しい
等しくない
除外するテンプレートまたは除外しないテンプレートを指定。
等しい - イベントはこのテンプレートから継承されたトリガーに属している。
等しくない - イベントはこのテンプレートから継承されたトリガーに属していない。
ホスト 等しい
等しくない
除外するホストを指定します。
等しい - イベントはこのホストに属します。
等しくない - イベントはこのホストに属しません。
タグ名 等しい
等しくない
含む
含まない
除外するイベント タグまたは除外しないイベント タグを指定。
等しい - イベントにこのタグがある
等しくない - イベントにこのタグが無い
含む - イベントにこの文字列を含むタグがある
含まない - イベントにこの文字列を含むタグが無い
タグの値 等しい
等しくない
含む
含まない
除外するイベント タグと値の組み合わせ、またはタグと値の組み合わせを指定します。
等しい - イベントのこのタグと値が等しい
等しくない - イベントのこのタグと値が等しくない<br >含む - イベントにこれらの文字列を含むタグと値がある
含まない - イベントにこれらの文字列を含むタグと値が無い
トリガー 等しい
等しくない
トリガーまたは除外するトリガーを指定します。
等しい - イベントはこのトリガーによって生成されます。
等しくない - イベントは、このトリガー以外の他のトリガーによって生成されます。
トリガー名 含む
含まない
トリガー名に含まれる文字列を指定するか、除外する文字列を指定します。
含む - イベントはトリガーによって生成され、名前にこの文字列が含まれます。
含まない - この文字列は使用できません
: 入力された値は、すべてのマクロが展開されたトリガー名と比較されます。
トリガーの深刻度 等しい
等しくない
以上
以下
トリガーの深刻度を指定します。
等しい - トリガーの深刻度と等しい
等しくない - トリガーの深刻度と等しくない
以上 - トリガーの深刻度以上
以下 - トリガーの深刻度以下
期間 期間中
期間外
期間または除外する期間を指定します。
期間中 - イベント時間が期間内です。
期間外 - イベント時間が期間内ではありません。
フォーマットの説明については期間指定のページを参照してください。
ユーザーマクロは、Zabbix 3.4.0からサポートされています。
メンテナンス期間中 いいえ
はい
ホストのメンテナンスのために障害が抑制されている (表示されていない) かどうかを指定します。
いいえ - 障害は抑制されていません。
はい - 障害は抑制されています。

ディスカバリアクション

次の条件は、ディスカバリベースのイベントで使用できます。

タイプ オペレータ 説明
ホストのIPアドレス 等しい
等しくない
検出されたホストから除外するまたは除外しない IP アドレス範囲を指定します。
等しい - ホストIPは範囲内
等しくない - ホストIPは範囲外
次のフォーマットを受け付けます:
単体IPアドレス: 192.168.1.33
IPアドレス範囲: 192.168.1-10.1-254
IPマスク: 192.168.4.0/24
List: 192.168.1.1-254, 192.168.2.1-100, 192.168.2.200, 192.168.4.0/24
リスト形式でのスペースはZabbix 3.0.0 以降でサポートされています。
サービスのタイプ 等しい
等しくない
検出されたサービスの除外するまたは除外しないサービスタイプを指定します。
等しい - 検出されたサービスと一致する
等しくない - 検出されたサービスと一致しない。
使用可能なサービスの種類: SSH, LDAP, SMTP, FTP, HTTP, HTTPS (Zabbix 2.2 バージョン以降で使用可能), POP, NNTP, IMAP, TCP, Zabbix agent, SNMPv1 agent, SNMPv2 agent, SNMPv3 agent, ICMP ping, telnet (Zabbix 2.2 バージョン以降で使用可能).
サービスのポート 等しい
等しくない
検出されたサービスの 除外するまたは除外しないTCPポート範囲を指定します。
等しい - サービスのポートは範囲内
等しくない - サービスのポートは範囲外
ディスカバリルール 等しい
等しくない
除外するまたは除外しないディスカバリルールを指定します。
等しい - ディスカバリルールを使用する
等しくない - 他のディスカバリルールを使用する
ディスカバリチェック 等しい
等しくない
除外するまたは除外しないディスカバリチェックを指定します。
等しい - ディスカバリチェックを使用する
does not equal -他のディスカバリチェックを使用する
ディスカバリオブジェクト 等しい 検出されたオブジェクトを指定
等しい - 発見されたオブジェクト (デバイスまたはサービス) に等しい
ディスカバリのステータス 等しい Up - 'Host Up' および 'Service Up' イベントに一致
Down - 'Host Down' および 'Service Down' イベントに一致
Discovered - 'Host Discovered' および 'Service Discovered' イベントに一致
Lost - 'Host Lost'および'Service Lost'イベントに一致
アップタイム/ダウンタイム 以上
以下
'ホストアップ'および'サービスアップ'イベントのアップタイム。 'ホスト ダウン'および'サービス ダウン'イベントのダウンタイム。
以上 - 以上です。 パラメータは秒単位で指定されます。
以下 - 以下です。 パラメータは秒単位で指定されます。
受信した値 等しい
等しくない
以上
以下
含む
含まない
ディスカバリルールでエージェント (Zabbix, SNMP)チェックから受け取った値を指定します。文字列比較。1 つのルールに対して複数の Zabbix エージェントまたは SNMP チェックが設定されている場合、それぞれの受信値がチェックされます (各チェックは、すべての条件に一致する新しいイベントを生成します)。
等しい - 値が等しい
等しくない - 値は等しくない
以上 - 値は指定値以上
以下 - 値は指定値以下
含む - 部分文字列が含まれます。 パラメータは文字列として与えられます。
含まれない - 部分文字列が含まれていません。 パラメータは文字列として与えられます。
プロキシ 等しい
等しくない
除外するまたは除外しないプロキシを指定します。
等しい - このプロキシを使用
等しくない - 他のプロキシを使用

ディスカバリイベントを発生させるディスカバリルールのサービス チェックは、同時には実行されません。 したがって、アクションのサービスのタイプ,サービスのポートまたは受信した値に複数の値が設定されている場合、それらは一度に 1 つのディスカバリイベントと比較されますが、同時に複数のイベントと比較されることはありません。 その結果、同じチェック タイプに対して複数の値を持つアクションが正しく実行されない場合があります。

自動登録アクション

次の条件は、アクティブなエージェントの自動登録に基づくアクションで使用できます。

タイプ オペレータ 説明
ホストメタデータ 含む
含まない
一致する
一致しない
ホストのメタデータまたは除外するホストのメタデータを指定します。
含む - ホスト メタデータには指定文字列が含まれる。
含まない - ホスト メタデータに指定文字列が含まれない。
ホストのメタデータはエージェント設定ファイルで指定できます。
一致する - ホスト メタデータは正規表現と一致する。
一致しない - ホスト メタデータは正規表現と一致しない。
ホスト名 含む
含まない
一致する
一致しない
ホスト名または除外するホスト名を指定します。
含む - ホスト名に文字列が含まれる。
含まない - ホスト名に文字列が含まれない。
** 一致する** - ホスト名が正規表現に一致する。
一致しない - ホスト名が正規表現に一致しない。
プロキシ 等しい
等しくない
プロキシまたは除外するプロキシを指定します。
等しい - このプロキシを使用します。
等しくない - このプロキシ以外の他のプロキシを使用します。

内部イベントアクション

内部イベントに基づくアクションには、次の条件を設定できます。

タイプ オペレータ 説明
イベントタイプ 等しい アイテムが"取得不可"の状態 - アイテムが'通常'から'サポートされていない'に移行するイベントに一致します
ローレベルディスカバリが"取得不可"の状態 - ローレベルディスカバリルールが'通常'から'サポートされていない'に移行するイベントに一致します
トリガーが"不明"の状態 - トリガーが'通常'から'不明'に移行するイベントに一致します
ホストグループ 等しい
等しくない
ホスト グループまたは除外するホスト グループを指定。
等しい - イベントはこのホスト グループに属します。
等しくない - イベントはこのホスト グループに属しません。
タグ名 等しい
等しくない
含む
含まない
イベント タグまたは除外するイベント タグを指定。
等しい - イベントにこのタグがある
等しくない - イベントにこのタグが無い
含む - イベントにこの文字列を含むタグがある
* *含まない** - イベントにこの文字列を含むタグがない
タグの値 等しい
等しくない
含む
含まない
タグと値の組み合わせ、または除外するイベント タグと値の組み合わせを指定します。
等しい - イベントにこのタグと値がある
等しくない - イベントにこのタグと値がない<br >含む - イベントにこれらの文字列を含むタグと値がある
含まない - イベントにこれらの文字列を含むタグと値がない
テンプレート 等しい
等しくない
テンプレートまたは除外するテンプレートを指定します。
等しい - イベントはこのテンプレートから継承されたアイテム/トリガー/ローレベルディスカバリルールに属する
等しくない - イベントはこのテンプレートから継承されたアイテム/トリガー/ローレベルディスカバリルールに属さない
ホスト 等しい
等しくない
ホストまたは除外するホストを指定します。
等しい - イベントはこのホストに属する
等しくない - イベントはこのホストに属さない

計算のタイプ

条件の計算には、次のオプションを使用できます。

  • And - すべての条件を満たす

Trigger=条件として複数のトリガーが選択されている場合、複数のトリガー間で"And"を使用することはできません。アクションは1つのトリガーのイベントに基づいてのみ実行できます。

  • Or - 1つの条件が満たされる
  • And/Or - 2 つの組み合わせ: 異なる条件タイプの AND と同じ条件タイプの OR 例:

ホストグループ は Oracle servers と等しい
ホストグループ は MySQL servers と等しい
トリガー名 に 'Database is down' を含む
トリガー名 に 'Database is unavailable' を含む

上記として評価される式は

(ホストグループがOracle serversと等しいor ホストグループがMySQL serversと等しい) and (トリガー名に'Database is down'を含むorトリガー名に'Database is unavailable'を含む)

  • カスタム条件式 - アクション条件を評価するためのユーザー定義の計算式。 すべての条件 (大文字の A、B、C などで表される) を含める必要があり、スペース、タブ、角かっこ ( )、and(大文字と小文字を区別)、or (大文字と小文字を区別)、not (大文字と小文字を区別) を含めることができます。

And/Or を使用した前の例は (A or B) and (C or D) として表されますが、カスタム式では、他の複数の計算方法を使用することもできます。

(A and B) and (C or D)
(A and B) or (C and D)
((A or B) and C) or D
(not (A or B) and C) or not D

オブジェクト削除によるアクション無効化

アクション条件/操作で使用されている特定のオブジェクト (ホスト、テンプレート、トリガーなど) が削除されると、その条件/操作が削除され、アクションが無効になり、アクションが正しく実行されなくなります。

ユーザーはアクションを再度有効にすることができます。

この動作は、以下を削除するときに発生します。

  • ホストグループ ("ホスト グループ"条件、特定のホスト グループでの"リモート コマンド"操作)
  • ホスト ("ホスト" 条件、 特定のホストでの"リモートコマンド"操作)
  • テンプレート ("テンプレート" 条件, "テンプレートへのリンク"および"テンプレートからのリンク解除"操作)
  • トリガー ("トリガー" 条件)
  • ディスカバリルール ("ディスカバリ ルール"および"ディスカバリ チェック"条件)

: リモート コマンドに多くのターゲット ホストがあり、そのうちの 1 つを削除すると、このホストのみがターゲット リストから削除され、操作自体は残ります。 ただし、それが唯一のホストである場合、操作も削除されます。 "テンプレートへのリンク"および"テンプレートからのリンク解除"操作についても同様です。

"メッセージの送信"操作で使用されるユーザーまたはユーザー グループを削除する場合、アクションは無効になりません。