2 Debian/Ubuntu/Raspbian

概要

Debian、Ubuntu、およびRaspberry Pi OS (Raspbian)用の公式Zabbix 6.0 LTSパッケージは、Zabbix Webサイトで入手できます。

パッケージは、MySQL/PostgreSQLデータベースとApache/Nginx Webサーバーのいずれかをサポートしています。

インストール時の注意点

インストール方法については、ダウンロードページのプラットフォームごとの情報を参照してください。

  • リポジトリ情報のインストール
  • サーバー/エージェント/Webインターフェースのインストール
  • 初期データベースの作成、初期データのインポート
  • Zabbixサーバー用のデータベースの設定
  • Zabbix Webインターフェース用のPHPの設定
  • サーバー/エージェントのプロセスの起動
  • Zabbix Webインターフェースの設定

Zabbixエージェントをrootユーザーで実行したい場合は、rootユーザーでのエージェントの実行を参照してください。

定期レポートの生成に使用されるZabbix Webサービスプロセスには、Google Chromeブラウザが必要です。Google Chromeブラウザはパッケージに含まれていないので、手動でインストールする必要があります。

Timescale DBでのデータのインポート

TimescaleDBでは、PostgreSQLでのインポートコマンドに加えて次のコマンドも実行します。

cat /usr/share/zabbix-sql-scripts/postgresql/timescaledb.sql | sudo -u zabbix psql zabbix

TimescaleDBはZabbixサーバーでのみサポートされています。

PHP 7.2

Zabbix 5.0以降のフロントエンドには、PHPバージョン7.2以降が必要です。

PHPバージョン7.2未満のディストリビューションにZabbixフロントエンドをインストールするには、手順を参照してください。

SELinuxの設定

RHELについては、 SELinuxの設定を参照してください。

WebインターフェースとSELinuxの設定が完了したら、Apache Webサーバーを再起動します。

systemctl restart apache2

プロキシのインストール

必要なリポジトリ情報が追加されていれば、以下を実行することでZabbixプロキシをインストールすることができます。

apt install zabbix-proxy-mysql zabbix-sql-scripts

PostgreSQLを使用する場合はコマンドの'mysql'を'pgsql'に、SQLite3 を使用する場合は'sqlite3'に置き換えてください。

パッケージ'zabbix-sql-scripts'には、ZabbixサーバーとZabbixプロキシの両方でサポートされているすべてのデータベース管理システムのデータベーススキーマが含まれており、データのインポートに使用されます。

データベースの作成

Zabbixプロキシ用に別のデータベースを作成します。

ZabbixサーバーとZabbixプロキシは同じデータベースを使用できません。 サーバーとプロキシが同じホストにインストールされている場合、プロキシ データベースは別の名前にする必要があります。

データのインポート

初期スキーマをインポートします。

cat /usr/share/zabbix-sql-scripts/mysql/proxy.sql | mysql -uzabbix -p zabbix

PostgreSQL (またはSQLite) を使用したプロキシの場合:

cat /usr/share/zabbix-sql-scripts/postgresql/proxy.sql | sudo -u zabbix psql zabbix
       cat /usr/share/zabbix-sql-scripts/sqlite3/proxy.sql | sqlite3 zabbix.db
Zabbixプロキシのデータベース設定

Zabbixプロキシ設定ファイル(/etc/zabbix/zabbix_proxy.conf)を編集します。

DBHost=localhost
       DBName=zabbix
       DBUser=zabbix
       DBPassword=<password>

Zabbixプロキシ用のDBNameは、Zabbixサーバーとは別のデータベースを使用します。

MySQLの場合は、DBPasswordにZabbixデータベースパスワードを使用します。 PostgreSQLの場合は、PostgreSQLユーザーのパスワードを使用します。

PostgreSQLでは、DBHost=を使用します。デフォルト設定のDBHost=localhost (またはIPアドレス)を使用したい場合、PostgreSQLがZabbixへの接続にネットワーク ソケットを使用することになります。 手順については、RHELのそれぞれのセクションを参照してください。

Zabbixプロキシのプロセス開始

Zabbixプロキシプロセスを開始し、システム起動時に自動で開始するようにするには:

systemctl restart zabbix-proxy
       systemctl enable zabbix-proxy
Webインターフェースの設定

Zabbixプロキシは、Webインターフェースを持ちません。Zabbixサーバーとのみ通信を行います。

Javaゲートウェイのインストール

JMXアプリケーションを監視したい場合のみJavaゲートウェイのインストールが必要です。 Javaゲートウェイは軽量で、データベースを必要としません。

必要なリポジトリの追加後、次を実行するとZabbix Javaゲートウェイをインストールできます。

apt install zabbix-java-gateway

Javaゲートウェイの設定と実行の詳細については、セットアップに進んでください。