1 トリガーイベントの生成

概要

トリガーステータスの変化は、最も頻繁かつ重要なイベントの発生源です。 トリガーステータスが変化するたびに、イベントが生成されます。 イベントには、トリガーステータスの変化の詳細 (いつ発生したか、新しいステータスは何か) が含まれます。

トリガーによって、障害と正常の2種類のイベントが作成されます。

障害イベント

次のとき、障害イベントが作成されます。

• トリガーが正常ステータスの場合、トリガー式がTRUEと評価されたときに。
• トリガーに対して複数の障害イベントの生成が有効になっている場合、トリガー式がTRUEと評価されるたびに。

正常イベント

正常イベントは関連する障害イベントを閉じます。次の3つのコンポーネントによって作成される場合があります。

• トリガー - '正常イベントの生成' および '正常イベントの終了' 設定に基づく
• イベント相関関係
• タスクマネージャー – イベントが手動でクローズされたとき

トリガー

トリガーには、正常イベントの生成方法を制御する'正常イベントの生成'設定があります。

• 条件式 - 問題のある状態のトリガーに対して、その式がFALSEと評価されると正常イベントが生成されます。 これは、最も単純な設定で、デフォルトで有効になっています。
• 復旧条件式 - 正常イベントは、その式がFALSEと評価され、回復式がTRUEと評価されたとき、問題状態のトリガーに 対して生成されます。これは、トリガーの回復基準が問題基準と異なる場合に使用できます。
• なし - 正常イベントは、決して生成されません。これは、複数の問題イベント生成と組み合わせて、何かが起こったときに 単に通知を送るために使用することができます。

さらに、トリガーには'正常時のイベントクローズ'の設定があり、どの問題イベントがクローズされるかを制御します。

• すべての障害 - 正常イベントは、トリガーによって作成されたすべての未解決問題を閉じます。
• タグの値が一致したすべての障害 - 正常イベントは、トリガーによって作成され、少なくとも1つの一致するタグ値を持つ 未解決の問題を閉じます。タグは、'クローズに利用するタグ名' トリガ設定によって定義されます。閉じるべき問題イベントがない場合、 正常イベントは生成されません。これは、トリガレベルイベント相関と呼ばれます。

イベント相関

イベント相関（グローバルイベント相関とも呼ばれる）は、カスタムイベント終了（結果的に正常イベントを生成する）ルールを設定する方法です。

このルールでは、新しい障害イベントと既存の障害イベントの組み合わせ方法を定義し、対応する正常イベントを生成して、新しいイベントまたは一致したイベントを閉じることができます。

しかし、イベント相関は、イベント処理のパフォーマンスに悪影響を及ぼしたり、設定を誤ると意図したよりも多くのイベントをクローズしてしまう（最悪の場合、すべての問題イベントをクローズしてしまう）ため、非常に慎重に設定する必要があります。
設定のヒントをいくつか紹介します。

1. コントロールイベント（古いイベントと対になるイベント）に一意のタグを設定し、'新しいイベントタグ' 相関条件を 使用することで、常に相関範囲を縮小します。
2. '古いイベントのクローズ' オペレーションを使用する際に、古いイベントに基づいた条件を追加することを忘れないでください。
3. 異なる相関設定によって使用される共通のタグ名を使用しないようにします。

タスクマネージャー

トリガーの'手動クローズを許可'が有効になっている場合、トリガーによって生成された障害イベントを手動でクローズすることできます。これは、Webインターフェースの障害の更新から実行できます。イベントは直接クローズされません。代わりに、'クローズイベント'タスクが作成され、タスクマネージャーによって処理されます。タスクマネージャーは対応する正常イベントを生成し、障害イベントはクローズされます。