9 値のマッピング

概要

受信した値をより"人間的"に表現するために、値のマッピングを使用することで数値/文字列値と文字列表現を紐づける事ができます。

例えば、アイテムの値が'0'または'1'の場合、値マッピングを使用して、人間が読みやすい形で値を表現することができます::

  • 0 → Not Available(利用不可)
  • 1 → Available(利用可)

データのバックアップタイプの場合、値のマッピングは次のように設定できます:

  • F → Full(全て)
  • D → Differential(差分)
  • I → Incremental(増分)

電圧の値の範囲は次のように設定できます:

  • <=209 → Low(低い)
  • 210-230 → OK(正常)
  • =231 → High(高い)

Value mapping is used in Zabbix frontend and notifications sent by media types. 値マッピングは、Webインタフェースとメディア タイプによって送信される通知で使用されます。

受信した値と設定された表現の置換は、Zabbix フロントエンドとサーバーの両方で実行されます。ただし、サーバーは次の場合にのみ置換を処理します:

値のマッピングはテンプレートまたはホストに設定されます。 一度設定すると、それぞれのテンプレートまたはホスト内の全てのアイテムで使用できるようになります。 アイテムの設定時に、値のマッピングパラメータに、以前に設定した値のマッピングの名前を指定します。

There is no value map inheritance - hosts and templates do not inherit value mappings from linked templates. 値のマッピングは継承されません。 - ホストとテンプレートは、リンクされたテンプレートから値のマッピングを継承しません。 ホスト上のテンプレートのアイテムは、テンプレートで設定された値のマッピングを引き続き使用します。

値マッピングは、アイテムのデータ型が数値(整数)数値(浮動小数点)、および 文字列で使用できます。

値のマッピングは、それぞれのテンプレートまたはホストとともにエクスポート/インポートされます。 ホスト および テンプレート 一括更新フォームを使用して一括更新することもできます。

設定

値のマッピングは次の手順で設定します。

1. ホストまたはテンプレートの設定フォームを開きます。

2. 値のマッピングタブで、追加をクリックして新しい値のマッピングを追加するか、既存の値のマッピングの名前をクリックして編集します。

値マッピングのパラメータ:

パラメータ 説明
名前 値のマッピングのセットの一意の名前。
マッピング 数値/文字列値を文字列表現にマッピングするための個別のルール。

マッピングはドラッグして順序を変更でき、ルールの順序で適用されます。
タイプ マッピング タイプ:
等しい - 等しい値がマッピングされます。
以上 - 等しいかそれより大きい値がマッピングされます。
以下 - 等しいかそれより小さい値がマッピングされます。
範囲内 - 範囲内の値がマッピングされます。範囲は <number1>-<number2> または <number>として表されます。複数の範囲がサポートされています (例: 1-10,101-110,201)。
正規表現 - 正規表現 に対応する値がマッピングされます (グローバル正規表現はサポートされていません)。
デフォルト - 特定のマッピングを持つ値を除く、すべての未処理の値がマッピングされます。

マッピング範囲では、数値タイプ (* 以上以下範囲内*) のみがサポートされます。
受信値 (マッピングのタイプに応じて、範囲または正規表現が含まれる場合があります)。
マッピング文字列 受信値の文字列表現 (最大 64 文字)。

必須入力フィールドには赤いアスタリスクが付いています。

リスト内の値のマッピングを表示すると、最初の3つのマッピングのみが表示され、4つ目のドットは、その他にマッピングが存在することを示します。

値のマッピングの例

定義済みエージェントのアイテムの 1 つである Zabbix agent ping は、テンプレートの値マッピング"Zabbix agent ping status"を使用してその値を表示します。

アイテムの設定値マッピングフィールドに、この値マッピングへの参照があります。

このマッピングは、監視最新データ 画面で"Up"(括弧内に生の値が表示) を表示するために使用されます。

最新データ画面では、表示される値が 20 文字に短縮されます。 値のマッピングが使用されている場合、この短縮はマップされた値には適用されず、生の値 (括弧内に表示される) にのみ適用されます。

事前定義された値のマッピングがなければ、"1"のみが表示されるため、状態を理解するのが難しい場合があります。