3 問題の手動クローズ

概要

一般的に問題イベントは、トリガーのステータスが 'Problem' から 'OK' になったときに自動的に解決されますが、
トリガー式によって問題が解決されたかどうかを判断することが困難な場合もあります。そのような場合、手動で問題を
解決する必要があります。

例えば、syslogは、いくつかのカーネルパラメータが最適なパフォーマンスのために調整される必要があることを
報告するかもしれません。この場合、問題は Linux 管理者に報告され、管理者は問題を修正した後、問題を手動で解決します。

問題を手動で閉じることができるのは、手動クローズを許可 オプションが有効になっているトリガーだけです。

問題が "手動で閉じる" 場合、Zabbix は Zabbix server の新しい内部タスクを生成します。そして、タスクマネジャー プロセスが
このタスクを実行し、OKイベントを生成し、問題イベントを終了します。

手動で問題を閉じても、基礎となるトリガーが二度と '問題' 状態にならないわけではありません。トリガー式は再評価され、
問題が発生する可能性があります:

  • トリガ式に含まれるいずれかの項目について、新しいデータが到着したとき(スロットリングの前処理ステップによって 破棄された値は、受信したとはみなされず、トリガ式の再評価の原因にならないことに注意する)
  • 時間ベースの関数が式で使用されている場合。タイムベース関数の完全なリストは、 トリガー で見ることができます。

設定

手動で問題を閉じるには、2つのステップが必要です。

トリガー設定

トリガー設定で、手動クローズを許可 オプションを有効にします。

問題の更新ウィンドウ

手動クローズフラグの付いたトリガーに問題が発生した場合、問題の認識ポップアップウィンドウを開いて、
手動で問題を閉じることができます。

問題を閉じるには、フォームの Close problem(障害のクローズ) オプションをチェックし、Update(更新) をクリックします。

すべての必須入力項目には赤いアスタリスクが表示されます。

リクエストはZabbixサーバによって処理されます。通常、問題を解決するのに数秒かかります。この間、問題のステータスとして
監視データ障害解決済 が表示されます。

確認

問題が手動で解決されたことを確認することができます。:

  • 監視データ障害 から イベントの詳細で確認できます。
  • 通知メッセージの{EVENT.UPDATE.HISTORY}マクロを使用して、この情報を提供します。