6 zabbix_senderコマンド

概要

Zabbix senderはパフォーマンスデータをZabbixサーバーに送信して処理するために使用できるコマンドラインユーティリティです。

このユーティリティは通常、可用性とパフォーマンスのデータを定期的に送信するために、長時間実行されるユーザースクリプトで使用されます。

結果をZabbixサーバーまたはプロキシに直接送信するにはtrapperアイテムタイプを設定する必要があります。

参照: zabbix_utils - Zabbix senderのように動作する機能が組み込まれたPythonライブラリ

Zabbix senderの実行

Zabbix UNIX senderの実行例:

cd bin
       ./zabbix_sender -z zabbix -s "Linux DB3" -k db.connections -o 43

解説:

  • z - Zabbixサーバーのホスト (IPアドレスも使用可能)
  • s - 監視対象ホストの名称 (Zabbixフロントエンドに登録されているもの)
  • k - アイテムキー
  • o - 送信値

空白を含むオプションは、ダブルクォーテーションで囲む必要があります。

Zabbix senderを使用して入力ファイルから複数の値を送信できます。詳細については、Zabbix senderのマニュアルページを参照してください。

設定ファイルが指定されている場合、Zabbix senderはエージェントのServerActive設定パラメータで定義されているすべてのアドレスを使用してデータを送信します。バッチデータの送信が1つのアドレスへの送信で失敗した場合、他のアドレスへの送信を試み、次のバッチはこのアドレスに送信されません。

Zabbix senderはファイルの最初にバイト順マーク(BOM)がないUTF-8エンコーディング(UNIXライクなシステムとWindowsの両方)の文字列を受け入れます。

Windows上のZabbix senderも同様に実行できます:

zabbix_sender.exe [options]

Zabbix 1.8.4以降、zabbix_senderのリアルタイム送信シナリオは改善され、連続して渡される複数の値を収集し、単一の接続でサーバーに送信するようになりました。 前の値から0.2秒以内の値を同じスタックに入れることができますが、最大ポーリング時間は依然として1秒です。

指定された設定ファイルに無効な (parameter=value 表記に従っていない) パラメータ エントリが存在する場合、Zabbix senderは終了します。

ローレベルディスカバリでZabbix senderを実行する

ローレベルディスカバリのJSON形式の値を送信するZabbix senderを実行する例:

./zabbix_sender -z 192.168.1.113 -s "Zabbix server" -k trapper.discovery.item -o '[{"{#FSNAME}":"/","{#FSTYPE}":"rootfs"},{"{#FSNAME}":"/sys","{#FSTYPE}":"sysfs"}]'

これが機能するには、ローレベルディスカバリルールに Zabbixトラッパーアイテムタイプ(この例では、trapper.discovery.itemキー)が必要です。