zabbix_sender

セクション: ユーザーコマンド (1)
更新日: 2021-06-01
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名前

zabbix_sender - Zabbix senderユーティリティ  

概要

zabbix_sender [-v] -z server [-p port] [-I IP-address] [-t timeout] -s host -k key -o value
zabbix_sender [-v] -z server [-p port] [-I IP-address] [-t timeout] [-s host] [-T] [-N] [-r] -i input-file
zabbix_sender [-v] -c config-file [-z server] [-p port] [-I IP-address] [-t timeout] [-s host] -k key -o value
zabbix_sender [-v] -c config-file [-z server] [-p port] [-I IP-address] [-t timeout] [-s host] [-T] [-N] [-r] -i input-file
zabbix_sender [-v] -z server [-p port] [-I IP-address] [-t timeout] -s host --tls-connect cert --tls-ca-file CA-file [--tls-crl-file CRL-file] [--tls-server-cert-issuer cert-issuer] [--tls-server-cert-subject cert-subject] --tls-cert-file cert-file --tls-key-file key-file [--tls-cipher13 cipher-string] [--tls-cipher cipher-string] -k key -o value
zabbix_sender [-v] -z server [-p port] [-I IP-address] [-t timeout] [-s host] --tls-connect cert --tls-ca-file CA-file [--tls-crl-file CRL-file] [--tls-server-cert-issuer cert-issuer] [--tls-server-cert-subject cert-subject] --tls-cert-file cert-file --tls-key-file key-file [--tls-cipher13 cipher-string] [--tls-cipher cipher-string] [-T] [-N] [-r] -i input-file
zabbix_sender [-v] -c config-file [-z server] [-p port] [-I IP-address] [-t timeout] [-s host] --tls-connect cert --tls-ca-file CA-file [--tls-crl-file CRL-file] [--tls-server-cert-issuer cert-issuer] [--tls-server-cert-subject cert-subject] --tls-cert-file cert-file --tls-key-file key-file [--tls-cipher13 cipher-string] [--tls-cipher cipher-string] -k key -o value
zabbix_sender [-v] -c config-file [-z server] [-p port] [-I IP-address] [-t timeout] [-s host] --tls-connect cert --tls-ca-file CA-file [--tls-crl-file CRL-file] [--tls-server-cert-issuer cert-issuer] [--tls-server-cert-subject cert-subject] --tls-cert-file cert-file --tls-key-file key-file [--tls-cipher13 cipher-string] [--tls-cipher cipher-string] [-T] [-N] [-r] -i input-file
zabbix_sender [-v] -z server [-p port] [-I IP-address] [-t timeout] -s host --tls-connect psk --tls-psk-identity PSK-identity --tls-psk-file PSK-file [--tls-cipher13 cipher-string] [--tls-cipher cipher-string] -k key -o value
zabbix_sender [-v] -z server [-p port] [-I IP-address] [-t timeout] [-s host] --tls-connect psk --tls-psk-identity PSK-identity --tls-psk-file PSK-file [--tls-cipher13 cipher-string] [--tls-cipher cipher-string] [-T] [-N] [-r] -i input-file
zabbix_sender [-v] -c config-file [-z server] [-p port] [-I IP-address] [-t timeout] [-s host] --tls-connect psk --tls-psk-identity PSK-identity --tls-psk-file PSK-file [--tls-cipher13 cipher-string] [--tls-cipher cipher-string] -k key -o value
zabbix_sender [-v] -c config-file [-z server] [-p port] [-I IP-address] [-t timeout] [-s host] --tls-connect psk --tls-psk-identity PSK-identity --tls-psk-file PSK-file [--tls-cipher13 cipher-string] [--tls-cipher cipher-string] [-T] [-N] [-r] -i input-file
zabbix_sender -h
zabbix_sender -V  

説明

zabbix_senderは、監視データをZabbixサーバーまたはプロキシに送信するためのコマンドラインユーティリティです。Zabbixサーバーでは、Zabbix trapperタイプのアイテムに対応するキーで作成する必要があります。受信データは、このアイテムの許可されたホストフィールドで指定されたホストからのみ受け入れられることに注意してください。  

オプション

-c, --config config-file
config-fileを使用します。Zabbix senderは、エージェントの設定ファイルからサーバーの詳細を読み取ります。デフォルトではZabbix senderは設定ファイルを読み取りません。次のパラメーターがサポートされています: Hostname, ServerActive, SourceIP, TLSConnect, TLSCAFile, TLSCRLFile, TLSServerCertIssuer, TLSServerCertSubject, TLSCertFile, TLSKeyFile, TLSPSKIdentity, TLSPSKFileHostnameItemパラメーターで定義されたホスト名は選択されません。この場合、ホスト名はコマンド ラインで指定する必要があります (-sオプションを参照)。エージェントのServerActive設定パラメーターで定義されたすべてのアドレスは、データの送信に使用されます。1つのアドレスへのバッチデータの送信に失敗した場合、そのアドレスには以降のバッチは送信されません。

-z, --zabbix-server server
Zabbixサーバーのホスト名またはIPアドレス。ホストがプロキシによって監視されている場合は、代わりにプロキシのホスト名またはIPアドレスを使用する必要があります。--config と一緒に使用すると、エージェントの設定ファイルで指定されたServerActiveパラメーターのエントリが上書きされます。

-p, --port port
サーバー上で実行されているZabbixサーバートラッパーのポート番号を指定します。デフォルトは10051です。--configと一緒に使用すると、エージェントの設定ファイルで指定されたServerActiveパラメーターのポートエントリが上書きされます。

-I, --source-address IP-address
ソースIPアドレスを指定します。--configと一緒に使用すると、エージェントの設定ファイルで指定されたSourceIPパラメーターが上書きされます。

-t, --timeout seconds
タイムアウトを指定します。有効範囲: 1~300秒 (デフォルト: 60)

-s, --host host
アイテムが属するホスト名を指定します (Zabbix Webインターフェースに登録されている通り)。ホストのIPアドレスとDNS名は機能しません。--configと一緒に使用すると、エージェントの設定ファイルで指定されたHostnameパラメーターが上書きされます。

-k, --key key
値を送信するアイテムキーを指定します。

-o, --value value
アイテムの値を指定します。

-i, --input-file input-file
入力ファイルから値を読み込みます。<input-file>-と指定すると、標準入力から値を読み取ることができます。ファイルの各行には空白で区切られた<hostname> <key> <value> を含める必要があり、各値はそれぞれの行で指定する必要があります。3エントリの詳細は次の通りです: <hostname> <key> <value> , "hostname"はZabbix Webインターフェースに登録されている監視対象ホストの名前、"key"はターゲットのアイテムキー、"value"は送信する値です。<hostname>-と指定するとエージェントの設定ファイルまたは --host引数からホスト名を使用します。

入力ファイルの行の例:

"Linux DB3" db.connections 43

Zabbix Webインターフェースのアイテム設定で値の型を正しく設定する必要があります。Zabbixセンダーは1回の接続で最大250個の値を送信します。 入力ファイルから値を送信する場合のサイズ制限は、Zabbixコミュニケーションプロトコルに記載されているサイズに依存します。 入力ファイルの内容は、UTF-8エンコーディングでなければなりません。 入力ファイルの値は、すべて上から順に送信されます。 エントリは次の規則に従ってフォーマットする必要があります:

  • 引用されたエントリと引用されていないエントリがサポートされています。
  • 二重引用符を引用文字として使用します。
  • 空白を含むエントリは引用符で囲む必要があります。
  • 引用符で囲まれたエントリ内の二重引用符とバックスラッシュ文字は、バックスラッシュでエスケープする必要があります。
  • 引用符で囲まれていないエントリでは、エスケープはサポートされていません。
  • 改行エスケープシーケンス (\n) は、引用符で囲まれた文字列でサポートされています。
  • 改行エスケープシーケンスは、エントリの末尾から削除されます。

-T, --with-timestamps
このオプションは、--input-fileオプションでのみ使用できます。

入力ファイルの各行には、空白で区切られた4つのエントリが含まれている必要があります: <hostname> <key> <timestamp> <value>。 タイムスタンプはUnixタイムスタンプ形式で指定する必要があります。ターゲットのアイテムにそれを参照するトリガーがある場合、すべてのタイムスタンプは昇順でなければなりません。そうしないと、イベントの計算が正しく行われません。

入力ファイルの行の例:

"Linux DB3" db.connections 1429533600 43

詳細については、オプション--input-fileを参照してください。

メンテナンスタイプが"データなし"のホストにタイムスタンプ付きの値が送信された場合、この値は削除されます。 ただし、期限切れのメンテナンス期間にタイムスタンプ付きの値を送信することは可能であり、それは受け入れられます。

-N, --with-ns このオプションは、--with-timestampsオプションでのみ使用できます。

入力ファイルの各行には、空白で区切られた5つのエントリが含まれている必要があります: <hostname> <key> <timestamp> <ns> <value>

入力ファイルの行の例:

"Linux DB3" db.connections 1429533600 7402561 43

詳細については、オプション--input-fileを参照してください。

-r, --real-time 値を受信したらすぐに1つずつ送信します。これは標準入力から読み取る場合にも使用できます。

--tls-connect value サーバーまたはプロキシへの接続方法。値 :

unencrypted 暗号化なしで接続します (デフォルト)。

psk TLSと事前共有キーを使用して接続します。

cert TLS と証明書を使用して接続します。

--tls-ca-file CA-file ピア証明書検証用の最上位CA証明書を含むファイルのフルパス名。

--tls-crl-file CRL-file 失効した証明書を含むファイルのフルパス名。

--tls-server-cert-issuer cert-issuer 許可されたサーバー証明書の発行者。

--tls-server-cert-subject cert-subject 許可されたサーバー証明書のサブジェクト。

--tls-cert-file cert-file 証明書または証明書チェーンを含むファイルのフルパス名。

--tls-key-file key-file 秘密鍵を含むファイルのフルパス名。

--tls-psk-identity PSK-identity PSK ID文字列。

--tls-psk-file PSK-file 事前共有キーを含むファイルのフルパス名。

--tls-cipher13 cipher-string TLS 1.3のOpenSSL 1.1.1以降の暗号文字列。 デフォルトの暗号スイート選択基準をオーバーライドします。 OpenSSLのバージョンが1.1.1未満の場合、このオプションは使用できません。

--tls-cipher cipher-string GnuTLS優先度文字列(TLS 1.2以降の場合)またはOpenSSL暗号文字列(TLS 1.2のみ)。 デフォルトの暗号スイート選択基準をオーバーライドします。

-v, --verbose 冗長化モード。詳細は-vvを参照して下さい。

-h, --help ヘルプを出力して終了します。

-V, --version バージョン情報を出力して終了します。

 

終了ステータス

値が送信され、それらすべてがサーバーによって正常に処理された時の終了ステータスは0です。データが送信されたが、少なくとも1つの値の処理が失敗した時の終了ステータスは2です。データ送信が失敗した時の終了ステータスは1です。  

zabbix_sender -c /etc/zabbix/zabbix_agentd.conf -k mysql.queries -o 342.45

監視対象ホストのmysql.queriesアイテムの値として342.45を送信します。エージェントの設定ファイルで定義された監視対象ホストとZabbixサーバーを使用します。

zabbix_sender -c /etc/zabbix/zabbix_agentd.conf -s "Monitored Host" -k mysql.queries -o 342.45

エージェントの設定ファイルで定義されたZabbixサーバーを使用してMonitored Hostホストのmysql.queriesアイテムの値として342.45を送信します。


zabbix_sender -z 192.168.1.113 -i data_values.txt


ファイルdata_values.txtから IP 192.168.1.113の Zabbixサーバーに値を送信します。 ホスト名とキーはファイルで定義されます。


echo "- hw.serial.number 1287872261 SQ4321ASDF" | zabbix_sender -c /usr/local/etc/zabbix_agentd.conf -T -i -

エージェントの設定ファイルで指定されたコマンドラインからZabbixサーバーにタイムスタンプ付きの値を送信します。入力データのダッシュは、ホスト名も同じ設定ファイルから使用する必要があることを示します。


echo '"Zabbix server" trapper.item ""' | zabbix_sender -z 192.168.1.113 -p 10000 -i -

コマンドラインからIPアドレス192.168.1.113のポート10000でリッスンしているZabbixサーバーに空のアイテムの値を送信します。空の値は、空の二重引用符で示します。

zabbix_sender -z 192.168.1.113 -s "Monitored Host" -k mysql.queries -o 342.45 --tls-connect cert --tls-ca-file /home/zabbix/zabbix_ca_file --tls-cert-file /home/zabbix/zabbix_agentd.crt --tls-key-file /home/zabbix/zabbix_agentd.key

*Monitored Host**ホスト*のmysql.queriesアイテムの値として342.45を、証明書付きのTLSを使用してIP 192.168.1.113のサーバーに送信します。

zabbix_sender -z 192.168.1.113 -s "Monitored Host" -k mysql.queries -o 342.45 --tls-connect psk --tls-psk-identity "PSK ID Zabbix agentd" --tls-psk-file /home/zabbix/zabbix_agentd.psk

Monitored Hostホストのmysql.queriesアイテムの値として342.45をIP 192.168.1.113のサーバーに、TLSと事前共有キー(PSK)を使用して送信します。

 

参照

ドキュメント https://www.zabbix.com/manuals

zabbix_agentd(8), zabbix_get(1), zabbix_proxy(8), zabbix_server(8), zabbix_js(1), zabbix_agent2(8), zabbix_web_service(8)  

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終了ステータス

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ドキュメント作成日: 2021年6月11日 08:42:39 GMT