サービス監視は、ITインフラストラクチャサービスのツリー全体の概要を取得し、インフラストラクチャの弱点を特定し、さまざまなITサービスのSLAを計算し、その他の情報をより高いレベルで確認するために使用できるビジネスレベルの監視です。サービスの監視は、ディスク容量の不足、プロセッサの高負荷などの低レベルの詳細ではなく、サービスの全体的な可用性に焦点を当てています。Zabbix 6.0以降、サービス監視は、サービスが期待どおりに実行されていない場合に問題の根本原因を見つける機能も提供します。
サービス監視により、監視対象データの階層表現を作成できます。
非常に単純なサービスの構造は次のようになります。
構造の各ノードには属性ステータスがあります。 ステータスは、選択したアルゴリズムに従って計算され、上位レベルに伝達されます。 個々のノードのステータスは、マップされた問題のステータスの影響を受けます。 問題のマッピングは、タグ付けによって実現されます。
Zabbix は、サービス ステータスの変化が検出された場合に、通知を送信したり、Zabbix サーバーでスクリプトを自動的に実行したりできます。 子サービスのステータスに基づいて、親サービスが「障害状態」になるかどうかの柔軟なルールを定義することができます。 その後、サービスの問題データを使用してSLAを計算し、柔軟な一連の条件に基づいてSLAレポートを送信できます。
サービス監視は、次のセクションで説明されるサービスのメニューで設定されます:
サービスのセクションでは、親サービスを追加し、次に子サービスを親サービスに追加して、監視対象のインフラストラクチャの階層を構築できます。
このセクションでは、サービスツリーの構成に加えて、インフラストラクチャ全体の概要を提供し、サービスステータスの変更につながった問題をすばやく特定できます。
このセクションでは、サービスのアクションを設定できます。 サービスのアクションはオプションであり、以下を行うことができます:
サービスがダウンしているという通知を送信します。
サービス ステータスの変更時に Zabbix サーバーでリモート コマンドを実行します。
サービスが再開したときに回復通知を送信します。
このセクションでは、サービス レベル アグリーメントを定義し、特定のサービスのサービスレベル目標を設定できます。
このセクションでは、SLAレポートを表示できます。
参考:
· - SLA監視設定 サンプル · - Zabbix 6.0以前のバージョンからサービスをアップグレードする際の注意事項