Zabbix 6.0ではサービスモニタリング機能が大幅に作り直されました。(変更についてはZabbix 6.0.0の新機能を参照)
このページでは、Zabbix 6.0以降へのアップグレード中に、以前のZabbixバージョンで定義されたサービスとSLAがどのように変更されるかについて説明します。
古いZabbixバージョンでは、サービスにはソフトとハードの2種類の依存関係がありました。アップグレード後、すべての依存関係は等しくなります。
サービス「子サービス」が以前にハード依存関係を介して「親サービス1」にリンクされ、さらにソフト依存関係を介して「親サービス2」にリンクされていた場合、アップグレード後「子サービス」は単に2つの親サービスにリンクされます(「親サービス1」および「親サービス2」)。
問題とサービス間のトリガーベースのマッピングは、タグベースのマッピングに置き換えられました。 Zabbix 6.0以降では、サービス設定フォームに新しいパラメータProblem tagsが追加され、問題のマッチングのために1つまたは複数のタグ名と値のペアを指定できるようになりました。サービスにリンクされているトリガーは、新しいタグServiceLink
:<トリガーID>:<トリガー名>
を取得します。(タグ値は32文字に切り捨てられます)リンクされたサービスは、同じ値のServiceLink
Problem tags を取得します。
「ステータス計算アルゴリズム」は次のルールでアップグレードされます。
Zabbix 6.0の正式リリース前のバージョンからZabbix6.0.0、6.0.1、または6.0.2にアップグレードした場合は、Zabbix 6.0 ドキュメントの既知の問題を参照してください
以前はSLAターゲットをサービスごとに個別に定義する必要がありましたが、 Zabbix 6.0以降、SLAは独立したエンティティになりました。このエンティティには、サービススケジュール、期待されるサービスレベル目標(SLO)、および計算から除外するダウンタイム期間に関する情報が含まれています。設定が完了すると service tagsを介してSLAを複数のサービスに割り当てることができます。
アップグレードによる変更
SLA
:<ID>
を取得し、対応するSLAのService tagsパラメーターで同じタグが指定されます。