Zabbix は、効果的でとても柔軟な自動ネットワークディスカバリ機能を提供しています。
ネットワークディスカバリを適切に設定すると、次のような効果があります:
Zabbix のネットワークディスカバリは、次の情報に基づいています:
以下の機能は提供「しません」:
ネットワークディスカバリは、基本的に、ディスカバリとアクションの2段階で構成されます。
Zabbixはネットワークディスカバリルール で定義された IP 範囲を定期的にスキャンします。 チェックの頻度はルールごと個別に設定できます。
1 つのディスカバリルールは、常に 1 つのディスカバリプロセスによって処理されることに注意してください。 IP 範囲は、複数のディスカバリプロセス間で分割されません。
各ルールには、IP 範囲に対して実行するように定義された一連のサービス チェックがあります。
ディスカバリチェックは、他のチェックとは別に処理されます。 チェックでサービスが見つからない (または失敗した) 場合でも、他のチェックは引き続き処理されます。
ネットワークディスカバリモジュールによって実行されるサービスとホスト (IP) のチェックごとに、ディスカバリイベントが生成されます。
イベント | サービス結果の確認 |
---|---|
Service Discovered | サービスは'ダウン'した後または初めて検出されたときに'アップ'しています。 |
Service Up | サービスは'アップ'した後、引き続き'アップ'のままです。 |
Service Lost | サービスは'アップ'した後に'ダウン'しています。 |
Service Down | サービスは'ダウン'した後、引き続き'ダウン'のままです。 |
Host Discovered | ホストのすべてのサービスが'ダウン'した後、または登録されていないホストに属するサービスが検出された後、少なくとも 1 つのサービスが'アップ'しています。 |
Host Up | 少なくとも 1 つのサービスが既に’アップ’していた後、ホストの少なくとも 1 つのサービスが引き続き'アップ'のままです。 |
Host Lost | ホストのすべてのサービスは、少なくとも 1 つが'アップ'した後、'ダウン'しています。 |
Host Down | ホストのすべてのサービスは、'ダウン'した後、引き続き'ダウン'のままです。 |
ディスカバリイベントは、次のような関連するアクションの基盤になります:
これらのアクションはデバイスタイプ、IP、ステータス、アップタイム/ダウンタイムなどに関して設定可能です。イベントに基づくネットワークディスカバリに対するアクションの設定に関する詳細は、アクションのオペレーションとコンディションのページを参照してください。
ネットワーク検出アクションはイベントベースであるため、検出されたホストがオンラインの場合とオフラインの場合の両方でトリガーされます。 Service Lost/ServiceDownイベントでAddhostがトリガーされるなどのアクションを回避するために、アクション条件Discovery status:upを追加することを強くお勧めします。それ以外の場合、検出されたホストが手動で削除された場合でも、Service Lost/Service Downイベントが生成され、次の検出サイクル中に再作成されます。
検出されたホストのテンプレートへのリンクは、リンク可能なテンプレートのいずれかに、ホストまたは別のリンク可能なテンプレートにすでに存在する一意のエンティティ(アイテムキーなど)と同じ一意のエンティティ(アイテムキーなど)がある場合、まとめて失敗します。
ホストの追加操作が選択されている場合にホストが追加されますが、 ホストの追加操作を選択していない場合でも、ホストでアクションが発生する操作を選択すると、ホストも追加されます。そのような操作は次のとおりです。
作成されたホストはDiscovered hosts グループに追加されます。(デフォルトでは、管理→一般→その他で設定可能) ホストを別のグループに追加する場合は* Remove from hostgroups操作を追加します。("Discovered hosts"を指定)また、ホストはホストグループに属している必要があるため、Add to host groups*操作(追加先は別のホストグループを指定)を追加します。
ホストを追加する場合、ホスト名は逆引きDNSルックアップの結果または逆引きルックアップが失敗した場合のIPアドレスです。ルックアップは、検出を行っているZabbixサーバーまたはZabbixプロキシから実行されます。プロキシでルックアップが失敗した場合でもサーバーで再試行されません。同じ名前のホストがすでに存在する場合、次のホストには名前に_2 を追加し、また次のホストには_3というように追加されます。
DNS/IPルックアップをオーバーライドして、ホスト名にアイテム値を使用することもできます。次に例を示します。
ホスト名がアイテム値を使用して設定されている場合、次の検出チェックでもホスト名は更新されません。項目値でホスト名を設定できない場合は、デフォルト値(DNS名)を使用します。
検出されたIPアドレスを持つホストがすでに存在する場合、新しいホストは作成されません。ただし、検出アクションに操作(リンクテンプレート、ホストグループへの追加など)が含まれている場合、それらは既存のホストで実行されます。
ネットワーク検出ルールによって検出されたホストは、検出されたエンティティがルールのIP範囲内にない場合、監視→検出からすぐ自動的に削除されます。
ホストがネットワークディスカバリの結果として追加されると、次のルールに従って作成されたインターフェイスを取得します。
異なるプロキシによって検出されたホストは、常に異なるホストとして扱われます。これにより、異なるサブネットで使用される同一IP範囲を検出できますが、プロキシの変更は検出されたすべてのホストにも適用する必要があるため、すでに監視されているサブネットのプロキシの変更は複雑です。
たとえば、検出ルールでプロキシを置き換える手順は次のとおりです。