マクロ関数は、macroの値をカスタマイズする機能を提供します。
マクロは、必ずしも簡単に扱えない値を解決することがあります。値が長かったり、抽出したい特定の部分文字列が
含まれていたりする場合があります。このような場合に、マクロ関数が役に立ちます。
マクロ関数の書式は:
ここで:
"
で始まる場合、あるいは )
, ,
を含む場合は、引用符で囲む必要があります。例:
{{TIME}.fmttime(format,time_shift)}
{{ITEM.VALUE}.regsub(pattern, output)}
{{#LLDMACRO}.regsub(pattern, output)}
オプションの関数パラメーターは < > で示されます。
関数 | |||
---|---|---|---|
説明 | パラメーター | サポート対象 | |
fmtnum (digits) | |||
小数点以下に表示される桁数を制御する数値の書式設定。 | digits - 小数点以下の桁数。有効範囲: 0-20 (Zabbix 6.4.6から)。末尾のゼロは生成されません。 | {ITEM.VALUE} {ITEM.LASTVALUE} 式マクロ |
|
fmttime (format,<time_shift>) | |||
時刻の書式設定。 | format - 必須のフォーマット文字列。strftime関数のフォーマットと互換性がある。 time_shift - フォーマット前の時間に適用されるタイムシフト。 -<N><time_unit> または+<N><time_unit> で開始する必要がある。N - 加算または減算する時間単位の数。 time_unit - h (時間)、d (日)、w (週)、M (月)、y (年)。 Zabbix 5.4以降, time_shiftパラメーターは複数ステップの時間操作をサポートし、時間単位の先頭にシフトするために /<time_unit> を含めることができます (/d - 真夜中、/w - 週の最初の日 (Monday)、/M - 月の最初の日、など)。Examples:-1w - ちょうど7日前-1w/w - 前の週の月曜日-1w/w+1d - 前週の火曜日時間操作は優先度なしで左から右に計算されることに注意してください。 たとえば、 -1M/d+1h/w は((-1M/d)+1h)/w として解析されます。 |
{TIME} | |
iregsub (pattern,output) | |||
正規表現一致 (大文字と小文字を区別しない) による部分文字列の抽出。 | pattern - 一致する正規表現 output - 出力オプション。\1 - \9 プレースホルダーはグループをキャプチャするためにサポートされています。\0 一致したテキストを返します。 |
{ITEM.VALUE} {ITEM.LASTVALUE} ローレベルディスカバリマクロ (ローレベルディスカバリルールフィルタを除く) |
|
regsub (pattern,output) | |||
正規表現一致(大文字と小文字を区別する)による部分文字列の抽出。 | pattern - the regular expression to match output - 出力オプション。\1 - \9 プレースホルダーはグループをキャプチャするためにサポートされています。\0 一致したテキストを返します。 |
{ITEM.VALUE} {ITEM.LASTVALUE} ローレベルディスカバリマクロ (ローレベルディスカバリルールフィルタを除く) |
関数がサポートされている場所で使用され、マクロ関数をサポートしていないマクロに適用されると、そのマクロは'UNKNOWN'と評価されます。
patternが正しい正規表現でない場合、マクロは'UNKNOWN'と評価されます (ローレベルディスカバリマクロを除く。この場合関数は無視され、マクロは展開されないままです)。
マクロ関数を使用してマクロ値をカスタマイズする方法を、受信値に関する以下の例で説明します:
受信値 | マクロ | 出力 |
---|---|---|
24.3413523 |
{{ITEM.VALUE}.fmtnum(2)} |
24.34 |
24.3413523 |
{{ITEM.VALUE}.fmtnum(0)} |
24 |
12:36:01 |
{{TIME}.fmttime(%B)} |
October |
12:36:01 |
{{TIME}.fmttime(%d %B,-1M/M)} |
1 September |
123Log line |
{{ITEM.VALUE}.regsub(^[0-9]+, Problem)} |
Problem |
123 Log line |
{{ITEM.VALUE}.regsub("^([0-9]+)", "Problem")} |
Problem |
123 Log line |
{{ITEM.VALUE}.regsub("^([0-9]+)", Problem ID: \1)} |
Problem ID: 123 |
Log line |
{{ITEM.VALUE}.regsub(".*", "Problem ID: \1")} |
''Problem ID: '' |
MySQL crashed errno 123 |
{{ITEM.VALUE}.regsub("^(\w+).*?([0-9]+)", " Problem ID: \1_\2 ")} |
'' Problem ID: MySQL_123 '' |
123 Log line |
{{ITEM.VALUE}.regsub("([1-9]+", "Problem ID: \1")} |
*UNKNOWN* (invalid regular expression) |
customername_1 |
{{#IFALIAS}.regsub("(.*)_([0-9]+)", \1)} |
customername |
customername_1 |
{{#IFALIAS}.regsub("(.*)_([0-9]+)", \2)} |
1 |
customername_1 |
{{#IFALIAS}.regsub("(.*)_([0-9]+", \1)} |
{{#IFALIAS}.regsub("(.*)_([0-9]+", \1)} (invalid regular expression) |
customername_1 |
{$MACRO:"{{#IFALIAS}.regsub(\"(.*)_([0-9]+)\", \1)}"} |
{$MACRO:"customername"} |
customername_1 |
{$MACRO:"{{#IFALIAS}.regsub(\"(.*)_([0-9]+)\", \2)}"} |
{$MACRO:"1"} |
customername_1 |
{$MACRO:"{{#IFALIAS}.regsub(\"(.*)_([0-9]+\", \1)}"} |
{$MACRO:"{{#M}.regsub(\"(.*)_([0-9]+\", \1)}"} (invalid regular expression) |
customername_1 |
"{$MACRO:\"{{#IFALIAS}.regsub(\\"(.*)_([0-9]+)\\", \1)}\"}" |
"{$MACRO:\"customername\"}" |
customername_1 |
"{$MACRO:\"{{#IFALIAS}.regsub(\\"(.*)_([0-9]+)\\", \2)}\"}" |
"{$MACRO:\"1\"}") |
customername_1 |
"{$MACRO:\"{{#IFALIAS}.regsub(\\"(.*)_([0-9]+\\", \1)}\"}" |
"{$MACRO:\"{{#IFALIAS}.regsub(\\"(.*)_([0-9]+\\", \1)}\"}") (invalid regular expression) |
{ITEM.VALUE} および {ITEM.LASTVALUE} マクロが解決された時に長い値になる場合は20 文字に切り捨てられます。 これらのマクロの完全な値を表示するには、次のようなマクロ関数を使用します。
{{ITEM.VALUE}.regsub("(.*)", \1)}
{{ITEM.LASTVALUE}.regsub("(.*)", \1)}