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11 外部チェック

概要

外部チェックとは、Zabbixサーバーがシェルスクリプトの実行やバイナリによって行うチェックです。ただし、ホストがZabbixプロキシによって監視されている場合、外部チェックはプロキシによって実行されます。

外部チェックでは、監視対象のホスト上でエージェントを実行する必要はありません。

アイテムキーの構文は以下の通りです。

script[<parameter1>,<parameter2>,...]
引数 定義
script シェルスクリプトまたはバイナリの名前
parameter(s) オプションのコマンドラインパラメーター

もし、スクリプトにパラメーターを渡したくない場合は、以下のようにします。

script[] or
       script

Zabbixサーバーは外部スクリプトの場所として定義されたディレクトリ(Zabbixサーバー設定ファイルのパラメーター'ExternalScripts' )を検索し、コマンドを実行します。このコマンドはZabbixサーバーの実行ユーザーとして実行されるため、アクセス許可や環境変数はラッパー スクリプトで処理する必要があり、必要に応じて、コマンドの権限をそのユーザーが実行できるようにする必要があります。指定したディレクトリにあるコマンドのみ実行可能です。

外部チェックを使いすぎないようにしましょう!各スクリプトではZabbixサーバーによるフォークプロセスの開始が必要なため、多くのスクリプトを実行すると Zabbix のパフォーマンスが大幅に低下する可能性があります。

使用例

最初のパラメーター'-h'を指定してスクリプトcheck_oracle.shを実行します。2番目のパラメーターは、ホストプロパティでの選択に応じて、IPアドレスまたはDNS名に置き換えられます。

check_oracle.sh["-h","{HOST.CONN}"]

ホストがIPアドレスを使用するように設定されていると仮定すると、Zabbixは次を実行します。

check_oracle.sh '-h' '192.168.1.4'

外部チェック結果

外部チェックの戻り値は、チェックによって生成される標準出力と標準エラーです。

標準エラー出力の場合、テキスト(文字、ログ、またはテキストタイプの情報)を返すアイテムはサポート外にはなりません。

戻り値は16MBに制限されます(切り捨てられた末尾の空白も含みます)。データベースの制限も適用されます。

要求されたスクリプトが見つからないか、Zabbixサーバーにスクリプトを実行する権限がない場合、アイテムはサポートされなくなり、対応するエラーメッセージが表示されます。

タイムアウトが発生した場合はアイテムはサポートされなくなり、対応するエラーメッセージが表示され、スクリプト用にフォークされたプロセスが終了します。