このセクションでは、Zabbix Webインターフェイスをインストールする手順を説明します。 Zabbixフロントエンドは PHPで書かれているため、それを実行するにはPHPをサポートするWebサーバーが必要です。
ZabbixフロントエンドのSSL設定の詳細については、ベストプラクティスを参照してください。
ZabbixのフロントエンドのURLをブラウザで開きます。Zabbixをパッケージからインストールした場合、URLは以下のようになります。
フロントエンドインストールウィザードの最初の画面が表示されます。
Default languageドロップダウンメニューを使用して、システムのデフォルト言語を変更し、選択した言語でのインストールプロセスを続行します (オプション)。 詳細な情報は、Installation of additional frontend languagesを参照してください。
すべてのソフトウェアの前提条件が満たされていることを確認してください。
前提条件 | 最小値 | 説明 |
---|---|---|
PHP version | 7.4.0 | |
PHP memory_limit option | 128MB | php.ini: memory_limit = 128M |
PHP post_max_size option | 16MB | php.ini: post_max_size = 16M |
PHP upload_max_filesize option | 2MB | php.ini: upload_max_filesize = 2M |
PHP max_execution_time option | 300秒 (0、-1も許可) | php.ini: max_execution_time = 300 |
PHP max_input_time option | 300秒 (0、-1も許可) | php.ini: max_input_time = 300 |
PHP session.auto_start option | 必ず無効 | php.ini: session.auto_start = 0 |
Database support | どれかひとつ: MySQL、Oracle、PostgreSQL | 次のモジュールのいずれかをインストールする必要があります。 mysql、oci8、pgsql |
bcmath | php-bcmath | |
mbstring | php-mbstring | |
PHP mbstring.func_overload option | 必ず無効 | php.ini: mbstring.func_overload = 0 |
sockets | php-net-socket。ユーザースクリプトのサポートに必要です。 | |
gd | 2.0.28 | php-gd。PHP GD拡張機能は、PNG画像 (--with-png-dir)、JPEG画像 (--with-jpeg-dir)、および FreeType 2 (--with-freetype-dir) をサポートする必要があります。 |
libxml | 2.6.15 | php-xml |
xmlwriter | php-xmlwriter | |
xmlreader | php-xmlreader | |
ctype | php-ctype | |
session | php-session | |
gettext | php-gettext Zabbix 2.2.1以降、PHP gettext拡張機能は、Zabbixをインストールするための必須要件ではありません。gettextがインストールされていない場合、フロントエンドは通常どおり動作しますが、翻訳は利用できません。 |
オプションの前提条件もリストに含まれる場合があります。 失敗したオプションの前提条件はオレンジ色で表示され、Warningステータスになります。 オプションの前提条件が失敗した場合でも、セットアップは続行される可能性があります。
Apacheユーザーまたはユーザーグループを変更する必要がある場合は、セッションフォルダーへのアクセス許可を確認する必要があります。 そうしないと、Zabbixセットアップを続行できなくなる可能性があります。
データベースに接続するための詳細を入力します。 Zabbix データベースがすでに作成されている必要があります。
Database TLS encryptionオプションがオンになっている場合、データベースへのTLS接続を構成するための追加フィールドがフォームに表示されます (MySQL または PostgreSQL のみ)。
Store credentials inがHashiCorp VaultまたはCyberArk Vaultに設定されている場合、追加のパラメーターが使用可能になります。
HashiCorp Vaultの場合: Vault API endpoint、secret path、authentication token。
CyberArk Vaultの場合: Vault API endpoint、secret query string、certificates。Vault certificatesチェックボックスをオンにすると、SSL証明書ファイルとSSLキーファイルへのパスを指定するための2つの新しいフィールドが表示されます。
Zabbixサーバーの名前の入力は任意ですが、入力した場合、メニューバーとページタイトルに表示されます。
デフォルトのタイムゾーンとフロントエンドのテーマを設定します。
設定の概要を確認します。
Zabbixをソースからインストールする場合、設定ファイルをダウンロードし、ZabbixのPHPファイルをコピーしたWebサーバーのHTMLドキュメントサブディレクトリのconf/以下に配置します。
Webサーバーユーザーにconf/ディレクトリへの書き込み権限がある場合、設定ファイルは自動的に保存され、次の作業に進むことができます。
インストールを終了します。
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Zabbixフロントエンドの準備が完了しました! デフォルトのユーザ名はAdmin、パスワードはzabbix です。
Zabbixの使い方に進みます。