Zabbixで、ウェブサイトの稼働をさまざまな面からチェックできます。
Web監視を実行するには、Zabbix サーバがあらかじめcURL(libcurl)サポートでで設定されている必要があります。
Web監視をアクティベイトするには、ウェブシナリオを定義する必要があります。ウェブシナリオは、1つまたはいくつかのHTTP要求(または「ステップ」)から構成されます。ステップはZabbix サーバによって、あらかじめ定義した順番で定期的に実行されます。
どのウェブシナリオでも、次の情報が収集されます:
ウェブシナリオの各ステップで、次の情報が収集されます:
Zabbixは、あらかじめ指定された文字列が、取得したHTMLページに含まれているかどうかもチェックします。 模擬的なログインをし、ページ上で模擬的なマウスクリックの軌道を追跡することができます。
Zabbixのウェブ監視は、HTTPとHTTPSをサポートしています。ウェブシナリオを実行するとき、Zabbix は常にリダイレクトに従っています。1つのシナリオの実行中は、Cookieは全て保存されます。
<note tip>HTTPプロキシを利用するためには、Zabbixサーバのユーザーのhttp_proxy環境変数を設定します。例: //http_proxy=http:%%//%%proxy_ip:proxy_port//
プロキシでHTTPSチェックを実行するためには、追加のHTTPS_PROXY 環境変数を設定します。例://HTTPS_PROXY=http:%%//%%proxy_ip:proxy_port//
シェルコマンド # man curl を実行することによって、より詳細なことが可能です。 :::
ウェブシナリオを実行して収集したデータはデータベースに保存されます。保存されたデータは、自動的にグラフ、トリガー、および通知に反映されます。こちらも参照:ウェブ監視アイテム
ウェブシナリオの作成の最初のステップは、(すでに持っているとしても)適当なアプリケーションを作成することです。ウェブシナリオはグループ化されてアプリケーションにリンクされます。
それから、次のことをおこなってウェブシナリオを設定します:
[シナリオ]タブで、ウェブシナリオの一般的なパラメータを設定します。
一般的なパラメータ:
パラメータ 説明 | |
---|---|
アプリケーション ウェブシナリオ | リンクするアプリケーションを指定します。指定できるのは既存のアプリケーションだけです。 |
名前 ウ | ブシナリオの名前 |
認証 認 | オプション なし - 認証は使用されません。 ベーシック認証 - ベーシック認証が使用されます。 NTLM認証 - NTLM(Windows NT LAN Manager))が使用されます。 認証方法を選択すると、ユーザー名とパスワードを入力する2つのフィールドが追加されます。 |
更新間隔(秒) シナリオ | 更新頻度(秒単位)を指定します。 |
エージェント クライアン | エージェントを選択します。 Zabbix は、選択されたブラウザとしてふるまいます。これはウェブブラウザごとに異なるコンテンツを生成するウェブサイトを監視する場合に便利です。 |
変数 ス | ップ(URL、Post変数)を設定する際に使用する変数(マクロ)のリストです。 構文: {macro1}=value1 {macro2}=value2 例: {user}=Alexei {password}=kj3h5kJ34bd これで、そのマクロは、ステップの{username} と {password}で参照されます。Zabbix は自動的に実際の値とそれらを置き換えます。 |
有効 こ | ボックスをチェックすると、シナリオがアクティブになり、チェックしないと無効になります。 |
[ステップ]のタブで、ウェブシナリオのステップを設定できます。
ウェブシナリオのステップを追加するには、シナリオのフォームの[ステップ]タブで[追加]をクリックします。
ステップのパラメータ:
パラメータ 説明 | |
---|---|
名前 ス | ップの名前 |
URL | 接続してデータを取得するURL。例: http:%%//%%www.zabbix.com https:%%//%%www.google.com URLパラメータ内ではGET変数が通ります。 |
Post | HTTP POST変数(存在する場合に指定) 例: id=2345&userid={user} {user}がウェブシナリオのマクロとして定義されている場合、ステップ実行時にその値で置き換えられます。 置き換えられた情報がそのまま送信されます。 |
タイムアウト ステップは | ここで指定した時間(秒単位)以内に完了する必要があります。実際には、このパラメータが定義するのは、URLへの接続にかかる最大時間およびHTTP要求の処理にかかる最大時間です。したがって、Zabbixは1つのステップでここで指定した時間の2倍の秒数以内に処理を完了する必要があります。 例: 15 |
要求文字列 要求され | いる文字列(Posix形式の正規表現で指定) 要求されたパターンが、コンテンツ(HTML)に含まれない場合、このステップは失敗します。何も指定しない場合、このステップは常に成功します。 例: Homepage of Zabbix Welcome.*admin 注意:このフィールドでは、Zabbix フロントエンドで作成された正規表現の参照はサポートされていません。 |
ステータスコード 成功とみなすH | TPステータスコードのリストを指定します。リストに含まれていないステータスコードが返された場合、このステップは失敗します。 何も指定しない場合、このステップは常に成功します。 例: 200,201,210-299 |
ウェブシナリオのステップでの変更は、シナリオ全体が保存されたときにのみ保存されます。
ウェブ監視のステップがどのように設定できるかについては、実際に使用するシナリオも参照してください。
定義されたウェブシナリオの詳細なデータを見るには、[監視]→[ウェブ]または[最新データ]を選択します。より詳細な統計をみたいシナリオ名をクリックします。
ウェブ監視のシナリオの概要は[監視]→ [ダッシュボード]で表示されます。
本ページは2013/05/12時点の原文を基にしておりますので、内容は必ずしも最新のものとは限りません。
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