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3 ディストリビューション・パッケージからのインストール

Overview

Zabbix SIAはRed Hat Enterprise Linux、Debian、Ubuntu用のオフィシャルRPMとDEBパッケージを公開しています。

パッケージファイルはhttp://repo.zabbix.comからダウンロード可能です。同じサーバーからyumとaptのリポジトリも利用することができます。以下ではパッケージを利用したインストール方法を解説します。

Red Hat Enterprise Linux / CentOS

サポートされているバージョン: RHEL5 and RHEL6

リポジトリ設定パッケージのインストール

リポジトリ設定パッケージをインストールします。このパッケージにはyumの設定ファイルなどが含まれています。

Zabbix 2.0 for RHEL5:

# rpm -ivh http://repo.zabbix.com/zabbix/2.0/rhel/5/x86_64/zabbix-release-2.0-1.el5.noarch.rpm

Zabbix 2.0 for RHEL6:

# rpm -ivh http://repo.zabbix.com/zabbix/2.0/rhel/6/x86_64/zabbix-release-2.0-1.el6.noarch.rpm

Zabbixパッケージのインストール

Zabbixパッケージをインストールします。下記はMySQLを使用してZabbixサーバーとZabbix Webインターフェースをインストールする例です。

Zabbixオフィシャルリポジトリではfping、iksemel、libssh2のパッケージも公開しています。これらのパッケージはnon-supportedディレクトリの下に置かれています。

<note tip>日本語環境で利用するためにはzabbix-web-japaneseパッケージをあわせてインストールしてください。 :::

# yum install zabbix-server-mysql zabbix-web-mysql zabbix-web-japanese

下記はZabbixエージェントのみをインストールする例です。

# yum install zabbix-agent

初期データベースの作成

MySQLにZabbixデータベースとMySQLを作成します。

# mysql -uroot
       mysql> create database zabbix character set utf8;
       mysql> grant all privileges on zabbix.* to zabbix@localhost identified by 'zabbix';
       mysql> exit

スキーマとデータをインポートします。

# cd /usr/share/doc/zabbix-server-mysql-2.0.4/create
       # mysql -uroot zabbix < schema.sql
       # mysql -uroot zabbix < images.sql
       # mysql -uroot zabbix < data.sql

Zabbixサーバープロセスの起動

zabbix_server.confのデータベース設定を修正します。

# vi /etc/zabbix/zabbix_server.conf
       DBHost=localhost
       DBName=zabbix
       DBUser=zabbix
       DBPassword=zabbix

Zabbixサーバープロセスを起動します。

# service zabbix-server start

Zabbix WebインターフェースのPHP設定

Zabbix Webインターフェース用のApache設定ファイルは/etc/httpd/conf.d/zabbix.confにインストールされます。このファイルではいくつかのPHP設定が行われています。

php_value max_execution_time 300
       php_value memory_limit 128M
       php_value post_max_size 16M
       php_value upload_max_filesize 2M
       php_value max_input_time 300
       # php_value date.timezone Europe/Riga <- コメントアウトを外しAsia/Tokyoに変更

コメントアウトされている"date.timezone"設定のコメントアウトを外し、適切なタイムゾーン(日本の場合はAsia/Tokyo)を設定します。設定を変更後、Apacheを再起動します。

# service httpd restart

Zabbix Webインターフェースはhttp://zabbix-frontend-hostname/zabbixからアクセスできます。初期のログインアカウント/パスワードはAdmin/zabbixです。

Debian / Ubuntu

サポートされているバージョン: Debian 6 (Squeeze), Debian 7 (Wheezy), Ubuntu 10.04 LTS (Lucid Lynx), Ubuntu 12.04 LTS (Precise Pangolin)

リポジトリ設定パッケージのインストール

リポジトリ設定パッケージをインストールします。このパッケージにはaptの設定ファイルなどが含まれています。

Zabbix 2.0 for Debian 6:

# wget http://repo.zabbix.com/zabbix/2.0/debian/pool/main/z/zabbix-release/zabbix-release_2.0-1squeeze_all.deb
       # dpkg -i zabbix-release_2.0-1squeeze_all.deb
       # apt-get update

Zabbix 2.0 for Debian 7:

# wget http://repo.zabbix.com/zabbix/2.0/debian/pool/main/z/zabbix-release/zabbix-release_2.0-1wheezy_all.deb
       # dpkg -i zabbix-release_2.0-1wheezy_all.deb
       # apt-get update

Zabbix 2.0 for Ubuntu 10.04 LTS:

# wget http://repo.zabbix.com/zabbix/2.0/ubuntu/pool/main/z/zabbix-release/zabbix-release_2.0-1lucid_all.deb
       # dpkg -i zabbix-release_2.0-1lucid_all.deb
       # apt-get update

Zabbix 2.0 for Ubuntu 12.04 LTS:

# wget http://repo.zabbix.com/zabbix/2.0/ubuntu/pool/main/z/zabbix-release/zabbix-release_2.0-1precise_all.deb
       # dpkg -i zabbix-release_2.0-1precise_all.deb
       # apt-get update

MySQLデータベースのインストールと設定

このステップはDebian6またはUbuntu 10.04の場合のみに必要になります。Debian 7とUbuntu 12.04の場合はMySQLデータベースセットアップ時にdbconfig-commonがデータベースのエンコードをUTF-8に設定することができますが、Debian 6とUbuntu 10.04でエンコード設定が行えないためあらかじめMySQLをセットアップする必要があります。

DebianのZabbixパッケージはZabbixのデータベースを自動で作成し、初期データをインポートしますが、MySQLのエンコード設定を行うことができません。ZabbixのデータベースとしてMySQLデータベースを使用し、dbconfig-commonを使用してデータベースを自動設定する場合は以下の手順であらかじめMySQLをセットアップしておいてください。

MySQLサーバーパッケージのインストール:

# apt-get install mysql-server

my.cnfのエンコード設定:

[mysqld]
       default-character-set=utf8

MySQLサーバーの起動

# service mysql start

Zabbixパッケージのインストール

Zabbixパッケージをインストールします。dbconfig-commonが自動的にデータベースを作成、初期データをインポートします。データベースが異なるサーバー上にある場合は、あらかじめ/etc/dbconfig-common/configにset dbc_remote_questions_default='true'を設定しておいてください。

下記はZabbixサーバーとZabbix Webインターフェースをインストールする例です。

<note tip>日本語環境で利用する場合は同時にttf-vlgothicまたはotf-ipafont-gothicパッケージをインストールしてください。 :::

# apt-get install zabbix-server-mysql zabbix-frontend-php ttf-vlgothic

<note tip>zabbix-frontend-phpパッケージはインストール中にWebインターフェースのグラフ生成などに利用されるフォント設定を行います。他のリポジトリからアップデートした場合などでグラフやマップにテキストが表示されない場合、ttf-vlgothicやotf-ipafont-gothicパッケージがインストールされていることを確認し、次のコマンドを実行してみてください。"dpkg-reconfigure zabbix-frontend-php" :::

下記はZabbixエージェントのみをインストールする例です。

# apt-get install zabbix-agent

Zabbix WebインターフェースのPHP設定

Zabbix Webインターフェース用のApache設定ファイルは/etc/apache2/conf.d/zabbixにインストールされます。このファイルではいくつかのPHP設定が行われています。

php_value max_execution_time 300
       php_value memory_limit 128M
       php_value post_max_size 16M
       php_value upload_max_filesize 2M
       php_value max_input_time 300
       # php_value date.timezone Europe/Riga

コメントアウトされている"date.timezone"設定のコメントアウトを外し、適切なタイムゾーンを設定します。設定を変更後、Apacheを再起動します。

# service apache2 restart

Zabbix Webインターフェースはhttp://zabbix-frontend-hostname/zabbixからアクセスできます。初期のログインアカウント/パスワードはAdmin/zabbixです。