Zabbix SIAはRed Hat Enterprise Linux、Debian、Ubuntu用のオフィシャルRPMとDEBパッケージを公開しています。
パッケージファイルはhttp://repo.zabbix.comからダウンロード可能です。同じサーバーからyumとaptのリポジトリも利用することができます。以下ではパッケージを利用したインストール方法を解説します。
サポートされているバージョン: RHEL5 and RHEL6
リポジトリ設定パッケージをインストールします。このパッケージにはyumの設定ファイルなどが含まれています。
Zabbix 2.0 for RHEL5:
Zabbix 2.0 for RHEL6:
Zabbixパッケージをインストールします。下記はMySQLを使用してZabbixサーバーとZabbix Webインターフェースをインストールする例です。
Zabbixオフィシャルリポジトリではfping、iksemel、libssh2のパッケージも公開しています。これらのパッケージはnon-supportedディレクトリの下に置かれています。
<note tip>日本語環境で利用するためにはzabbix-web-japaneseパッケージをあわせてインストールしてください。 :::
下記はZabbixエージェントのみをインストールする例です。
MySQLにZabbixデータベースとMySQLを作成します。
# mysql -uroot
mysql> create database zabbix character set utf8;
mysql> grant all privileges on zabbix.* to zabbix@localhost identified by 'zabbix';
mysql> exit
スキーマとデータをインポートします。
# cd /usr/share/doc/zabbix-server-mysql-2.0.4/create
# mysql -uroot zabbix < schema.sql
# mysql -uroot zabbix < images.sql
# mysql -uroot zabbix < data.sql
zabbix_server.confのデータベース設定を修正します。
Zabbixサーバープロセスを起動します。
Zabbix Webインターフェース用のApache設定ファイルは/etc/httpd/conf.d/zabbix.confにインストールされます。このファイルではいくつかのPHP設定が行われています。
php_value max_execution_time 300
php_value memory_limit 128M
php_value post_max_size 16M
php_value upload_max_filesize 2M
php_value max_input_time 300
# php_value date.timezone Europe/Riga <- コメントアウトを外しAsia/Tokyoに変更
コメントアウトされている"date.timezone"設定のコメントアウトを外し、適切なタイムゾーン(日本の場合はAsia/Tokyo)を設定します。設定を変更後、Apacheを再起動します。
Zabbix Webインターフェースはhttp://zabbix-frontend-hostname/zabbixからアクセスできます。初期のログインアカウント/パスワードはAdmin/zabbixです。
サポートされているバージョン: Debian 6 (Squeeze), Debian 7 (Wheezy), Ubuntu 10.04 LTS (Lucid Lynx), Ubuntu 12.04 LTS (Precise Pangolin)
リポジトリ設定パッケージをインストールします。このパッケージにはaptの設定ファイルなどが含まれています。
Zabbix 2.0 for Debian 6:
# wget http://repo.zabbix.com/zabbix/2.0/debian/pool/main/z/zabbix-release/zabbix-release_2.0-1squeeze_all.deb
# dpkg -i zabbix-release_2.0-1squeeze_all.deb
# apt-get update
Zabbix 2.0 for Debian 7:
# wget http://repo.zabbix.com/zabbix/2.0/debian/pool/main/z/zabbix-release/zabbix-release_2.0-1wheezy_all.deb
# dpkg -i zabbix-release_2.0-1wheezy_all.deb
# apt-get update
Zabbix 2.0 for Ubuntu 10.04 LTS:
# wget http://repo.zabbix.com/zabbix/2.0/ubuntu/pool/main/z/zabbix-release/zabbix-release_2.0-1lucid_all.deb
# dpkg -i zabbix-release_2.0-1lucid_all.deb
# apt-get update
Zabbix 2.0 for Ubuntu 12.04 LTS:
# wget http://repo.zabbix.com/zabbix/2.0/ubuntu/pool/main/z/zabbix-release/zabbix-release_2.0-1precise_all.deb
# dpkg -i zabbix-release_2.0-1precise_all.deb
# apt-get update
このステップはDebian6またはUbuntu 10.04の場合のみに必要になります。Debian 7とUbuntu 12.04の場合はMySQLデータベースセットアップ時にdbconfig-commonがデータベースのエンコードをUTF-8に設定することができますが、Debian 6とUbuntu 10.04でエンコード設定が行えないためあらかじめMySQLをセットアップする必要があります。
DebianのZabbixパッケージはZabbixのデータベースを自動で作成し、初期データをインポートしますが、MySQLのエンコード設定を行うことができません。ZabbixのデータベースとしてMySQLデータベースを使用し、dbconfig-commonを使用してデータベースを自動設定する場合は以下の手順であらかじめMySQLをセットアップしておいてください。
MySQLサーバーパッケージのインストール:
my.cnfのエンコード設定:
MySQLサーバーの起動
Zabbixパッケージをインストールします。dbconfig-commonが自動的にデータベースを作成、初期データをインポートします。データベースが異なるサーバー上にある場合は、あらかじめ/etc/dbconfig-common/configにset dbc_remote_questions_default='true'を設定しておいてください。
下記はZabbixサーバーとZabbix Webインターフェースをインストールする例です。
<note tip>日本語環境で利用する場合は同時にttf-vlgothicまたはotf-ipafont-gothicパッケージをインストールしてください。 :::
<note tip>zabbix-frontend-phpパッケージはインストール中にWebインターフェースのグラフ生成などに利用されるフォント設定を行います。他のリポジトリからアップデートした場合などでグラフやマップにテキストが表示されない場合、ttf-vlgothicやotf-ipafont-gothicパッケージがインストールされていることを確認し、次のコマンドを実行してみてください。"dpkg-reconfigure zabbix-frontend-php" :::
下記はZabbixエージェントのみをインストールする例です。
Zabbix Webインターフェース用のApache設定ファイルは/etc/apache2/conf.d/zabbixにインストールされます。このファイルではいくつかのPHP設定が行われています。
php_value max_execution_time 300
php_value memory_limit 128M
php_value post_max_size 16M
php_value upload_max_filesize 2M
php_value max_input_time 300
# php_value date.timezone Europe/Riga
コメントアウトされている"date.timezone"設定のコメントアウトを外し、適切なタイムゾーンを設定します。設定を変更後、Apacheを再起動します。
Zabbix Webインターフェースはhttp://zabbix-frontend-hostname/zabbixからアクセスできます。初期のログインアカウント/パスワードはAdmin/zabbixです。