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1 アイテムの作成

概要

Zabbix フロントエンドでアイテムを作成するには、次のことをおこないます:

  • [設定]→[ホスト]を選択
  • ホストの行の[アイテム]をクリック
  • 画面右上の[アイテムの作成]をクリック
  • フォーム内のアイテムのパラメータを入力

設定

アイテム属性:

パラメータ 説明
ホスト ホス またはテンプレートを選択します。
名前 ア テムの説明です。次のマクロが使用できます。
$1, $2…$9 - アイテムキーの1番目、2番目 … 9番目のパラメータを参照します。
例:Free disk space on $1
アイテムキーが 「vfs.fs.size[/,free]」 の場合、自動的に「Free disk space on /」に変換されます。
タイプ アイ ムのタイプです。各タイプの詳細についてはアイテムタイプ のセクションを参照してください。
キー ア テムのキーです。
サポートされているアイテムキーは、各アイテムタイプのセクションでわかります。
キーは単一のホスト内で一意である必要があります。
キータイプが「Zabbix エージェント」、「Zabbix エージェント(アクティブ)」、「シンプルチェック」、または「Zabbix アグリゲート」の場合、Zabbix エージェントまたはZabbix サーバがキーの値をサポートしている必要があります。
こちらも参照:正しいキーの書式
ホストインターフェース ホストインターフェー を選択します。このフィールドは、ホストレベルでアイテムを編集するときに使用可能です。
データ型 変換の 行後にデータベースに蓄積されるデータの型です。
数値(整数) - 64ビット符合なし整数値
数値(少数) - 浮動小数点値
文字 - 最大255バイトの文字(文字列)データ
ログ - ログファイル。キー log[] を設定する場合は、この値を設定する必要があります。
テキスト - 任意の長さのテキスト
データの形式 データの形 は整数のアイテムに使用されます。
ブール型 - 0または1に変換されるテキスト表現です。例えば、「TRUE」は 1として保存され、「FALSE」は 0として保存されます。すべての値はケースに関係なく適合します。現在認識されている値は、
TRUE- true、t、yes、y、up、running、enabled、available
FALSE- false、f、no、n、down、unused、disabled、unavailable
加えて、0でない数値はいずれも「TRUE」とみなされ、0は「FALSE」とみなされます。
Octal - 8進法のデータ
Decimal - 10進法のデータ
Hexadecimal - 16進法のデータ
Zabbixは、自動的に数値への変換を実行します
単位 単 が設定されている場合、Zabbix は受信したすべての値にポスト処理を追加して、単位のポストフィックスを設定して表示します。
デフォルトでは、1000を超える値の場合、1000で除算されて表示されます。例えば、単位に[bps]を設定し、881764という値を受信した場合、「881.76 Kbps」と表示されます。
単位B(byte)や Bps(bytes per second)が使用される場合、特別な処理がおこなわれ、1024で除算されます。例えば、単位にBまたはBpsを設定すると、Zabbixでは次のように表示します:
1 → 1B/1Bps
1024 → 1KB/1KBps
1536 → 1.5KB/1.5KBps
次の、時間に関係する単位が使用される場合は、特別な処理が行われます:
unixtime - 「yyyy.mm.dd hh:mm:ss」に変換されます。正しく変換するには、受信した値が[数値(整数)型]である必要があります。
uptime - 「hh:mm:ss」または「N days, hh:mm:ss」に変換されます。
例:881764 (秒)の値を受信 →「10 days, 04:56:04」と表示されます。
s - 「yyy mmm ddd hhh mmm sss ms」に変換されます。
パラメータは、1970年1月1日からの経過秒数として処理されます。
例:881764 (秒)の値を受信 →「10d 4h 56m」と表示されます。
「1m 15d 5h」「2h 4m 46s」のように、上から3番目までの単位だけが表示されます。表示する日数がない場合は、2階層の単位だけで表示されます。- 「1m 5h」(分秒、ミリ秒は表示されません)
値が0.001以下の場合は、「< 1 ms」に変換されます。
単位のブラックリストも参照してください。
乗数を使用 受信した に対する前処理を指定します。
このオプションを有効にすると、取得したすべての値に、「値」フィールドに設定した整数値または浮動小数点値を乗じます。
KBやMBpsなどで取得した値を、B, Bpsに変換するのにこのオプションを使用します。これを使用しないと、ZabbixがK、M、Gなどのプリフィクスを正しく設定することができません。
更新間隔(秒) このアイ ムを更新する間隔(N秒)を指定します。
注意:「0」を設定した場合、このアイテムはポーリングされません。しかし、0でない例外の更新間隔が設定されている場合は、このアイテムは例外の更新間隔の時間でポーリングされます。
例外の更新間隔(秒) [更新間隔
に例外をつくることができます。
例:更新間隔: 10、期間: 1-5,09:00-18:00 と設定した場合、業務時間中10秒毎に更新するよう設定され、それ以外の時間帯は初期設定の更新間隔で更新されます。
例外の更新時間が複数、重なりあう場合は、重なっている期間中、最も短い間隔が使用されます。
期間の指定書式の説明は、期間の設定に関するページを参照してください。
注意:「0」を設定した場合、このアイテムは例外の更新間隔中ポーリングされず、例外の更新間隔が終了したら、[更新間隔]の設定にしたがってポーリングが再開されます。
注意:この設定は、Zabbix エージェントのアクティブアイテムに対しては無効です。
ヒストリの保存期間(日) 詳細なヒストリをデ タベースに保存しておく期間を設定します。保存期間を過ぎたデータはHousekeeperによって削除されます。データベースサイズを削減するためには、記録された値を保存する期間をできるだけ最少の日数にすることをお奨めします。ヒストリを長く保存するかわりに、トレンドのデータをより長く保存できます。
トレンドの保存期間(日) 累計(毎時の最少、 大、平均、個数)の詳細ヒストリを、N日間データベースに保存します。保存期間を過ぎたデータはHousekeeperによって削除されます。
注意:トレンドの保存は、文字やログ、テキストなどの非数値データには無効です。
保存時の計算 **なし* - 前処理なし
差分/時間- (value-prev_value)/(time-prev_time) と評価されます。
value - 現在値
value_prev - 前回受信した値
time - 現在のタイムスタンプ
prev_time - 前回受信した値のタイムスタンプ
この設定は、定常的に増え続ける値について、1秒あたりの増加量を計算する場合に極めて便利です。
注意:現在値が前回受信した値より小さい場合、Zabbixは、何も保存しないでその差を廃棄し、次の値を待ちます。これは、例えば、32ビットのSNMPカウンターが0に戻る(オーバーフロー)したときに正しく動作するのに役立ちます。
差分- (value-prev_value)と評価されます。
value - 現在値
value_prev - 前回受信した値
値のマッピングの使用 このアイテムに値の ッピングを適用します。値のマッピングはデータ表示にのみ使用され受信した値が変更されることはありません。
使用できるのは、整数値アイテムだけです。
例:「Windows service states」
ログの時間の形式 ログ形式のアイ ムにのみ使用可能です。サポートされているプレースホルダー:
* y: 年 (0001-9999)
* M: 月 (01-12)
* d: 日 (01-31)
* h: 時間 (00-23)
* m: 分 (00-59)
* s: 秒 (00-59)
空白のままにすると、タイムスタンプは変換されません。
例えば、次のようなZabbix エージェントのログファイルからのデータの場合:「23480:20100328:154718.045 Zabbix agent started. Zabbix 1.8.2 (revision 11211)」のように、6文字のPIDのポジション、次に日付、時間、残りの文字が並びます。
この行に対するログの時間の形式は「pppppp:yyyyMMdd:hhmmss」となります。文字「p」と「:」は、単なるプレースホルダーで、「yMdhms」以外で任意の文字が設定可能です。
アプリケーションの作成 新しいアプリケーショ の名前を入力します。
アプリケーション 1つ、または複 の既存のアプリケーションにアイテムをリンクします。
ホストインベントリフィールドの自動設定 アイテムの値を保存するホストインベン リフィールドを選択できます。この設定は、ホストに対して自動的な インベントリ の保存が可能な場合に使用可能です。
説明 ア テムの説明を入力します。
ステータス **有効 * - 有効(通常)状態。Zabbixはこのアイテムを処理します。
無効- 無効状態。Zabbixはこのアイテムを無視します。
取得不可- Zabbixはこのアイテムを取得しません。このアイテムは処理されませんが、取得不可アイテムの更新の間隔の設定にしたがってZabbixが定期的にステータスを「有効」にしようと試みるように設定することができます。

既存のアイテムを開いて[複製]ボタンを押し、別の名前で保存することによって、アイテムを作成することもできます。

既存のテンプレートレベルのアイテムを、ホストレベルで編集するときは、フィールドの数は読み取り専用になります。フォームのヘッダからのリンクを使用することはできるので、テンプレートレベルに移動してそこでアイテムの編集を行うようにします。テンプレートレベルでの変更は、そのテンプレートがリンクされている全てのホストのアイテムを変更することになることに注意してください。

単位のブラックリスト

デフォルトでは、アイテムに対する単位の指定は、乗数のプレフィクスが追加されることになります。例えば、値2048で単位がBの場合、2KBと表示されます。ハードコーディングされた既定の単位のリストでは、次のものが予約されています。

  • ms
  • RPM
  • rpm
  • %

rpmは小文字と大文字の両方(rpmとRPM)がブラックリストに載っていることに注意してください。

取得不可のアイテム

何らかの理由で値が取得できない場合、アイテムは取得不可となります。そのアイテムは、定期的な間隔で再チェックされます。再チェックの間隔は、[管理]セクションで設定可能です。


本ページは2013/04/28時点の原文を基にしておりますので、内容は必ずしも最新のものとは限りません。
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