シナリオは複数のHTTP要求(ステップ)で構成され、Zabbixサーバによって定期的に実行されます。通常は、ウェブアプリケーションの機能の特定部分に対して1つのシナリオを定義します。シナリオを使用すると、ユーザエクスペリエンスを非常に簡単に監視できるようになります。ウェブシナリオは、ホストアプリケーションにリンクしてグループ化します。ウェブシナリオは定期的に実行され、1つまたは複数のステップで構成されます。1つのシナリオの実行中は、Cookieは全て保存されます。
Zabbix GUIの監視
Zabbix GUIの可用性とパフォーマンスを監視する場合、まずログインしてから[概要]スクリーンと[トリガー]スクリーンの応答速度を調べて、最後にログアウトする必要があります。
このシナリオは以下のステップに分解できます。
いずれかのステップの実行に失敗すると、シナリオの実行は異常終了します。
パラメータ 説明 | |
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アプリケーション ウェブシナリオ | リンクするアプリケーションを指定します。指定できるのは既存のアプリケーションだけです。 例: Zabbix Server |
名前 ウ | ブシナリオの名前。 [監視データ]→[ウェブ]を選択すると、この名前が表示されます。 例: Zabbix GUI |
更新間隔(秒) シナリオ | 更新頻度(秒単位)を指定します。 例: 60 |
エージェント ZABBI | がユーザエージェントとして使用するブラウザを指定します。ウェブブラウザごとに異なるコンテンツを生成するウェブサイトを監視する場合に使用します。 例: Opera 9.02 on Linux |
ステータス **有効 | *: シナリオは有効で、実行されます。 無効: シナリオは無効で実行されません。 |
変数 ス | ップを設定する際に使用するマクロのリストです。 構文: {macro}=value マクロ{macro}は、ステップのURLやPostの変数で置き換えられます。 例: {user}=guest {password}=guest |
ステップ シナリ | のステップ |
シナリオを作成すると、以下の監視用アイテムが自動的に追加され、選択したアプリケーションにリンクされます。「Scenario」は、実際のシナリオ名で置き換えられます。
アイテム 説明 | |
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Download speed for scenario 'Scenario' | シナリオ全体、すなわち全ステップの平均の、ダウンロード速度(1秒あたりのバイト数)に関する情報を収集するアイテムです。アイテムのキー: web.test.in[Scenario,,bps] タイプ: 浮動小数 |
Failed step of scenario 'Scenario' | シナリオのステップのうち失敗したステップの数をカウントするアイテムです。全てのステップが正常に実行された場合、0を返します。 アイテムのキー: web.test.fail[Scenario] タイプ: 整数 |
上記のアイテムは、トリガーの作成および通知コンディションの定義に使用できます。
ウェブシナリオの異常終了を検出するトリガー
このトリガー条件式は以下のように定義することができます:
「Scenario」は実際のシナリオ名で置き換えることを忘れないでください。
ウェブアプリケーションのパフォーマンス低下を検出するトリガー
このトリガー条件式は以下のように定義することができます:
「Scenario」は実際のシナリオ名で置き換えることを忘れないでください。