Zabbixサーバは、Zabbixソフトウェアの中心となるプロセスです。Zabbixサーバを起動するには、以下のコマンドを実行します:
1.8.3以降、Zabbixサーバはネットワーク的に到達不可(unreachable)なホストの処理が改善されています。If a poller finds in the item queue an item from an unreachable host, it takes the item and marks the host as being checked currently. Other pollers do not take items from a host, which is marked like that. As a result, unreachable host will be checked by at most one poller at a time. Also, at most one item for an unreachable host will be tried at a time. Given that, it was decided to remove specific poller class for unreachable hosts.
Zabbixサーバは、デーモンプロセスとして動作します。以下のコマンドラインパラメータを指定できます。
-c --config <file> specify configuration file, default is /etc/zabbix/zabbix_server.conf
-h --help give this help
-v --version display version number
ヘルプを表示するには、以下のコマンドを実行します。
コマンドラインパラメータの使用例を示します。
shell> zabbix_server -c /usr/local/etc/zabbix_server.conf
shell> zabbix_server --help
shell> zabbix_server -v
設定ファイルには、zabbix_serverが使用する設定パラメータが格納されています。このファイルは必須であり、ユーザzabbixはこのファイルに対する読み取りパーミッションが必要です。以下のパラメータがサポートされています。
パラメータ 必須 | 範囲 | デフォルト値 | 説明 | |
---|---|---|---|---|
AlertScriptsPath | × | /home/zabbix/bin/ | アラート スクリプトの格納先 | |
CacheSize | × | 128K-1G | 8M | 設定キャッシュサイズ(バイト単位)。 ホストとアイテムデータを記憶させる共有メモリサイズ。 |
CacheUpdateFrequency | × | 1-3600 | 60 | Zabbixがキャッシュの更新を実行する頻度(秒単位)を指定します。 |
DBHost | × | localhost | データベースホスト名。 localhostを設定した場合、MySQLはソケットを使用します。 |
|
DBName | ○ | データベース名。 SQLite3はデータベース・ファイルのpathを指定する。DBUserとDBPasswordは無視される。 |
||
DBPassword | × | データベース接続ユーザのパスワード。SQLiteの場合、無視される。 パスワードが使用されなと言うことに注意して下さい。 |
||
DBPort | × | 1024-65535 | 3306 | ローカルソケットの場合データベースポートは使用されない。SQLiteの場合、無視される。 |
DBSocket | × | /tmp/mysql.sock | MySQLソケットのパス。 | |
DBUser | × | データベースのユーザ。SQLiteの場合、無視される。 | ||
DebugLevel | × | 0-4 | 3 | デバックレベルの出力 0 - 出力なし 1 - クリティカル情報 2 - エラー情報 3 - 警告 4 - デバッグ 情報(大量の情報が出力されます) |
DisableHousekeeping | × | 0-1 | 0 | 1に設定した場合、housekeeperが無効になります。 |
ExternalScripts | × | /etc/zabbix/externalscripts | 外部 スクリプトの格納先 | |
Fping6Location | × | /usr/sbin/fping6 | fping6の格納先。 fping6の実行ファイルにroot権限とSUIDフラグが設定されていることを確認して下さい。 fpingユーティリティがIPv6アドレスの処理を行える場合、空白を設定してください("Fping6Location=")。 |
|
FpingLocation | × | /usr/sbin/fping | fpingの格納先。 fpingの実行ファイルにroot権限とSUIDフラグが設定されていることを確認して下さい! |
|
HistoryCacheSize | × | 128K-1G | 8M | ヒストリキャッシュのサイズ(バイト単位)。 ヒストリデータを記憶させる共有メモリサイズ。 |
HistoryTextCacheSize | × | 128K-1G | 16M | テキストのヒストリキャッシュサイズ(バイト単位)。 文字、テキストおよびログ履歴データを記憶させる共有メモリサイズ。 |
HousekeepingFrequency | × | 1-24 | 1 | Zabbixがhousekeepingする頻度(時間単位)を指定します。 Housekeepingは history、 alertとalarmsテーブルから保存期間の経過した情報を削除します。 PostgreSQLを使用する場合は、VACUUMが実行されるので値は24を推奨します。 |
MaxHousekeeperDelete | × | 0-1000000 | 500 | No more than 'MaxHousekeeperDelete' rows (corresponding to [tablename], [field], [value]) will be deleted per one task in one housekeeping cycle. SQLite3 does not use this parameter, deletes all corresponding rows without a limit. If set to 0 then no limit is used at all. In this case you must know what you are doing! このオプションは1.8.2以上のバージョンでサポートされます。 |
Include | × | 設定ファイルと同じディレクトリにある個々のファイルまたは全てのファイルをインクルードできます。 | ||
ListenIP | × | 0.0.0.0 | trapperがlistenするIPアドレスをカンマ区切りで指定します。 設定が存在しない場合、トラッパーは全ネットワークインタフェースで待ち受けます。 複数IPアドレスは1.8.3以上のバージョンでサポートされます。 |
|
ListenPort | × | 1024-32767 | 10051 | トラッパーの待ち受けポート。 |
LogFileSize | × | 0-1024 | 1 | ログファイルの最大サイズ(MB単位)。 0 - 自動ログローテーション無効 |
LogFile | × | ログファイル名。 | ||
LogSlowQueries | × | 0-3600000 | 0 | クエリが指定したミリ秒以上要した場合にログファイルにクエリを出力します。 0 - スローログクエリ無効 このオプションは1.8.2以上のバージョンでサポートされます。 |
NodeID | × | 0-999 | 0 | 分散監視でユニークなNodeIDを設定。 0 - スタンドアロンサーバ |
NodeNoEvents | × | 0-1 | 0 | 1に設定すると、ローカルイベントはマスターノードに送信されません。 This won't impact ability of this node to propagate events from its child nodes. |
NodeNoHistory | × | 0-1 | 0 | 1に設定すると、ローカルヒストリはマスターノードに送信されません。 This won't impact ability of this node to propagate history from its child nodes. |
PidFile | × | /tmp/zabbix_server.pid | PIDファイル名。 | |
SSHKeyLocation | × | SSHチェックの公開キーの格納先。 | ||
SenderFrequency | × | 5-3600 | 30 | Zabbixアラートを送信する頻度 (秒)を指定。 |
SourceIP | × | 接続に使用するソースIPアドレス。 | ||
StartDBSyncers | × | 1-64 | 4 | DB Syncersのインスタンス数。 このオプションは1.8.3以上のバージョンでサポートされます。 |
StartDiscoverers | × | 0-255 | 1 | discoverersのインスタンス数。 |
StartHTTPPollers | × | 0-255 | 1 | HTTP pollerのインスタンス数。 |
StartIPMIPollers | × | 0-255 | 0 | IPMI pollersのインスタンス数。 |
StartPingers | × | 0-255 | 1 | ICMP pingersのインスタンス数。 |
StartPollersUnreachable | × | 0-255 | 1 | unreachableホスト用のpollerインスタンス数。 1.8.3から廃止 |
StartPollers | × | 0-255 | 5 | pollerのインスタンス数。 30以上のポーラーを実行させるべきではありません。 |
StartTrappers | × | 0-255 | 5 | trapperのインスタンス数。 |
Timeout | × | 1-30 | 3 | エージェント、SNMPデバイス及び外部チェックのタイムアウト(秒単位)。 |
TmpDir | × | /tmp | テンポラリディレクトリ | |
TrapperTimeout | × | 1-300 | 300 | trapperが新規データを受信して処理を行う際のタイムアウト。 |
TrendCacheSize | × | 128K-1G | 4M | トレンドキャッシュのサイズ(バイト単位)。 トレンド・データを記憶させる共有メモリサイズ。 |
UnavailableDelay | × | 1-3600 | 60 | ホストが利用不可能になった場合に再接続を行う期間(秒)。 |
UnreachableDelay | × | 1-3600 | 15 | ホストが接続不可能になった場合に再接続を行う期間(秒)。 |
UnreachablePeriod | × | 1-3600 | 45 | 到達不可能となったホストを利用不可能と判断するまでの時間(秒)。 |