Zabbix社、AWSの監視テンプレートを搭載、VMware監視機能の改善、障害の一時的な抑止機能を追加したZabbix 6.2のリリースを発表〜クラウド監視をより簡単、自動的に監視が可能に〜

2022年7月25日

Zabbix社(本社、Zabbix LLC:ラトビア共和国、代表取締役社長: Alexei Vladishev (アレクセイ ウラジシェフ)、日本支社、Zabbix Japan LLC:東京都港区、代表:寺島広大)は、オープンソース監視ソフトウェアZabbixの最新バージョンZabbix 6.2をリリースしました。

Zabbix 6.2ではAWS EC2監視テンプレート、VMware監視の機能拡張、発生した障害を一時的に抑制する機能、ホストのローレベルディスカバリの強化など、多くの新機能追加と改善を行いました。

また、Zabbix 6.2では、Zabbixプロキシへの設定更新をWebインターフェースから手動で行える機能や、大規模環境の監視のパフォーマンス向上を行なっています。その他にも様々な既存機能の改善を行っています。

AWS EC2テンプレート

AWS EC2テンプレートにより、AWS EC2アラーム、AWS EBSボリュームの検出と監視、CPU、ネットワーク、ディスク、その他多くのEC2のステータス情報の収集が可能です。

VMware監視機能によって自動作成されたホストの柔軟な設定

ローレベルディスカバリのホストプロトタイプにより自動的に作成されたホストの、テンプレート、タグ、ユーザマクロの設定を変更できるようになりました。これによりVMware監視機能をより活用することができ、自動的に検出、作成されたゲストVMのホストに追加でテンプレートを適用し、仮想インフラの監視とエージェントを利用したリソースやアプリケーションの監視をシームレスに統合して行うことができるようになりました。

障害を一時的に抑制

特定の期間、または手動で抑制を解除するまで、障害イベントを抑制することができるようになりました。複数の障害が発生している場合にすぐに対応が不要な障害を隠すことで、緊急性が高い障害対応に注力することができます。障害を抑制すると障害通知も抑制され、解除するまでは通知を保留できます。

Zabbixプロキシ設定の即時同期

Webインターフェースから手動でアクティブプロキシとパッシブプロキシへ監視設定を同期することができるようになりました。Webインターフェースの「管理」-「プロキシ」画面、またはAPI経由で操作することで、監視設定を即時に同期できます。

アクティブエージェントとの通信状態の表示

Zabbixエージェントを利用したアクティブチェックの監視のみでも、Webインターフェース上で監視対象との通信状況が把握できるようになりました。より確実に監視データの収集が定期的に実行されていることを画面からのみでも把握しやすくなります。あわせてアクティブチェックの通信が行えていないことを障害検知するための監視機能も追加しました。

機密情報の保管場所としてCyberArk vaultをサポート

これまでサポートされていたHashiCorp Vaultに加え、CyberArkのVaultに対応しました。証明書を利用して接続が暗号化でき、データベースへの接続の認証情報やユーザ定義マクロの隠しテキストの設定を保存できます。また、Zabbix APIを利用してvault自体の設定情報を取得できるようになりました。

大規模環境の監視のパフォーマンス改善

Zabbixサーバーがデータベースから監視設定を読み出す処理を改善し、これまで全体の設定を読み出してメモリキャッシュの更新を行っていたものを、設定変更の差分だけをキャッシュに同期するようになりました。特に大規模環境の監視で監視設定が多数存在する場合でもより安定してパフォーマンス良く動作するようになりました。また、ユーザ定義マクロ専用のキャッシュを実装しました。これらの改善によりさまざまな規模のZabbixインスタンスで大幅なパフォーマンスの向上が期待できます。

監視設定のユーザビリティの改善

新規に作成した監視データ収集のアクテム設定は、作成後1分以内に監視データの収集を行うようになりました。これにより設定後の動作確認をより早く行え、的確に動作確認ができることによる監視運用のワークフローが改善できます。

さまざまな新規監視テンプレート

Envoy proxy、HashiCorp Consul、CockroachDB、TrueNAS、HPE MSA 2060および2040などのさまざまな新しいテンプレートを追加しました。さらに、GLPI IT資産管理ソリューションのWebhookインテグレーションを追加しています。このWebhookではZabbixで検知した障害をGLPiのアシスタンスセクションに転送することが可能です。

Zabbix 6.2のダウンロード

[Zabbix監視ソリューションについて]

Zabbixは多数のサーバ、仮想マシン、ネットワーク機器、アプリケーションから数百万の監視データを収集し、リアルタイム監視を実現するエンタープライズクラスのオープンソースの監視ソリューションです。大規模環境にも対応したパフォーマンスを持ち、正確な統計と性能情報を収集、分析、可視化や、現在の状況や潜在的な問題を遅延なく通知する事が可能です。

  • 軽量なエージェントによる監視、エージェントレス監視、プロキシによる分散監視とZabbixサーバによる中央管理が可能にする拡張性の高いアーキテクチャ
  • ディスカバリによる自動監視設定:サーバやネットワーク機器などの監視対象と、監視対象が搭載しているファイルシステム、ネットワークインターフェースなどを自動的に検知し監視設定を自動生成します
  • シナリオベースのWeb監視機能による柔軟なWebアプリケーションの監視
  • 豊富な監視機能を有し、かつスクリプトなどを利用した拡張的な監視によりすべてのものを一元的に監視可能
  • どこからでもアクセス可能なWebブラウザベースのインターフェース

ZabbixはオープンソースでGPL General Public Licenseのもと開発を行っており、商用、非商用に関わらず無料で利用が可能です。世界のほぼすべての国のあらゆる業界で活発に利用されており、フォーチュン500社のうち50%以上の企業で利用されています。

[Zabbix社について]

Zabbix LLCは2005年に設立し、ラトビア共和国の首都リガにある本社ではソフトウェア開発を行っています。日本支社であるZabbix Japanは日本国内向けの公式なサポートやトレーニングを提供しています。

Zabbix社の主力製品は、オープンソースで配布されるエンタープライズモニタリングソリューションのZabbixです。Zabbix社は技術およびコンサルタントサポート、Zabbixの導入、実装、カスタム開発のサービス、およびZabbixのプロフェッショナルトレーニングなど幅広い商用サービスを提供しています。ユーザのニーズに対する柔軟なアプローチと、最高のサービスを手頃な価格で提供することに重点を置いています。Zabbix社には世界中に各地域を代表する100以上のパートナーがいます。

会社名:Zabbix Japan LLC

代表者:代表 寺島 広大

所在地:〒105-0021 東京都港区東新橋 2-16-3 カーザベルソーレ 8F

Webサイト:https://www.zabbix.com/jp/

*ZabbixはZabbix LLCのラトビアおよびその他の国における登録商標または商標です。

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Zabbixはすべての機能を制限なく利用できるオープンソースの監視ソフトウェアです