Zabbix社、ビジネスサービス監視の機能強化やHAクラスタ機能による可用性を強化した Zabbix 6.0のリリースを発表
2022年2月16日
Zabbix社(本社、Zabbix LLC:ラトビア共和国、代表取締役社長: Alexei Vladishev (アレクセイ ウラジシェフ)、日本支社、Zabbix Japan LLC:東京都港区、代表:寺島 広大)は、オープンソース監視ソフトウェアZabbixの最新バージョンZabbix 6.0をリリースしました。
Zabbixはネットワーク・サーバー・ネットワーク機器・サービス・その他のITリソースの監視・追跡を行うためのエンタープライズクラスのオープンソースのモニタリングソリューションです。
世界中の様々な業種や大小のシステムで、導入が進むZabbixの最新バージョンZabbix 6.0では、従来の監視方法だけに留まらず、開発チームや運用チームを支援する要望の多かった機能を実装しました。ビジネスサービス監視やアノマリー検知とベースラインによる機械学習などの監視機能の強化、ネイティブなHAクラスタ機能、ジオロケーションマップやユーザーインターフェースの改善、その他セキュリティやパフォーマンスなど多数の機能強化を行いました。
Zabbix JapanはZabbix 6.0の新機能を紹介する無料のWebセミナーを2/21(月) 12:00-13:00に実施します。以下のWebページから参加登録いただけます。
https://www.zabbix.com/jp/webinars
また、Zabbix社はZabbix 6.0のZabbix Enterpriseサポートを同日より開始いたします。Zabbix 6.0のアプライアンス製品やトレーニングの開始は4月を予定しています。また、4月よりZabbix Enterpriseサポートサービス加入者向けの無償トレーニングサービスの開始を予定しています。リリースやサービスの開始時には弊社Webサイト上またはプレスリリースにてご案内いたします。
Zabbix 6.0の新機能と改善点
ビジネスサービス監視
従来からの「サービス」監視機能を大幅に強化し、ビジネスレベルのサービスの稼働状況の監視を実現できます。この新しいビジネスサービス監視(BSM)機能は、柔軟な条件設定、新しい計算ロジック、改善されたUIデザインを組み合わせ、エンドユーザーがビジネスサービスの監視、根本原因の分析、ビジネスSLAレベルの監視などを行うために必要な機能を提供します。
ZabbixサーバのネイティブなHAクラスタ機能
ZabbixサーバーのHAクラスタ機能により、外部ツールを使わずにZabbixサーバーの冗長構成を構築することが可能です。1台または複数のスタンバイノード設定をすることが可能です。ハードウェア障害時や計画的なメンテナンス時のダウンタイムを回避できます。
機械学習
新たなベースライン監視とアノマリー検知のトレンド関数機能により、静的な閾値での障害検知に頼るのではなく、過去のデータを利用して動的な方法で障害を検知できます。
Kubernetesの監視
Kubernetesの監視機能と設定を標準搭載しました。これにより、コンテナやコンテナオーケストレーションを利用している環境をすぐに監視可能です。Kubernetesノード、Podの自動検出と監視機能を有し、Kubernetesインフラストラクチャを複数の視点から監視できるようになりました。
監視データの収集と可視化の改善
新しいテンプレートとして、Dell、Cisco、F5、Cloudflareなど、よく利用されているベンダー機器のテンプレートを追加しました。また、データ収集の改善に加え、収集したデータを可視化する新機能を追加しています。ジオロケーションマップにより地理的なマップを作成し、そこに監視対象のホストと障害を地図上に表示して監視対象全体の状態を把握できます。また、ダッシュボードではトップNおよびボトムNのデータ概要、改良されたベクターグラフ、SLAステータスの表示などの新しいウィジェットを利用できます。
Zabbix 6.0はLTS(Long Term Support)バージョンであり、Zabbix 5.2や5.4で実装した機能を含みます。リリース後5年間のサポート(さらに延長サポートで最長7年間)を提供します。長期サポート(LTS)リリース、Zabbix サポート期間とリリースポリシーに関する詳細は、サポート期間とリリースポリシーをご覧ください。
Zabbix 6.0ではその他にも様々な機能強化や新機能の追加を行っています。詳細は下記のページから確認いただけます。
スクリーンショット
Zabbix 6.0 ダッシュボード上のジオロケーションマップ
Zabbix 6.0のダウンロード
Zabbix 6.0はLTSリリースの安定版として5年間の長期サポートを提供し、全下位バージョンのエージェントに対しても互換性を実現しています。長期サポート(LTS)リリース、Zabbix サポート期間とリリースポリシーに関する詳細はサポート期間とリリースポリシーをご覧ください。
Zabbix監視ソリューションについて
Zabbixは多数のサーバ、仮想マシン、ネットワーク機器、アプリケーションから数百万の監視データを収集し、リアルタイム監視を実現するエンタープライズクラスのオープンソースの監視ソリューションです。大規模環境にも対応したパフォーマンスを持ち、正確な統計と性能情報を収集、分析、可視化や、現在の状況や潜在的な問題を遅延なく通知する事が可能です。
- 軽量なエージェントによる監視、エージェントレス監視、プロキシによる分散監視とZabbixサーバによる中央管理が可能にする拡張性の高いアーキテクチャ
- ディスカバリによる自動監視設定:サーバやネットワーク機器などの監視対象と、監視対象が搭載しているファイルシステム、ネットワークインターフェースなどを自動的に検知し監視設定を自動生成します
- シナリオベースのWeb監視機能による柔軟なWebアプリケーションの監視
- 豊富な監視機能を有し、かつスクリプトなどを利用した拡張的な監視によりすべてのものを一元的に監視可能
- どこからでもアクセス可能なWebブラウザベースのインターフェース
ZabbixはオープンソースでGPL General Public Licenseのもと開発を行っており、商用、非商用に関わらず無料で利用が可能です。世界のほぼすべての国のあらゆる業界で活発に利用されており、フォーチュン500社のうち50%以上の企業で利用されています。
[Zabbix社について]
Zabbix LLCは2005年に設立し、ラトビア共和国の首都リガにある本社ではソフトウェア開発を行っています。日本支社であるZabbix Japanは日本国内向けの公式なサポートやトレーニングを提供しています。
Zabbix社の主力製品は、オープンソースで配布されるエンタープライズモニタリングソリューションのZabbixです。Zabbix社は技術およびコンサルタントサポート、Zabbixの導入、実装、カスタム開発のサービス、およびZabbixのプロフェッショナルトレーニングなど幅広い商用サービスを提供しています。ユーザのニーズに対する柔軟なアプローチと、最高のサービスを手頃な価格で提供することに重点を置いています。Zabbix社には世界中に各地域を代表する100以上のパートナーがいます。
会社名:Zabbix Japan LLC
代表者:代表 寺島 広大
所在地:〒105-0021 東京都港区東新橋 2-16-3 カーザベルソーレ 8F
Webサイト:https://www.zabbix.com/jp/
*ZabbixはZabbix LLCのラトビアおよびその他の国における登録商標または商標です。