統合監視ソフトのZabbix社がZabbix 5.0搭載アプライアンス製品を提供開始
2020年6月8日
~最新版のZabbix 5.0搭載したハードウェア/仮想アプライアンスの提供を開始~
オープンソース統合監視ソフトウェア「Zabbix」を提供するZabbix社(本社、Zabbix LLC:ラトビア共和国、代表取締役社長: Alexei Vladishev (アレクセイ ウラジシェフ)、日本支社、Zabbix Japan LLC:東京都港区、代表:寺島広大)は、最新版Zabbix 5.0を搭載したハードウェアアプライアンス「Zabbix Enterprise Appliance ZS-5500」「ZS-7500」「ZP-1500」、および仮想アプライアンス「ZS-V500」「ZP-V500」の5製品の販売を6月8日より開始致します。
製品は最新ZabbixソフトウェアバージョンZabbix 5.0の新機能を利用できることに加え、Zabbix社がこれまでに培ってきたシステム監視の技術と経験を投入し、データベースやOSに最適なチューニングを行い、データベースのパーティショニングも行い安定して利用できるようにセットアップ済みです。Zabbixによる監視をスムーズかつ安定して行えるよう、以下の周辺ソフトウェアを標準搭載した状態で監視をすぐに始めることができます。
- システムを容易に設定するための専用のシステム管理Webインターフェース
- 監視設定のバックアップツール
- アクティブ-アクティブ冗長化構成のための監視設定同期ツール
- SNMPトラップの受信とログ出力ソフトウェア
- 監視のための通信の安定化のためのDNSキャッシュや通信設定
- Zabbixやミドルウェア、システムソフトウェアを一括アップデート管理できるファームウェアシステム
Zabbix 5.0はLTS(Long Term Support)バージョンであり、Zabbix 4.2や4.4で実装された機能も含まれており、障害発生時に外部のサービスと連携するためのWebhook機能、監視データ収集のテスト機能、刷新したZabbixエージェントに加え、様々なアプリケーション監視や障害通知のサービス連携のための設定の標準搭載し、最新のZabbix機能を活用いただけます。
旧製品のアプライアンスをご利用のお客様はZabbix Enterpriseカスタマーポータル(※1)にてソフトウェアをアップデートしてZS-5500、ZS-7500、ZP-1500、ZS-V500、ZP-V500と同等の機能を実装することができます(アップデートの方法と手順は7月中に提供予定)。
製品詳細
Zabbix Enterprise Applianceの製品詳細は下記Zabbix Enterpriseカスタマーポータルに掲載を行っています。本サイトではアップデートソフトウェア、および追加ソフトウェア、オンラインドキュメントの提供を行っており、アプライアンスの長期的な運用を支援いたします。
ハードウェアアプライアンス製品
- Zabbix Enterprise Appliance ZS-7500製品詳細
- Zabbix Enterprise Appliance ZS-5500製品詳細
- Zabbix Enterprise Appliance ZP-1500製品詳細
仮想アプライアンス製品
製品外観
Zabbix Enterprise Appliance ZS-7500/5500(Zabbixサーバーアプライアンス)
Zabbix Enterprise Appliance ZP-1500(Zabbixプロキシアプライアンス)
Zabbix Enterprise Appliance ZS-7500/ ZS-5500の特徴
監視機能
- Ping監視
- VMware環境の自動監視
- Linux、AIX、HP-UX、Solaris、Windowsサーバーのリソース監視
- プロセス、Windowsサービス監視
- ファイル監視
- ログ監視、Windowsイベントログ監視
- Webページ監視
- Windowsパフォーマンスカウンタ監視
- Windows WMIによる監視
- TCPポート、NTP、DNS監視
- SNMP v1、v2c、v3を利用したネットワーク機器の監視
- SNMPトラップ監視
- IPMIを利用したハードウェア監視
- ODBCを利用したRDBMS監視
- SSH/Telnetを利用したエージェントレス監視
- コマンド、スクリプトを利用した監視機能の拡張
- Javaアプリケーション監視機能 (※2)
- 監視対象機器のオートディスカバリ機能
- 専用ツールによる監視設定の定期および手動バックアップ
高信頼性・高パフォーマンス
Zabbix専用機としてOSおよび各種ソフトウェアの最適化を行い、中・大規模向けの監視アプライアンスZabbix専用機としてOSおよび各種ソフトウェアの最適化を行い、中・大規模向けの監視アプライアンスZS-7500シリーズでは、およそ1,000監視対象(※3)まで、中小規模向けの監視アプライアンスZS-5500では、およそ200監視対象(※4)のシステムを監視可能。Linux、UNIX、Windows各種サーバー、ネットワーク機器の監視を一元的に行うことができます。またRAID構成によりディスクの故障時にもデータ損失を防止します。
オールインワン監視ソリューション
Zabbix社がこれまでに培ってきたシステム監視の技術と経験を投入し、Zabbixによる監視をスムーズかつ安定して行えるよう、周辺ソフトウェアも含めてセットアップ済みの状態で監視をすぐに始めることができます。
また、Zabbix Enterpriseカスタマーポータルサイト(※1)にてZabbixのソフトウェアアップデート、追加ソフトウェアの提供、センドバック保守を一括して提供し、長期間に渡って監視システムを安定維持するためのソリューションを提供します。
容易な管理
OS、Zabbixを含めたファームウェア管理によりシステムを一括でアップデートを行こうことができます。オンラインアップデート機能やファームウェアの世代機能も有しておりアップデートを容易に行うことが可能です。 また、監視設定バックアップツールによりZabbixの設定バックアップ、設定間違いやハードウェア障害からの復旧、同一設定の監視サーバーの複製を用意に行うことが可能です。システムの稼働状況の確認やサポート情報の取得、ネットワークの設定を行うことができる専用のWebインターフェースを備え、Linux OSを操作することなくシステムの管理を行うことが可能です。
アクティブ-アクティブ構成に対応
同梱の設定バックアップツールを利用して、複数台の監視サーバー間で設定を同期することができます。設定同期のためのスクリプトも同梱し、容易に監視サーバーの冗長構成を構築することができます。
Zabbix Enterprise Appliance ZP-1500の特徴
監視能力
Zabbixサーバーの子サーバーとして動作し、小型ながらおよそ200監視対象(※4)までのシステムを監視することができます。収集した監視データはZabbixサーバーに送付され、監視データは一元管理されます(本機のみで監視を行うことはできません)。
分散監視やクラウド連携
複数の拠点に分散されているシステムをインターネット越しに監視したり、クラウド上に配置されたZabbixサーバーから複数拠点のシステムを監視することができます。
省電力・省発熱・省スペース
通常のIAサーバー(※5)と比較して約95%の電力削減が可能な7.7Wという超低消費電力、周辺温度55℃でも運用可能な空調いらずの堅牢設計、占有面積にして約1/38の小型サイズ筐体と、非常に優れた省電力率・省発熱率・省スペース率を誇ります。
メンテナンスフリー
ZP-1500は監視設定をZabbixサーバーから取得し動作し、収集した監視データはZabbixサーバーに送付します。本機に保存されるデータはすべて一時データとなるため、故障時などは本機を入れ替えるのみで対応が行えます。
また、本機は再起動することで内蔵データベースの再作成を行うことができ、データベースのメンテナンスを容易に行うことができます。問題発生時には本体の電源ON/OFFで対応することが可能です。
VPN機能の搭載
専用のVPN機能がプリインストール済みになっており、システム管理WebインターフェースからVPN機能を有効にするだけで、簡単にZabbixサーバーとの通信を暗号化することができます。
VPN通信はHTTPプロキシ経由で利用することも可能なため、拠点のファイアーウォールの設定変更を行わず、データセンターやクラウド上にインストールされたZabbixサーバーへ安全に監視データを送信することが可能です。
(※1) https://enterprise.zabbix.co.jp
(※2) 追加ソフトウェアのインストールにより可能。
(※3)100,000監視項目、5分間隔の監視の場合。1監視対象あたり100監視項目としてパフォーマンス測定。(ただし、ログ、trap監視および暗号化通信を含まない。)
(※4) 20,000監視項目、5分間隔の監視の場合。1監視対象あたり100監視項目としてパフォーマンス測定。(ただし、ログ、trap監視および暗号化通信を含まない。)
(※5) ぷらっとホーム社 TRQX-1/55SAと比較。
Zabbix Enterprise Appliance ZS-V500 / ZP-V500(仮想アプライアンス)の提供
Zabbix Enterprise Appliance ZS-V500は、Zabbixサーバーを、Zabbix Enterprise Appliance ZP-V500はZabbixプロキシを搭載した仮想アプライアンスです。Zabbixのインストール、初期設定を行うことなく、アプライアンスイメージをインポートするだけでZabbixによる監視を始めることができます。
特徴
- OVAファイルをダウンロード、インポートしてすぐにZabbixを利用し始めることができます。
- ハードウェア型のZabbix Enterprise Appliance ZS-7500、ZS-5500、ZP-1500と同等のソフトウェア構成であり、同じ操作性でシステムの管理をすることができます。ハードウェア型のアプライアンスとシステム設定、監視設定、監視データを相互に移行することが可能です。
上記、仮想アプライアンス製品「ZS-V500」「ZP-V500」の2製品については、Zabbix Enterpriseサポート契約ユーザー様向けに無償で提供します。すでにZabbix Enterpriseサポートをご契約頂いているユーザー様もZabbix Enterpriseカスタマーポータルよりダウンロードいただけます。
ZS-7500 / ZS-5500製品の詳細と販売方法
名称: | Zabbix Enterprise Appliance ZS-7500 / Zabbix Enterprise Appliance ZS-5500 |
同梱物: |
|
販売方法: | Zabbix社日本国内パートナーから販売 |
本体価格: | ZS-7500 498,000円(税抜) / ZS-5500 298,000円(税別) |
保守費用: | 100,000円(税抜)
*技術問い合わせサポートを含む保守の価格はZabbix社パートナーまでお問い合わせください。 |
販売開始: | 2020年6月8日より |
ZP-1500製品の詳細と販売方法
名称: | Zabbix Enterprise Appliance ZP-1500 |
同梱物: |
|
販売方法: | Zabbix社日本国内パートナーから販売 |
本体価格: | 149,000円(税抜) |
保守費用: | 30,000円(税抜)
*当社が故障と判断した場合,交換品を先出にて発送します。 *技術問い合わせサポートを含む保守の価格はZabbix社パートナーまでお問い合わせください。 |
販売開始: | 2020年6月8日より |
[Zabbixについて]
Zabbixは、Zabbix社のオープンソースで配布されるエンタープライズ監視ソリューション製品です。Zabbixは継続的に開発が行われ、新しいバージョンのリソースのたびに新規機能追加とパフォーマンスの改善が行われています。Zabbix監視ソリューションは世界中のほぼ全ての産業の中小企業や、大規模エンタープライズ環境で活発に使われており、フォーチュン500社のうち50%以上の企業で利用されています。
[Zabbix社について]
Zabbix LLCは2005年に設立し、ラトビア共和国の首都リガにある本社ではソフトウェア開発を行っています。日本支社であるZabbix Japanは日本国内向けの公式なサポートやトレーニングを提供しています。
Zabbix社の主力製品は、オープンソースで配布されるエンタープライズモニタリングソリューションのZabbixです。Zabbix社は技術およびコンサルタントサポート、Zabbixの導入、実装、カスタム開発のサービス、およびZabbixのプロフェッショナルトレーニングなど幅広い商用サービスを提供しています。ユーザのニーズに対する柔軟なアプローチと、最高のサービスを手頃な価格で提供することに重点を置いています。Zabbix社には世界中に各地域を代表する100以上のパートナーがいます。
会社名:Zabbix Japan LLC
代表者:代表 寺島 広大
所在地:〒105-0021 東京都港区東新橋 2-16-3 カーザベルソーレ 8F
Webサイト:https://www.zabbix.com/jp/
*ZabbixはZabbix LLCのラトビアおよびその他の国における登録商標または商標です。