Zabbix社、長期サポートの新バージョンZabbix 5.0のリリースを発表

~様々なITSMサービス連携機能と/監視テンプレートの提供、 プラグインシステムとセキュリティの強化~

2020年5月12日

Zabbix社(本社、Zabbix LLC:ラトビア共和国、代表取締役社長: Alexei Vladishev (アレクセイ ウラジシェフ)、日本支社、Zabbix Japan LLC:東京都港区、代表:寺島広大)は、オープンソース監視ソフトウェアZabbixの最新バージョンZabbix 5.0をリリースしました。

Zabbixはネットワーク・サーバー・ネットワーク機器・サービス・その他のITリソースの監視・追跡を行うためのエンタープライズクラスのオープンソースのモニタリングソリューションです。

Zabbix社は、これまで実装されている監視機能をより強化し、さらにユーザビリティやセキュリティ、他システムとの連携を容易にした最新バージョンZabbix 5.0のリリースを発表します。

Zabbix 5.0はLTS(Long Term Support)バージョンであり、Zabbix4.2や4.4で実装した機能を含みます。リリース後5年間のサポート(さらに延長サポートで最長7年間)を提供します。Zabbix 5.0では、ITMSシステムやメッセージングサービス、アラートサービスなどとの容易な連携を可能にし、プラグインシステムによりアプリケーション監視機能やWebインターフェースの独自機能などの拡張性も向上しています。

Zabbix 5.0の主な新機能

様々なサービスとの連携やアプリケーション監視の機能をデフォルトで搭載

Zabbix 5.0では様々なITSM、通知、メッセージングのサービスやアプリケーションと連携する機能を標準で搭載しました。RedmineやJIRA、ServiceNow、Zendeskなどのチケット管理システムとの連携、Microsoft TeamsやSlackなどへの障害通知連携などを、Webインターフェースから選択して利用が可能です。

また、Docker、Elasticsearch、MySQL、Redis、Memcachedなどのアプリケーションの監視プラグインとテンプレートを標準搭載し、アプリケーションの監視を手間なく開始できます。

これらのサービス/アプリケーション連携や監視テンプレートは、Zabbix 4.2、4.4で導入し5.0で機能強化を行った監視データの保存前処理や、通知のWebhook機能により実現しています。ユーザーが独自の連携機能やアプリケーション監視機能を作成する場合も、独自のスクリプトの作成などを行うことなく、Webインターフェースからの設定のみで機能を実現できます。

新しいZabbixエージェントのWindows版の配布と公式サポートの開始

Go言語を利用して新規に開発を行った新しいZabbixエージェント(Zabbix Agent 2)のWindows版をリリースしました。従来試験的に配布していたLinux版とあわせて正式にサポートを開始します。

新しいZabbixエージェントは内部の監視処理の改善により、より柔軟な監視設定が行えるのみではなく、Go言語を利用したプラグインシステムにより容易に機能拡張を行えます。

Zabbix 5.0で追加しているアプリケーションの監視機能もこのプラグインシステムを利用しており、アプリケーションの監視機能の実装をより早く容易に行え、さまざまな方法とテクノロジーを使用してメトリックデータの収集ができます。

セキュリティの強化

監視設定に必要なパスワードやAPIトークンなどを非表示にできます。他の管理者に機密情報を開示することなく監視設定を共有でき、よりシステム全体のセキュリティが向上します。

Zabbixが監視設定や監視データの保存に利用するMySQLやPostgreSQLとの接続に暗号化通信を利用でき、Zabbixアカウントのパスワードのハッシュ値により強固なハッシュパスワードの利用、Zabbixプログラム間の通信の暗号化通信に強固な暗号化アルゴリズムを利用するように設定が可能になるなど、セキュリティの強化に関する様々な改善を行いました。

インターフェースのユーザビリティ改善とプラグインシステム

Webインターフェースのメインメニューデザインを刷新し、ワイドスクリーン用に適したユーザーインターフェースへ改善しました。ダッシュボードウィジェットのグラフを画像として保存できる機能や一覧表示のフィルターの強化など、ユーザビリティの改善を行っています。

また、新たにプラグインシステムを導入し、Webインターフェースに独自の拡張機能を導入できるようになりました。

Zabbix 5.0ではその他にも多数の新機能の追加や機能改善を行っています。詳細は下記のページから確認いただけます。

Zabbix 5.0イメージ

Zabbix 5.0のダウンロード

Zabbix5.0はLTSリリースの安定版として5年間の長期サポートを提供し、全下位バージョンのエージェントに対しても互換性を実現しています。長期サポート(LTS)リリース、Zabbix サポート期間とリリースポリシーに関する詳細はサポート期間とリリースポリシーをご覧ください。

Zabbix監視ソリューションについて

Zabbixは多数のサーバ、仮想マシン、ネットワーク機器、アプリケーションから数百万の監視データを収集し、リアルタイム監視を実現するエンタープライズクラスのオープンソースの監視ソリューションです。大規模環境にも対応したパフォーマンスを持ち、正確な統計と性能情報を収集、分析、可視化や、現在の状況や潜在的な問題を遅延なく通知する事が可能です。

  • 軽量なエージェントによる監視、エージェントレス監視、プロキシによる分散監視とZabbixサーバによる中央管理が可能にする拡張性の高いアーキテクチャ
  • ディスカバリによる自動監視設定:サーバやネットワーク機器などの監視対象と、監視対象が搭載しているファイルシステム、ネットワークインターフェースなどを自動的に検知し監視設定を自動生成します
  • シナリオベースのWeb監視機能による柔軟なWebアプリケーションの監視
  • 豊富な監視機能を有し、かつスクリプトなどを利用した拡張的な監視によりすべてのものを一元的に監視可能
  • どこからでもアクセス可能なWebブラウザベースのインターフェース

ZabbixはオープンソースでGPL General Public Licenseのもと開発を行っており、商用、非商用に関わらず無料で利用が可能です。世界のほぼすべての国のあらゆる業界で活発に利用されており、フォーチュン500社のうち50%以上の企業で利用されています。

[Zabbixについて]

Zabbixは、Zabbix社のオープンソースで配布されるエンタープライズ監視ソリューション製品です。Zabbixは継続的に開発が行われ、新しいバージョンのリソースのたびに新規機能追加とパフォーマンスの改善が行われています。Zabbix監視ソリューションは世界中のほぼ全ての産業の中小企業や、大規模エンタープライズ環境で活発に使われており、フォーチュン500社のうち50%以上の企業で利用されています。

[Zabbix社について]

Zabbix LLCは2005年に設立し、ラトビア共和国の首都リガにある本社ではソフトウェア開発を行っています。日本支社であるZabbix Japanは日本国内向けの公式なサポートやトレーニングを提供しています。

Zabbix社の主力製品は、オープンソースで配布されるエンタープライズモニタリングソリューションのZabbixです。Zabbix社は技術およびコンサルタントサポート、Zabbixの導入、実装、カスタム開発のサービス、およびZabbixのプロフェッショナルトレーニングなど幅広い商用サービスを提供しています。ユーザのニーズに対する柔軟なアプローチと、最高のサービスを手頃な価格で提供することに重点を置いています。Zabbix社には世界中に各地域を代表する100以上のパートナーがいます。

会社名:Zabbix Japan LLC

代表者:代表 寺島 広大

所在地:〒105-0021 東京都港区東新橋 2-16-3 カーザベルソーレ 8F

Webサイト:https://www.zabbix.com/jp/

*ZabbixはZabbix LLCのラトビアおよびその他の国における登録商標または商標です。

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Zabbixはすべての機能を制限なく利用できるオープンソースの監視ソフトウェアです